なんかくうかい https://www.nanka-ku-kai.com 人生はまるごと、自分のもの。仕事なんてしてないで、さあ、楽しもう。最近は、芝居の感想と、日本酒が多め。 Thu, 24 Sep 2020 09:41:09 +0000 ja hourly 1 https://wordpress.org/?v=5.5.1 https://www.nanka-ku-kai.com/wp-content/uploads/2019/07/200608s.jpg なんかくうかい https://www.nanka-ku-kai.com 32 32 <観劇レポート>東京演劇アンサンブル「おじいちゃんの口笛」 https://www.nanka-ku-kai.com/entry/2020/09/24/4996/ Wed, 23 Sep 2020 23:00:17 +0000 https://www.nanka-ku-kai.com/?p=4996

【ネタバレ分離】昨日観た芝居、 東京演劇アンサンブル「おじいちゃんの口笛 」の観劇レポートです。

公演前情報

公演・観劇データ

項目 データ
団体名 東京演劇アンサンブル
こどもの劇場 入江洋佑追悼公演
おじいちゃんの口笛
ウルフ・スタルク
菱木晃子
脚本 広渡常敏
演出 三木元太
日時場所 2020/09/23(水)~2020/09/27(日)
シアターグリーンBOXinBOXTHEATER(東京都)

CoRich 公演URL

団体の紹介

劇団ホームページにはこんな紹介があります。

21世紀の初頭にあたって、東京演劇アンサンブルは人間の精神に問いかける演劇運動を展開しつづける。演劇が物語を語る道具ではなく、目的のための思想の伝達手段でもないことは、20世紀の演劇をつうじて確かめられたことであると、我々は考えている。

演劇は、作品をつくる過程のなかにこそ生まれる。作品行為こそ、人間の精神に揺さぶりをかけ、時代状況に切り込める。それは俳優が劇場の舞台に立ったとき観客とともに生み出すものである。そのような「瞬間」に生きる「俳優」に賭ける舞台は、まさに20世紀の日本の新劇運動の歩みを最も創造的に継続するものだ。

日本の演劇が、伝統演劇から現代演劇まで、ますます多様化しているなか、広渡常敏と東京演劇アンサンブルの仕事の個性は、際だった道を辿っている。商業主義の蔓延した日本の演劇界の流れのなかで、ひたすら自身の求めた演劇の理想を追求することが、多くの観客に支持され、劇団内部の活力の源泉ともなっていくことを創立以来実践し続けている。

21世紀、東京演劇アンサンブルが中心に据える仕事は、既に前世紀のものとして捨てられようとしている“革命”の精神をとらえ直すことである。変革への憧れと自身への戦いなしに人間はない。演劇の言葉が革命を語るのではなく、「言葉を語ることとその言葉を受け取る瞬間が革命そのものであるような演劇」が、本当に自由な人間の精神をつくりだし、人間が生きる状況をつくりだす。世界を動かすエネルギーとなるような演劇を、広渡常敏と東京演劇アンサンブルは求め続ける。

東京演劇アンサンブル

事前に分かるストーリーは?

こんな記載を見つけました

ある日ベッラは、ウルフのおじいちゃんの話を聞いて、
自分もおじいちゃんがほしくなってしまった。
そこで、おじいちゃんがたくさんいる老人ホームに向かい、そこで、
ニルスというおじいちゃんと出会った。
 「ぼくのおじいちゃんになってくれませんか?」
その日から、ニルスとベッラは、おじいちゃんと孫になった。
おじいちゃんは孫ができたことを喜び、ベッラも初めて出会うおじいちゃんを探検する。
食堂でコーヒーをごちそうになったり、おこづかいをもらったり、とても高級なハンカチを使って
凧上げをしたり、そして口笛の吹き方を教えてもらったり・・・。
ある日、二人はとてもステキな思いつきをする。
おじいちゃんのための誕生日パーティーを開くことだ。
トーラのおばあさんも誘って、真夜中のパーティーを内緒で計画した。
パーティーの日には、おじいちゃんのひげを剃り、老人ホームを抜け出して、
サクランボの木に登ってサクランボをこっそりもらって、種飛ばしをしたり
しそを食べたり、葉巻を吸ったりした。
そしておじいちゃんは孫のための歌をうたいだした。
おじいちゃんとの別れの日、ウルフとベッラは最後のお別れに訪れる。
「二人でおじいちゃんにお別れの歌をうたおうと思うんだけど、いいかしら。
これ、おじいちゃんがきっと喜ぶと思うんだ。二人で考(かんが)えたんだ、よく眠れるように・・・・・・。」
 そう言って二人は、おじいちゃんのために歌うのだった。

観劇のきっかけ

スケジュールを見て、観劇を決めました。

ネタバレしない程度の情報

観劇日時・上演時間・価格

項目 データ
観劇日時 2020年9月23日
19時390分〜
上演時間 75分(途中休憩なし)
価格 2500円 全席指定

チケット購入方法

カンフェティのサイトで予約しました。
サイト上でクレジットカード決済をしました。
セブンイレブンで、予約番号を伝えてチケットを受け取りました。

客層・客席の様子

男女比は5:5くらい。
男女共に、ミドルからシニア層が多い客席でした。
私が客席を見たかぎり、子供は一人もいませんでした。

観劇初心者の方へ

子供でも、観劇初心者でも、安心して観る事が出来る芝居です。

芝居を表すキーワード
・童話
・泣ける
・笑える
・考えさせる
・シンプル

観た直後のtweet

映像化の情報

情報はありません。

満足度

★★★★★
★★★★★

(5/5点満点)

CoRich「観てきた」に投稿している個人的な満足度。公演登録がない場合も、同じ尺度で満足度を表現しています。
ここから先はネタバレあり。
注意してください。

感想(ネタバレあり)

ストーリーは、事前記載の通り。ハッキリさせるために書くならば、誕生日のお祝いの後、おじいちゃんは死んでしまう。「おじいちゃんとは何だろう」という素朴な疑問から始まり、おじいちゃんの死で終わる、淡々とした、童話のような、絵本を1ページずつめくりながら読み聞かせられるような、そんな、子供でも分かるように作られてる演劇。

この芝居を選んだ時の事を白状すると、、、、正直ちょっと興味本位だった。シアターグリーンで子供向け演劇とは何だろうか、との、興味本位。実際芝居自体は、子供向けに作られたお芝居なのだが、客席に誰一人子供がいないので、ちょっと違和感。騙されたかなぁ、みたいなことを思ったけれど、さにあらず。作品自体は、子供にも分かるし、かつ、大人にも味わい深い作品だった。

子供にも良く分かるように、平易でゆっくりと語られるセリフ。にもかかわらず、一つ一つの言葉が、鋭い。言葉というより、そこから発せられる疑問とか、行動が、とても鋭い。大人の私でも「そう来るか〜」という思いが先立つのだから、子供がこの展開を見たらどう思うのだろうか。案外、普通に「納得」受け入れてしまうのだろうか、とか、そんな事を思う。例えば「ボランティアだと思われたらどうしよう」っていうセリフが、実はかなりドキッとした。物語を側から観ている大人だとそんな事は思わないけれど、自意識の境界がはっきりしない子供なら考えそうだな・・・と。でも、実際、大人の自分が当事者になったら、同じような自意識に、実際は悩むんじゃないか・・・みたいな微妙な感情が表現されているのがいい。

役者の表情も、分かりやすい。しかも、一言では言葉にできないような感情を、表情に正確に起こしている感覚。特に主役二人、ベッラとウルフの表情が、何とも言えず繊細に変化するのが面白い。セリフがない時でも、この子は今何を考えているのだろう、なんていう疑問を、表情からだけで想像をめぐらせてたどり着くことができて、味わい深い。

暗転が多いのが少し気になったが、暗転が明けると舞台に面白い変化があるのも楽しい。開演前は、公園のベンチみたいなものが置いてある舞台だが、冒頭の暗転後、まさかシーソーが舞台に出てくるとは思わなかった。この驚きだけでも、舞台に引き込まれてしまう。懐中電灯をつかった木登りのシーン。暗い中、ほぼ客の想像力だけに任されているのに、余すところなく3人の木登りが想像できる不思議な感覚。

ラスト。「意味がないけれど大切なものが、人生にはある」と、誰にでも分かるようにテーマが語られていて。もちろん、何も言わなくても十分に伝わっているとは思うけれど、いろんな子への配慮だろうと思う。子供の頃、小学校高学年に、この舞台を観たら、自分は何を思っただろうか。作品のテーマはもちろん、テーマ以上に、そんな事に想いを馳せる時間だった。

終演時の挨拶で、元々おじいちゃん役をやっていた役者さん、入江洋佑が昨年亡くなったので、その追悼公演の意味合いがある、との説明があり。当日パンフを読むも、この演目の歴史、みたいなものは記載が見当たらず。きっと、劇団のレパートリーとして長く上演されている作品なのかな・・・という事を想像した。詳細までは分からずだが、感動には変わらず。

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<観劇レポート>KAAT神奈川芸術劇場『音楽劇「銀河鉄道の夜2020」』 https://www.nanka-ku-kai.com/entry/2020/09/21/4980/ Sun, 20 Sep 2020 23:00:00 +0000 https://www.nanka-ku-kai.com/?p=4980

【ネタバレ分離】昨日観た芝居、KAAT神奈川芸術劇場 「音楽劇「銀河鉄道の夜2020」」の観劇レポートです。

公演前情報

公演・観劇データ

項目 データ
団体名 KAAT神奈川芸術劇場
KAAT神奈川芸術劇場プロデュース
音楽劇「銀河鉄道の夜2020」
脚本 能祖將夫
演出 白井晃
日時場所 2020/09/20(日)~2020/10/04(日)
神奈川芸術劇場・ホール(神奈川県)

CoRich 公演URL

団体の紹介

神奈川芸術劇場。横浜の山下公園近くにある劇場です。

ミッション
「3つのつくる」をテーマとする創造型劇場
【モノをつくる 芸術の創造】
演劇、ミュージカル、ダンス等の舞台芸術作品を創造し、発信します。県民の財産となるようなオリジナル作品を創造し、次代に引き継ぎます。
【人をつくる 人材の育成】
舞台技術者、アートマネージメント人材など文化芸術人材を育成します。より良い作品創りのために、劇場スタッフが施設利用者をサポートします。
【まちをつくる 賑わいの創出】
公演事業の積極展開、創造人材の交流及びNHK横浜放送会館を始めとした近隣施設との連携により、賑わいや新たな魅力を創出し、地域の価値を高めます。

KAAT神奈川芸術劇場

事前に分かるストーリーは?

こんな記載を見つけました

「お父さんからラッコの上着がくるよ」、少年ジョバンニは今日もクラスメートのザネリにからかわれていた。 遠い外国の海に漁に出たまま戻ってこない父に、ラッコの密猟をして逮捕されたという悪い噂が立っていたの だ。今日は星祭りの夜、耐えられなくなったジョバンニは町外れの丘に登り、一人星空を見つめる。すると汽車 の音が聞こえ、気がつけば客車の中、目の前には親友のカムパネルラもいて。銀河のほとりを走るその汽車は、 実は死者の魂を天上へと運ぶ汽車であった。途中で乗り降りする奇妙な人々。二人は「ほんとうの幸い」を探して、どこまでもどこまでも一緒に進んで行こうと決意するのだが・・・。

観劇のきっかけ

最近「銀河鉄道の夜」という作品によく出会う事と、神奈川芸術劇場プロデュースで白井晃演出だから、の観劇です。

ネタバレしない程度の情報

観劇日時・上演時間・価格

項目 データ
観劇日時 2020年9月20日
14時00分〜
上演時間 130分(休憩20分を含む)
価格 A席5000円 全席指定

チケット購入方法

「チケットかながわ」というサイトで購入しました。
セブンイレブンで、チケットを発券してもらいました。
その際、クレジットカード決済を利用しました。

客層・客席の様子

男女比は3:7くらい。女性は若年層~ミドル層、男性は様々な年齢層でした。

観劇初心者の方へ

観劇初心者でも、安心して観る事が出来る芝居です。

芝居を表すキーワード
・宮沢賢治
・幻想的
・考えさせる

観た直後のtweet

映像化の情報

情報はありません。

満足度

★★★★★
★★★★★

(4/5点満点)

CoRich「観てきた」に投稿している個人的な満足度。公演登録がない場合も、同じ尺度で満足度を表現しています。
ここから先はネタバレあり。
注意してください。

感想(ネタバレあり)

昨年観た「ギンテツ」、映画「幕が上がる」、甲府南高校の「イノセント鉄道とぼく」などなど、私の興味を持つ作品に、ここのところ頻出にモチーフとして遭遇する作品、「銀河鉄道の夜」。KAATで白井晃が演出で、音楽劇とあれば、観にいかない選択肢は私には無い。いそいそと初日に観劇。

ストーリーは、有名なので割愛するとして。・・・なによりもまず、空間の作り方が幻想的。青や緑を基調にした照明。色あい的には、私の大好きなミュージカル「ウィキッド」を思わせるような空間。KAATの舞台の奥行まで広く使って、どこともつかない銀河鉄道の世界を表現。3階席からの観劇だったが、むしろ照明効果が非常によく見える位置での観劇で、好都合なポジション。下手にオーケストラピットを配しての、生演奏ミュージカル。銀河の中を駆け抜けているにもかかわらず、どこか深く深く沈んでいくような感覚の演奏。空間としてのインパクトが強く、没入感がとても深かった。

もともと「銀河鉄道の夜」は、前半は、少し退屈な部分があるお話だと思ってる。今回も同様、前半は話の進み方がちょっと退屈。後半から乗って来る感覚は共通。今回の音楽劇では、2幕から。展開がとても美しくて惹きつけられる。また、物語が目まぐるしく動く。タイタニック号の描写は、ここまで鮮明にみせられると、死に瀕した時の人の営みとして迫って考える部分もあり。

今回の音楽劇は、「銀河鉄道の夜」の解釈として、どこかカムパネルラの視点に寄っているように感じる。「自分の生に意味があったのだろうか」という問いかけ、カムパネルラ自身の生の充実に対する疑問を軸に解釈されていて、最終的には、ザネリを助けるために犠牲になったカムパネルラの行動に帰結していく。パンフレットの白井晃の挨拶にも「まことのみんなの幸いとは何か?」に対する考察が書かれている。

これまでに観た「銀河鉄道の夜」あるいは、そのオマージュの作品だと、どちらかという、とジョバンニの心の動きが物語の軸であり、中心だった。ジョバンニが、カムパネルラの死という理不尽に遭遇して、その「どうしようもない現実をいかに受け入れていくか」という点に焦点を当てた解釈が多かったように思う。今回の作品、物語として、何かが大きく変わったという訳ではなく、どこに視点を置くかのわずかな差でしかないのだけれど、明らかに、カムパネルラの生に対する視点に重心が置かれていたように思う。

実はこの視点は、ちょっと意外だった。今までの作品では、カムパネルラは、得体の分からない不思議な人、的な描かれ方をしていた。しかし、軸を変えて解釈するなら、カムパネルラがもう少し主体的に物語を回していかないと、ラストのシーンがうまく解釈出来ないなぁ、腑に落ちないなぁ、という思いもうまれる。その点では、んー、カムパネルラの悩みって何なのだろう、と真っ向から考える点に、ちょっとした消化不良感も残った。

元々の作品は、25年前、青山劇場の10周年の記念作品として制作されたもの、との事。解釈の差は、時代の変化なのか、単純にこの音楽劇だけ解釈が違うのか。その点までは判然とせず。以前は全く理解できなかった「銀河鉄道の夜」の面白さが、最近、少し分かってきたような気分になっていただけに、新しい解釈は意外でもあった。

また、これは好みかもしれないが・・・、全編で舞台上で妖精のように歌っている、さねよしいさ子の声質は、作品の雰囲気にあまりマッチしていなかったように感じたのも気になった。初めて聞く歌手の方だけれど、私には、おおたか静流を思い起こさせる歌声。異国情緒というか、エスニックな感覚が強く、「銀河鉄道の夜」のどこともわからない日常に、深く沈んでいくものには、少し違うんじゃないかなぁ・・・という点を思った。好みもあるから、仕方のないところかもしれないけれども。アンサンブルの合唱の方が、雰囲気にマッチしていたのではないか、という思いを抱いた。

なんにしても。「銀河鉄道の夜」を、幻想的な空間として楽しめたのは良かった。

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<映画レポート>「TENET テネット」 https://www.nanka-ku-kai.com/entry/2020/09/20/4955/ Sat, 19 Sep 2020 23:00:39 +0000 https://www.nanka-ku-kai.com/?p=4955 昨日みた映画「TENET テネット」の、鑑賞レポートです。

あらすじ

名もなき男は、突然あるミッションを命じられた。
それは、時間のルールから<脱出>し、第三次世界大戦から人類を救えというもの。
キーワードは<TENET テネット>。
任務を遂行し、大いなる謎を解き明かす事が出来るのか?

満足度

★★★★★
★★★★★

(3.0/5.0点満点)

鑑賞直後のtweet

ここから先はネタバレあり。注意してください。

感想(ネタバレあり)

盛り込み過ぎて、何に焦点をあてて見たらいいのか、よく分からない映画だった。アクションやストーリー展開に飽きることなく最後まで楽しめたけど。テンポがものすごく早く、ちょっと気を抜くと、シーンがすぐに転換して、つながりが分からなくなりそうな部分があるくらい。とにかく、言いたい事てんこ盛りのストーリー。それが悪かったのか、あまりにごちゃまぜすぎて、見終わった私自身に、特に何の感情も湧いてこなかった。追いかけておしまい、な映画だった。

金のかかったアクション映画、という点では、見所満載なのだと思う。IMAX対応だし、時間の順行と逆流が合わさったりしているシーンは、見所ではある。クライマックスの旧ソビエト(ロシア)の地図にない町での作戦は、確かに見ごたえのあるアクションだなぁとは思いつつも。それ以外に見る要素があまりない気がした。ハラハラとか、死なないで、とか、この謎はどうなっちゃうの、とかの、ももろも感情が、どういう訳か沸き起こってこなかった。

本作はクリストファー・ノーラン監督作品。以前見た「インターステラー」がとても面白かった。実際、映画予告で「インタースタラーの、クリストファー・ノーラン作品」と書かれていて、予告も面白そうだったのが見に行くきっかけになった。「インターステラー」は、SFの要素と、時を超えて再開する感情の要素が、とても絶妙なバランスの作品だと思っていた。ノーランが、映画「メメント」の監督でもあるのは、見終わった後に知った。こちらも、記憶が失われている「焦り」の要素が激しい作品だったなーと、記憶している。

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けれども、「TENET テネット」では、そういった感情の要素が全く消えてしまっている。キャットの、息子に対する愛みたいなものを「軸」と捉えられない事もないけれど、作品全体を貫く、というには、ぞんざいな描き方。小学校の迎えのシーンと、主人公と初めて会った夜に食事するシーンで、セリフで説明してくるくらいしか、納得するシーンが出てこない。CIAから、突如秘密任務?的なものに就く唐突さ。昔の同僚に突如助けを求めてそのまま仲間みたいに振る舞う唐突さ。気が付くと、特に詳しい説明もなく仲間が増えている唐突さ。唐突な描写が多すぎて、人間の描き方が粗いように感じる。ラスト、時間に逆行している人々は、主人公を以前から知っていた・・・要はこの企ての黒幕は、未来の主人公自身・・・というのは、納得こそはすれ、そこまでの突な物語の展開を納得させてくれるほど、強い印象を持っていなかった。感動の別れのシーンも、白々しく思えてしまう。

時間逆行のメカニズム。逆行した時間を生きる人々がいて、順行している時間とぶつかり合う、みたいな発想は、これまでのSFでは見た事なくて面白い。一方、事前に物理学的な勉強していくとよい、という趣旨で、ネタバレしないまとめ記事が出回っていた。科学的な知識がないと理解できない物語だったかなぁ・・・という点も、少し疑問。この設定、もともとは反粒子の世界は、時間を逆行した変数としてあらわすと正しく記述できる、という点に発想を得ているとは思う。何度か見ると、このあたりを細かく見られて、面白いのかもしれない。でも、フィーリングで、時間逆走する変なヤツがいる、くらいのノリでも、十分に見られるようには思う。物理の知識を得てまで、見るものでもない気がする。

と、いろいろ書いたものの、冒頭に書いた通り、映画としては楽しめるけれど、いろいろと盛り込み過ぎで、早すぎて感情が付いていかない、というのが率直なところ。多分、前後編くらいに分割して、全体を5時間くらいの映画にして細かくいろいろと描いたら、もう少し納得しながら見られたんじゃないかな、とも思うけれど。低音の効いたテンポの良い音楽で、とにかくハイスピートで見せる事で成り立っているから、単に間延びした作品になっている可能性もあり、悩ましい。

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<映画レポート>「アルプススタンドのはしの方」 https://www.nanka-ku-kai.com/entry/2020/09/18/4942/ Thu, 17 Sep 2020 23:00:13 +0000 https://www.nanka-ku-kai.com/?p=4942 <映画レポート>「アルプススタンドのはしの方」

昨日みた映画「アルプススタンドのはしの方」の、鑑賞レポートです。

映画情報

あらすじ

高校野球夏の甲子園大会一回戦。夢の舞台でスポットライトを浴びている選手たちを観客席の端っこで見つめる冴えない4人。夢破れた演劇部員・安田と田宮、遅れてやってきた元野球部・藤野、帰宅部の成績優秀女子・宮下。安田と田宮はお互い妙に気を使っており、宮下はテストで吹奏楽部部長・久住に学年一位を明け渡してしまったばかりだ。藤野は野球に未練があるのかふてくされながらもグラウンドの戦況を見守る。「しょうがない」と最初から諦めていた4人だったが、それぞれの想いが交差し、先の読めない試合展開と共にいつしか熱を帯びていき...。

満足度

★★★★★
★★★★★

(4.5/5.0点満点)

鑑賞直後のtweet

ここから先はネタバレあり。注意してください。

感想(ネタバレあり)

感動した!

とても感動したのに、結末が気に入らない。

結末で。結局は「はしのほう」の人にもいつかは光が当たる、という結末になってしまっている。「頑張って続けたら、光が当たったはしの方の人」の話に見えてしまう。それがどうにも気になる。大多数の「はしのほう」の人は、続けても「はしのほう」のままなのだ。決して光なんて当たらないのだ。そんな結末、要らないのだ。だって、大多数の人の青春は、はしの方のまま、終わっているのだ。

一方、結末とは裏腹に、映画全編は「はしのほう」の人の葛藤を中心に、かつ、とてもリアルに描いている。なんだか、このちぐはぐさが気に入らないのだ。

結末を除いた場面。「はしのほう」の人の葛藤だったり苦悩を描いている場面。涙を止めるのが大変なほど、感動だった。青春に対して、きっと大多数の人が自分は「はしのほう」だったという苦悩みたいなものを持っている。青春時代、何かに打ち込めば打ち込むほど、こういう思いは産まれてくる。劇中のインフルエンザのような、どうしようもない事。誰かを責めようと思えば責められるけれど、責めたところでどうなるのだ、という事。やり切った感と、結果にたどり着かなかった無念。その「はしのほう」の、どうしようもない思い。本来、「はしの方」の姿をど真ん中に描いている事に、自分自身の青春を重ね合わせずにはいられなかった。

また、折しもコロナ禍の真っただ中の公開。今年の高校演劇の大会は、Webでの開催が相次いだ。劇中、インフルエンザで大会に出れなくなってしまったあすはの演劇部だが、全国に進んでいても、コロナ禍では上演が叶わなかったかもしれない。高校生が、若い人が、自分たちが歩んできたのと同じようには、青春のエネルギーを爆発できない環境にいる今の状況は、嫌がおうにも「はしの方」という感覚を持ってしまう人が多いだろう。その事を思うと、さらに、この映画には深く感じ入ってしまう。

野球場、アルプススタンドの一角の話。後述する原作との兼ね合いもあるが、映画化の段階で野球シーンを一切出さない選択をした点、私はとても効果的だったと思った。twitterなどでの感想は賛否両論流れていたけれど、やはり「はしの方」を中心にしようと思うと、一度でも野球シーンを出してしまうと、「はしの方をど真ん中に」の意味合いが曖昧になってしまう。映画としては、ある種の不自由さを産み出してしまうので、悩みどころだったのかもしれないけれど、この点を忠実に守った点だけでも、原作のファンは納得するのではないか、と思った。

もう一つ残念だったのは、撮影している場所が、どう見ても甲子園には見えない事。どう頑張ってみても、都道府県の予選大会の風景なのに、セリフだと甲子園っていう体で進む。「あれ、俺何か大事なセリフ聞き逃したかな」という迷いがちょっと生まれてしまった。後々いろいろ読むと、甲子園での撮影許可が下りなかった模様。撮影場所は神奈川県の平塚球場。私は同じ神奈川の等々力球場じゃないかな、と思ったのだけれど、違っていた。致し方ないけれど、残念。物語として、地方の予選の物語に改変してもよかったように思った。改変しても十分成立していたと思う。

ところで、作品は、2017年の高校演劇の全国大会の最優秀作品の、映画化。高校演劇が映画化される事が、まず何よりうれしい。私は、舞台版は一切見ていないが、おそらくは、アルプススタンドのはしの方がセットで組まれた、シンプルな会話劇だったのだろうと思う。その観点からも、野球のシーンは一切出なかったのがよかった。2018年の最優秀作品「フートボールの時間」も、映画化目前らしい。こちらは、NHKが放送しているのを見て、涙してしまった。こちらも期待して待っている所。

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<観劇レポート>東京No.1親子 「夜鷹と夜警」 https://www.nanka-ku-kai.com/entry/2020/09/17/4934/ Wed, 16 Sep 2020 23:00:53 +0000 https://www.nanka-ku-kai.com/?p=4934

【ネタバレ分離】昨日観た芝居、東京No.1親子 「『夜鷹と夜警』(よだかとやけい)」の観劇レポートです。

公演前情報

公演・観劇データ

項目 データ
団体名 東京No.1親子
第2回公演
夜鷹と夜警(よだかとやけい)
脚本 福原充則
演出 福原充則
日時場所 2020/09/11(金)~2020/09/22(火)
ザ・スズナリ(東京都)

CoRich 公演URL

団体の紹介

ホームページにはこんなごあいさつがありました。

私は古希+1の71歳になりました。ところが体調はスコブル良いのです。 めまいも出なくなり、ギックリ腰は完治し、胃癌の後遺症も全くありません…。 今がこの世の春のようです!!これでお客様が楽しんで頂ける様な芝居に参加できたらもう私は何も思い残す事はありません…。(佐藤B作)

4年ぶり! 恐怖の演劇、東京No.1親子! 前回終わった後、稽古場に行ったら動悸がはやくなりました。第1回のトラウマを乗り越えるべく、今回親父には毒を、福原さんには睡眠薬を盛ろうと思ってます。逆に2人とも元気になっちゃったらどうしよう!?(佐藤銀平)

東京No.1親子

事前に分かるストーリーは?

こんな記載を見つけました

挙げ句の果ての彼方から!あの親子が下北沢に帰ってくる!!

かなわない敵と夢。刃向かう度胸も尽き果てて、膝を折って両手をついて額の置き場を探してる。ところがそこかしこに先達が。俺の土下座の場所がない…。長いものに巻かれたいのに巻いてもらえない男と女のロール・オーバー物語!

観劇のきっかけ

評判が良かったから、の観劇です。

ネタバレしない程度の情報

観劇日時・上演時間・価格

項目 データ
観劇日時 2020年9月16日
19時00分〜
上演時間 105分(途中休憩なし)
価格 4500円 早割価格 全席指定
当日指定席券と引き換え

チケット購入方法

カンフェティのサイトで予約しました。
セブイレブンで、あらかじめチケットを発券しました。

客層・客席の様子

男女は5:5くらい。様々な年代の人がいました。

観劇初心者の方へ

観劇初心者でも、安心して観る事が出来る芝居です。

芝居を表すキーワード
・コメディ
・笑える
・考えさせる

観た直後のtweet

映像化の情報

情報はありませんが、公演日程にあわせて配信があるようです。

満足度

★★★★★
★★★★★

(3/5点満点)

CoRich「観てきた」に投稿している個人的な満足度。公演登録がない場合も、同じ尺度で満足度を表現しています。
ここから先はネタバレあり。
注意してください。

感想(ネタバレあり)

物語の中心は、町の有力者の政治家の娘と、その政治家の悪行が怖くなって、警察に通報して干された造園技師の男。干された男が、必死に政治家詣でをして詫びを入れているのに、政治家は行方しれずで娘もつれない。娘が政治家を探すと、風俗で腹上死していた。あとをつげと秘書に迫られる娘だが、父のように汚れたくないと娘は拒み。そんな娘に、横から入れ知恵をして、自分をとりなしてくれるように頼む、造園技師。結局娘は、あとをつがずに町を出たが、風俗嬢に刺され。造園技師も、息子と町から逃げ出そうとして、政治家の死体を捨てたところをひいてしまう。。。。と、強引にまとめるとこんな感じ。

5人しか役者が出ていないのに、軸となる2人も含めて、1人の役者がが何役もする。明確にストーリーラインはあるものの、時折コメディに脱線する。脱線する話が多いからか、うかうかしていると、メインの筋を見失いそうになる。話の大枠を輪郭をを描くようになぞりながら、微妙なバランスに紡いでいく感覚。冒頭、祭りの話がいろいろ出ていた時は、一体誰が何のことやらよく分からなくて困惑する部分あり。

笑い・・・大爆笑というより、思い思いのツボで、それぞれ笑う感覚で、それぞれ感じていることが違うのかなぁ、という事が頭をよぎる。そんな笑の中、突如、思わず背筋がゾッとするような、珠玉の言葉が散りばめられる。ハッとして、ゾッとする。言葉の鋭さと、座組の役者たちが、その言葉を巧みに操る感覚は、見ていて鮮やか。唸る部分があり。

ただ、光る言葉に時折、驚きながらも、物語全体としては何が言いたいのか、上手く入ってこない。何か、生に対する、やるせなさ、どうしようもなさ、みたいなものを表しているのだとは思うのだけれど、それが何なのか、うまく頭に入ってこない、上手く捕らえられない。そんなもどかしさが、常に付きまとう。頭に入ってこないので、尚更、個々の言葉の光る、断片のみが、印象に残る。。。そんな作品だった。

私は、劇団東京ヴォードヴィルショーの作品は観た事がない。今回は厳密には、東京ヴォードヴィルショーの作品ではないが、途中に設けられた換気タイムで、過去の映像がコミカルに放映されるなど、佐藤B作の東京ヴォードヴィルショーの雰囲気を持っているのではないか、と考えた。やはりどこか懐かしい雰囲気。自分の好きな「第三舞台」の、自分もまだ観ていなかった頃の、古い映像作品を見たような、そんな錯覚にとらわれる。東京ヴォードヴィルショーは、1973年旗揚げ。「第三舞台」は、1981年。時代的には10年も異なる劇団のはずなのに、この懐かしさは何なんだろう、と、上手く言葉に表現できない自分もいる。

印象に残った役者さん。佐藤B作、生で初めて拝見。場のつかみ方が凄くて、気が付くと魅了されている。どこか、歌舞伎役者のような様相も面白い。安藤聖、女性のしなやかさと、作品のコミカルさが一人に同居している感覚が魅力的。

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<映画レポート>「チィファの手紙」 https://www.nanka-ku-kai.com/entry/2020/09/14/4903/ Sun, 13 Sep 2020 23:00:35 +0000 https://www.nanka-ku-kai.com/?p=4903

映画情報

映画.com チィファの手紙

https://eiga.com/movie/92568/

あらすじ

映画紹介にあったあらすじは、こんな記載でした。

姉、チィナンが死んだ。彼女宛に届いた同窓会に出かけ、そのことを伝えようとした妹、チィファだったが、姉に間違えられた上、スピーチまでするはめに。

同窓会には、チィファが憧れていたイン・チャンも来ていた。途中で帰ったチィファをチャンが追いかけ、呼びとめる。
チャンがチィナンに恋していたことを知っていたチィファは姉のふりを続けた。連絡先を交換するが、チャンが送ったメッセージのスマホ通知を、チィファの夫ウェンタオが目撃。

激昂し、チィファのスマホは破壊されてしまう。仕方なくチィファは、チャンに住所を明かさないまま、一方通行の手紙を送ることに。かくして始まった「文通」は、思いもかけない出来事を巻き起こす……。

満足度

★★★★★
★★★★★

(5/5点満点)

鑑賞直後のtweet

ここから先はネタバレあり。注意してください。

感想(ネタバレあり)

当たり前のことかもしれないけれど、この映画、過去に向きあう物語だなぁ、と思う。回想の中で、小学校時代までさかのぼって垣間見るそれぞれの恋の物語。冒頭、半ば強引に、そして唐突に始まる、手紙の一方通行な"やりとり"は、どこか現在進行形の物語、これからいろいろな出来事が始まる予感、更なる恋とか、再会の物語なのかな、と思ってしまう。スマホ時代なのに、手紙かよ、なツッコミも難なくクリアーすると、尚更に。幼い頃の回想シーン、わりと物語がひと段落してから、やっと出てくるくらい、スロースタートだったし。

でも、気が付くと、たどり着くのは必ず過去。今の出来事の描写が多い割には、今の出来事を描いている映画では、ない。過去を再認識して、再配置して、未来に生きるための「記憶」を手にする。そんな物語。次々といろいろな出来事が明るみに出るわりに、それは、もう既に起こってしまった事ヘの追想にっている。現在進行形のようでいて、追想。そのギャップが面白い。事実が、どこか常に淡々と進んでしまうのも、効果的だなぁ、と感じ。

ラスト、小学校の講堂でのチィナンとイン・チャンの二人のシーン。川沿いを歩きながら、それを思い起こすイン・チャン。記憶とは、生きていく時に背中を押すものであってほしいし、そういう記憶を大切にしたい、という思いが、岩井俊二の奇麗な映像とともに、全編にあふれていたように思う。

だからこそなのか、息子の逃避行シーンが唯一、毛色が違ったシーンに思えた。映画全体のイメージとは異なるのに、思いのほか、強烈に印象に残った。一連のシーンだけ、突如、現在進行形になる。映画の中では何の区別もないシーンだったけれど、そこだけ、唐突にリアルなものが浮き上がった。何となく先の展開が読めた時に、「んー、このエピソード必要かな」なんて事もふと頭によぎったけれど、ラストまで見ると、暗い階段を駆け上がるシーンが、かなり印象に残る。このシーンと、サーランが恋に恐怖して登校拒否する事が分かるシーンが、今、の悩みを描いているからな、と思った。

岩井作品は、最近遠ざかっていた。2004年の「花とアリス」以来かもしれない(2017年のアニメ版、「打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?」は、カウントせず)。今回の作品、どこか「花とアリス」に似た所が多いな、と感じた。カメラワークなんかも、花とアリスっぽい。それがしばらく岩井作品を見ていないからそう思うのか、判断がつかなかったが、音楽に関しては、ラストのクレジットで、岩井俊二自身がやっているのを見て、ああ、と思った。「花とアリス」同様ピアノとバイオリンの美しい音色だったけれど・・・今回の作品は、そこまで強烈に残るメロディーがなかったのが、ちょっと残念。この作品自体はどうやら「ラストレター 」という作品と関連があるらしいけれど、この作品は未見。今度見てみようと思う。

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ラストレター ラストレター

中国映画だから、知ってている俳優さんはほとんどいなかったけれど。チン・ハオ(秦昊)、豊川悦司みたいでカッコイイ。カッコ悪い様なのに、どこか様になってしまうのが、ズルい。チャン・ツィフォン(张子枫)、姉の分かり易い美人顔とはちょっとちがう、鼻ぺちゃ顔が、恋するも叶わない物語にとてもマッチしている。幼少期の回想と、現在と。何だか見ていて、目が離せない女優さんだった。私自身は、中国には行った事がなくて。中国の現代の生活を描いている、という点でも見ていて面白い。

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<観劇レポート>conSept「Fly By Night~君がいた」 https://www.nanka-ku-kai.com/entry/2020/09/12/4884/ Fri, 11 Sep 2020 23:30:33 +0000 https://www.nanka-ku-kai.com/?p=4884

【ネタバレ分離】

観た芝居の感想です。

公演前情報

公演・観劇データ

項目 データ
団体名 conSept
conSept Musical Drama #4
Fly By Night~君がいた
原作 ウィル・コノリー
マイケル・ミットニック
キム・ロゼンストック
日本語脚本 板垣恭一
演出 板垣恭一
日時場所 2020/09/01(火)~2020/09/13(日)
シアタートラム(東京都)
2020/09/19(土)~2020/09/22(火)
横浜赤レンガ倉庫1号館(神奈川県)

CoRich 公演URL

団体の紹介

団体ページにも紹介がありましたが、長い・・・。
CoRichに記載のあった紹介が分かり易かったので、こちらを引用します。

conSept=コンセプトは「Simple, Small but Special」をモットーに2016年10月に立ち上げた映像制作及び舞台公演制作を専門とするプロダクションです。
舞台公演において、過去には主に小中劇場向けのオペラやミュージカルの制作及び海外公演、招聘公演のコーディネーターを務めてきました。現在は主に小劇場向けのミュージカルを中心に手掛け、より身近な場所で、もっとカジュアルにミュージカルを楽しめる場を提供することを目指しています。
映像ではサイネージや4K向けのコンテンツ制作に注力していますが、将来的には映像と舞台を融合したコンテンツ制作を目指していきたいと考えています。

conSept

事前に分かるストーリーは?

こんな記載を見つけました

1965年、ニューヨーク、11月9日
彼らは巡り会い、惹かれあい、そして・・・
1964年11月9日。母の葬儀を終えたハロルド(内藤大希)とその父・マックラム(福井晶一)。ハロルドは遺品の中にギターを見つけ「母さんはギターを弾いていたの?」と驚きつつ、形見として持ち帰ることにする。一方すっかり気落ちしたマックラムは、妻が大好きだった「椿姫」のレコードを聞きながら毎日を無為に過ごすようになる。
ちょうど同じ頃、人口1000人ほどの田舎町サウス・ダコタで暮らしていたダフネ(青野紗穂)は、女優を目指してニューヨークに行くことを決意。姉のミリアム(万里紗)に一人では心もとないからと泣きつき、母を説得。姉妹は一緒にニューヨークで暮らすことになる。行動的なダフネは洋服店で働きながらオーディションを受ける日々を過ごすが、あるとき、店の近くのサンドイッチ屋で働いていたハロルドと出会い恋に落ちる。ミリアムは星や宇宙が大好きな内気な女性。そんな彼女が唯一他人と繋がれるのは、カフェでウェイトレスをしているとき。ある日、ダフネがオーディション会場で若手劇作家のジョーイ(遠山裕介)に見初められ、新作ミュージカルの主役に抜擢される。その稽古に明け暮れるうちハロルドとすれ違い始めるダフネ。ミリアムは、突然現れた占い師(原田優一)に未来を予言されるが、その中に出てきた恋人の条件に合致するのはなんとハロルド。彼女は自身の気持ちに戸惑い田舎へ逃げ帰ってしまう。 サンドイッチ屋のオーナー・クラブル(内田紳一郎)は今日も、優柔不断なハロルドに発破をかけている。
孤独を募らせたマックラムはある決心をする。
そして 1965年11月9日、ニューヨーク大停電が起きた。

観劇のきっかけ

ストーリーを読んで面白そうだったのと、評判がよかったから、そして、板垣恭一さんが演出しているから気になって、の観劇です。

ネタバレしない程度の情報

観劇日時・上演時間・価格

項目 データ
観劇日時 2020年9月11日
19時00分〜
上演時間 160分(15分の休憩含む)
席種 全席指定

チケット購入方法

おけぴ、というサイトで購入しました。
サイト上で、クレジットカードで決済をしました。

客層・客席の様子

男女比は、98%女性。女性は、40代くらいのミドル層が多かったです。

観劇初心者の方へ

観劇初心者でも、安心して観る事が出来る芝居です。

芝居を表すキーワード
・泣ける
・笑える
・ミュージカル
・シンプル

観た直後のtweet

映像化の情報

毎回、配信での鑑賞が出来るようです。

満足度

★★★★★
★★★★★

(5/5点満点)

CoRich「観てきた」に投稿している個人的な満足度。公演登録がない場合も、同じ尺度で満足度を表現しています。
ここから先はネタバレあり。
注意してください。

感想(ネタバレあり)

ストーリーは、事前の告知通り。6人の登場人物と、物語の進行役のナレーターが織りなす舞台。いわゆる「アンサンブル」がいないので、冒頭、ちょっと規模がこじんまりした印象を受けるが、物語に引き込まれていくと、むしろ7人のこじんまりしたチームの方が、この作品には合っているような気がしてくる。時に7人のキャストが、アンサンブルのような役割もこなしながら、テンポよく進む。

各所でいろいろと感動する箇所があるものの、全体的には「ウエルメイド」な「アメリカン」ナミュージカル。田舎から出てきたスターを夢見る少女・・・割とありがちなモチーフだし、ウエイトレスとして働く女性、というのも同様にありがち。この二人の女性、ダフネとミリアムと、ハロルドの三角関係の物語。劇中オペラ「椿姫」がモチーフとして登場する。私は椿姫を観た事がないのだけれど、あらすじを読む限り、三角関係を扱っているのだろう。その「椿姫」に少し引っかけた形の物語なのだと思う。

原田優一演じる、ナレーターが進行する構成が、絶妙にうまい。占い師から、ダフネ・ミリアムの両親まで、様々な役をこなして笑も取りながら、舞台を狂言回し的に進行させるスタイル。時に、時間を行ったり来たりもさせるが、未来のシーンをチラ見せしてまた戻ってくる、リフレインの効果も、面白い。145分の舞台で、ミュージカルの詩のシーンが長い割には、かなりの情報量が詰め込まれていたように思った。

結果的には、三角関係でウエルメイドな話のはずなのに、何だかものすごく、心に染み入る舞台だった。規模は、小じんまり小じんまりしているけれど、感情の流れを丁寧に丁寧に描いていたからだろうか。ラスト、ミリアムが突然交通事故で死んでしまうのは、なぜ?と思ったが、その後の父との和解につなげる繋がりなのかな、と思い納得した。この物語自体は、2011年の作品だし、コロナとは直接関係ないという事は分かってはいたものの、停電で、人々が交流を始めた話は、どこかコロナと重なる部分があって、また涙してしまった。

ラストに向かうにつれて、三角関係の方にのめり込み過ぎて、舞台が停電するストーリーをすっかり忘れて観ていた。それまで、舞台は比較的明るく、舞台上で楽器演奏するミュージシャンも、タブレットを広げて楽譜?を確認しているようだったけれど。停電のシーンだけは、ド暗転。突然来た暗転に、少し驚くとともに、ついに、とも感じる。

ミリアムがウエイトレスをしているが、舞台上上下の端で演奏する4人は、どこかミュージカル「Waitress」の形態を思い起こさせた。

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<観劇レポート>劇団俳優座 「心の嘘」 https://www.nanka-ku-kai.com/entry/2020/09/12/4874/ Fri, 11 Sep 2020 23:00:59 +0000 https://www.nanka-ku-kai.com/?p=4874

【ネタバレ分離】

観た芝居の感想です。

公演前情報

公演・観劇データ

項目 データ
団体名 劇団俳優座
劇団俳優座No.342
心の嘘
脚本 サム・シェパード
演出 眞鍋卓嗣
日時場所 2020/09/04(金)~2020/09/20(日)
劇団俳優座5F稽古場(東京都)

CoRich 公演URL

団体の紹介

劇団ホームページにはこんな紹介があります。

劇団ホームページには紹介がありますが、長いので割愛します。
多くの俳優さんが所属し、テレビ等の出演も多い劇団です。
俳優座

事前に分かるストーリーは?

こんな記載を見つけました

【あらすじ】
アメリカ西部。
ある夜、フランキーは兄のジェイクから妻のベスを殺したと電話を受ける。
妄想にとらわれた嫉妬により、ベスが浮気していると思い込み、激しい怒りで強く殴りつけたという。
フランキーはベスの生死を確かめるべきだと主張するが、ジェイクは彼女の死を疑わず、聞く耳を持たない。
実際、ベスは家族のもとで脳損傷の治療を受けていた。
しかしベスは、自分の怪我はジェイクではなく家族によるものだと信じ込んでいた。
家庭内暴力が引き起こした事件をきっかけに、
歪んだ認識の中で揺れ動く二つの家族の物語。

ピューリッツァー賞を受賞した「埋められた子供」などを経て、
シェパードがたどり着いた父権社会に対する新しい境地が拓かれる―
本邦初演。

【解説】
脚本:サム・シェパード(1943-2017)
映画「ライトスタッフ」(1983)でアカデミー助演男優賞にノミネートされ、俳優としてもよく知られる劇作家。
数々の戯曲を発表し、60年代に書かれた作品はオフ・オフ・ブロードウェイなどで上演され、何度もオビー賞を受賞している。
1979年に書かれた『埋められた子供』でピューリッツァー賞を受賞した。
アメリカで最も重要な劇作家の一人であり、数々の作品が世界中で上演され続けている。

1985年に初演を迎えた「心の嘘」では、ドラマデスク賞、ニューヨーク・ドラマ・クリティクス・サークル賞(ベストプレイ)、アウター・クリティクス・サークル賞(ベストオフブロードウェイプレイ)を受賞した。

観劇のきっかけ

ストーリーを読んで、面白いかも、と思ったのと、本邦初演というのに惹かれたのがきっかけです。

ネタバレしない程度の情報

観劇日時・上演時間・価格

項目 データ
観劇日時 2020年9月11日
13時30分〜$$
上演時間 160分(15分休憩を含む)
座席 全席指定

チケット購入方法

おけぴというチケットサイトで、チケットを購入しました。
当日受付で、チケット代金を支払いました。

客層・客席の様子

男女比は5:5。平日マチネという事もあり、シニア層のお客さんが大半でした。

観劇初心者の方へ

演劇初心者には、ちょっと難解なように感じました。

芝居を表すキーワード
・シリアス
・会話劇
・シンプル

観た直後のtweet

映像化の情報

情報はありません。

満足度

★★★★★
★★★★★

(3/5点満点)

CoRich「観てきた」に投稿している個人的な満足度。公演登録がない場合も、同じ尺度で満足度を表現しています。
ここから先はネタバレあり。
注意してください。

感想(ネタバレあり)

ストーリーは。
結婚していた二人の男女。妻を強く殴って殺したと思っている、夫ジェイク。妻ベスは、脳震盪で記憶がどこかおかしくなっているも、生きていた。それぞれの実家で、父母や兄弟と過ごす二人が、交互にシンクロしていく中で、両家族の狂気の様子が、明らかになっていく・・・というお話。

ど真ん中ストレートプレイ。あらすじとしては、確かに事前記載の通り、両家族の狂気の物語。・・・息子ジェイクを愛する母、娘ベスを愛する母は、ありふれた家族愛にも見えるし、ちょっと狂気の沙汰にも見える。夫側の母は、息子を溺愛するあまりに、妹の事をないがしろにしていて。妹との会話から明らかになる、父の真相もおぞましい。妻のベス側の母は、猟師?の父に逆らう事が出来ずに、サラリと流しながら言いなり。兄は娘をこんな風にした夫ジェイクを、殺すか誤らせるかさせようと、猟銃を振り回している。それぞれの家族の狂気的な側面を、濃厚な会話劇で、ゆっくりと描く。同じようなセリフを何度も何度も重ねながら、色鉛筆で何重にも色を重ねて、色を塗り過ぎて輪郭がクッキリし過ぎてしまったしまった塗り絵のように、家族の様相を浮き彫りにしていく。俳優座の役者さん達の演技は確かで、この狂気、を純粋に見ている分には楽しかった。

一方、観ていると、狂気を描くにはちょっと「甘さ」というか、腑に堕ちなさが、いつも付きまとう話でもある。細かい会話の端々が、現実なのか妄想なのか、あえて曖昧に描いているようにも見える。"鹿を撃とうとしたら夫の弟だった"とか、"下半身パンツで星条旗を首から下げて追いかける夫"とかは、その端的な例で、少しおとぎ話的、何かの象徴として比喩として描いているんだろうな、と思う。

では、これ結局何を言いたいんだろう・・・という「作者の言いたい事は何か」「このモチーフは何の隠喩か」みたいなことを考えていくと、途端に難解で、全く理解できない話になってしまう。頭フル回転しても、よく分からなかった、というのが正直なところだった。それを理解するためには、この作品が書かれた時代背景とかを、もっと勉強しないといけないのかも・・・という気がしたが、そこまで深く突っ込む程、興味が持てなかった・・・というのも真実だった。チラシやストーリー紹介に「父権社会」という言葉が出てくる。確かに、男たちの勝手さ、身勝手な強さ、みたいなものはストーリーの軸だけれど、そこまでテーマになるものなのかなぁ・・・という疑問も抱いてしまった。尚、戯曲自体は本邦初上演との事。

気になった役者さん。加藤佳男、頭が固くて、鹿の事しか考えていない父ちゃん役。迫力がすごい。演技とは思えない。ついつい、魅入ってしまった。

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<観劇レポート>ロロ 「心置きなく屋上で」 https://www.nanka-ku-kai.com/entry/2020/09/11/4863/ Thu, 10 Sep 2020 23:00:17 +0000 https://www.nanka-ku-kai.com/?p=4863

【ネタバレ分離】

観た芝居の感想です。

公演前情報

公演・観劇データ

項目 データ
団体名 ロロ
ロロいつ高シリーズvol.8
いつだって可笑しいほど誰もが誰か
愛し愛されて第三高等学校
心置きなく屋上で
脚本 三浦直之
演出 三浦直之
日時場所 2020/09/09(水)~2020/09/13(日)
神奈川芸術劇場・大スタジオ(神奈川県)

CoRich 公演URL

団体の紹介

いろいろな記載がありましたが、CoRichの団体ページにはこんな紹介があります。

三浦直之(主宰・脚本・演出)、板橋駿谷、亀島一徳、篠崎大悟、島田桃子、望月綾乃、森本華(以上俳優)、玉利樹貴(えかき)、奥山三代都、坂本もも(以上制作)の10名による集団。

2009年より東京を拠点に活動中。
漫画・アニメ・小説・音楽・映画などジャンルを越えたカルチャーをパッチワークのように紡ぎ合わせ、様々な「出会い」の瞬間を物語化する。
小説のリーディングや音楽ライブと融合した短編演劇、映画製作など、ジャンル横断で演劇の枠を拡張しながら活動を行い、三浦直之・初監督作品 映画『ダンスナンバー 時をかける少女』(製作:ロロ)がMOOSIC LAB 2013準グランプリ他3冠を受賞。
『ハンサムな大悟』が第60回岸田國士戯曲賞最終候補作ノミネート。

2015年より、高校生に捧げる“いつ高シリーズ”をスタート。60分の連作群像劇を発表し、戯曲の一般無料公開や、高校生以下の観劇・戯曲使用料を無料にするなど、高校演劇の活性化を目指している。

ロロ

事前に分かるストーリーは?

こんな記載を見つけました

屋上に魔法陣なんてありふれた妄想をして、なにを召喚しよう。たくさんの武器がほしい。キャラメルマキアートの水鉄砲、水ようかんでできたモーニングスター、ティースプーンと蛍光灯の二刀流。魔法陣のなかに山ほど武器を集めて、ゆーうつを蜂の巣にするお茶会でもはじめよう。私の地面はあなたの天井。つま先があなたの視線をつかまえて、私は飛ぶ。新校舎の屋上から旧校舎の屋上へ。時をかけるパルクール。心置きなく屋上で、吹き出しみたいにあなたは笑うね

観劇のきっかけ

東京・観劇カレンダーのスケジュールを見ていて、気になっての観劇です。

ネタバレしない程度の情報

観劇日時・上演時間・価格

項目 データ
観劇日時 2020年9月10日
14時00分〜
上演時間 70分(途中休憩なし)
価格 3500円 全席指定

チケット購入方法

チケットかながわのページで予約しました。
セブンイレブンで予約番号を伝えて、チケットを受け取りました。その際、カード決済を利用しました。

客層・客席の様子

男女比は5:5くらい。年齢層は全体的に若めな雰囲気でしたが、様々な年齢層の人がいました。

観劇初心者の方へ

観劇初心者でも、安心して観る事が出来る芝居です。

芝居を表すキーワード
・会話劇
・静か
・不思議
・シンプル

観た直後のtweet

映像化の情報

情報はありません。

満足度

★★★★★
★★★★★

(4/5点満点)

CoRich「観てきた」に投稿している個人的な満足度。公演登録がない場合も、同じ尺度で満足度を表現しています。
ここから先はネタバレあり。
注意してください。

感想(ネタバレあり)

舞台は高校の屋上。
大きな黄色い円が描いてある。ドラえもんの顔のような、魔法陣のような、そんな描き足しをして遊んでて。瑠璃色、魔法陣の中心で願い事をしたら消えた。空を見上げると、飛んでる。空を飛ぶのが願いだったのか。海荷が願うと、理想の彼?みたいなのが降ってきたけど、恥ずかしくて隠す。ブルーシートで隠す。太郎と海荷は以前付き合っていて。ビーチが代筆したラブレターを読んだら、代筆なのに本気で書いたかのように思ってしまう太郎。代筆ラブレターで告白された女は、彼がいてその人が大好き、と断ったり。向かいの校舎には、×が描いてあって、⚪︎×クイズ大会になったり。そんな、高校生の屋上での不思議な風景を、のんびりと、清々しく描いた作品。

不思議な作品だった。お話の因果関係というか、起承転結的なものは、正直よく分からなかった。分かったような気分になってしまうセリフや動きがたくさん散りばめられてはいるのだけれど、結局よく分からない。それでも、何だか空間に、会話には惹きつけられてしまってそこで繰り広げられる会話劇。

メリー・ポピンズみたいに飛んでいってしまう瑠璃色が、心の中に容易に想像できたり。よくよく考えると魔法陣で願いごと、っていうのもかなり不自然というかSFだけれど、妙に納得させられてしまう部分があり。自然というのとはちょっと違う空間。その不思議な感覚を楽しむ、という点では面白かった。

高校演劇で上演される事を前提としている公演のようで、舞台の冒頭10分間は、仕込みの時間だった。掛け声をかけながら、役者さん達が、次々に大道具を持ってセットアップ。多くの場合、この光景は幕の中で行われているので、見れないんだろうな。新鮮でもあり、自分が高校生の時は10分、なんていう制約あったかなぁ、とピンとこない部分もあり。

終演後、配られた当日パンフレットを読んでみると、人間関係の相関図が出ていたりして。でも出演していない人の相関も出ているので、「いつ高シリーズ」は、この人物像で物語を描くシリーズなのかな、と思うも、確信が持てず。テーマは「まなざし」という事だけれど。不思議な要素を加えて、感覚的に時間を切り取ったもの。それが作者が言う「まなざし」なのかもしれないと思った。

気になった役者さん。田中美希恵、田上パル「Q学」でも高校生役で観た役者さん。声が印象的。こんな高校生いる!な、どハマりした感覚を再び味わった。

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<観劇レポート>マルガリータ企画 「マルガリータピザ2nd CUT」 https://www.nanka-ku-kai.com/entry/2020/09/10/4852/ Wed, 09 Sep 2020 23:00:34 +0000 https://www.nanka-ku-kai.com/?p=4852

【ネタバレ分離】

観た芝居の感想です。

公演前情報

公演・観劇データ

項目 データ
団体名 マルガリータ企画
マルガリータ企画vol.2
マルガリータピザ2nd CUT
脚本 福谷圭祐、蜂巣和紀、松本陽一
演出 Hiroka Denzy、蜂巣和紀、扇田賢
日時場所 2020/09/09(水)~2020/09/13(日)
新宿シアター・ミラクル(東京都)

CoRich 公演URL

団体の紹介

団体の紹介はありませんでした。
マルガリータ企画

事前に分かるストーリーは?

こんな記載を見つけました

【上演作品】

◆1 ピース目
『チェーホフの銃』
脚本/福谷圭祐(匿名劇壇)
演出/Hiroka Denzy(POWER PROJECT クーデター)

君は僕が人を殺すような芝居を書くことを嫌う。
夜に僕が書いた台本を朝になって読むと
大事なところが変わっていたりする。
君が書き換えているからである。
僕はもう一度書き直す。
劇中劇が始まる。
銃は不発。
物語は未発。

◆2 ピース目
『第2次PIZZAショック!!』
脚本・演出/蜂巣和紀(Bobjack Theater/放課後ビアタイム)

ピザ屋の新人バイトとして働くことになった女子大生の木乃香は、毎日クセの強い従業員たちに振り回されてばかり!
そんなある日、木乃香たちの身にとんでもない事件が次々と襲い掛かる…!
え?店が潰れる!?客が人質に!?
小さなピザ屋で巻き起こるカロリー満点のスーパードタバタコメディ!!

◆3 ピース目
『ホームセンターズピリオド』
脚本/松本陽一(劇団6番シード)
演出/扇田賢(Bobjack Theater)

とあるホームセンターにやってきた自殺志願の女。
「練炭200キロください…」
しかし、それは大きな事件の始まりに過ぎなかった…!
アルバイト達が集団自殺を阻止する為に奮闘する青春コメディ!

観劇のきっかけ

気になっている役者さんが出演しているから、の観劇です。

ネタバレしない程度の情報

観劇日時・上演時間・価格

項目 データ
観劇日時 2020年9月9日
19時00分〜
上演時間 165分(換気休憩10分×2回を含む)
価格 5000円 全席自由

チケット購入方法

CoRichで予約しました。
当日受付で、お金を支払いました。

客層・客席の様子

男女比は7:3くらい。男性は中年が多く、女性はまちまちで特定の傾向はありませんでした。

観劇初心者の方へ

観劇初心者でも、安心して観る事が出来る芝居です。

芝居を表すキーワード
・コメディ
・笑える
・にぎやか
・カッコイイ

観た直後のtweet

映像化の情報

DVDの予約を受け付けていたので、いずれ映像化されると思います。

満足度

★★★★★
★★★★★

(4/5点満点)

CoRich「観てきた」に投稿している個人的な満足度。公演登録がない場合も、同じ尺度で満足度を表現しています。
ここから先はネタバレあり。
注意してください。

感想(ネタバレあり)

3話オムニバスの公演。
エンタメ色が強いというか、動きとテンポと演技でしっかりと編み上げられていく物語。タッパの低いシアターミラクルとは思えない、照明と音響の素晴らしさ。いつもこの劇場は、シンプルな良さを楽しむ感覚だけど、音・光も合わさった、派手で楽しい舞台。1話1話が濃くて、一本ずつ公演してもいいんじゃないかなカーテンコールで役者さんが話されていた通り「お腹いっぱい」な感覚。舞台に夢中になる感覚を、純粋に楽しめた。

各話とも、ストーリーは事前紹介の通りだったけれども、それぞれについて書いてみる。当日パンフを買わなかったので、キャストは間違っている可能性もあり。

『チェーホフの銃』
シュールだった。最初は、一体何の物語なのかよく分からなかったけれど、変な衣装や変なシチュエーションに、勢いで笑っていた。次第に状況が分かってくると、少し寂しい感覚が後味として残った。椎名林檎がピッタリだった。転換の鮮やかさがとにかく印象的。森岡悠、以前Bobjack Theaterの「ライナスの毛布」で観た時も、パジャマ姿だったように記憶しているが、今回もパジャマ。なんだか、ほおっておけない感あり、目が離せず。藤代海がカッコイイ。平野勲人、石田太一、宮井↓↘︎→↓↘︎→+Pのカラフルな三人組、忘れられず。

『第2次PIZZAショック!!』
破茶滅茶ピザ屋さんのドタバタコメディ。キャラの濃い女子店員と、店長。ドタバタ畳みかけていく中での、強盗犯のイっちゃってる具合がすごい迫力。物語的には、ドタバタというか、ありがちな話感の強さが気になったけれど。柏木佑太、強盗犯のイっちゃってる具合が心に残り。

『ホームセンターズピリオド』
ホームセンターを舞台にした、甘酸っぱい青春テイストのミステリー的なコメディ。店員さん一人一人も含めて、キャラクターの立ち方が激しくて、一人一人が鮮明に思い出せる。振り返ってみるとストーリーとしてはありがちな感覚だけれど、ハラハラしながら観た。この作品も、照明の綺麗さ、転換の素早さが印象に残る。ホームセンター店員、菅野英樹のひょろっとした凄みが印象的。古野あきほ、今までとは違った役所に驚き。どちらかというと奇麗なセクシー路線が得意な女優さんかな、と思っていたけれど、「鵺的」「Nana Project」の寺十悟演出作品に、とてもハマるんじゃないかな、、、なんて事が頭をよぎり。

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