【観劇レポート】劇団 贅沢貧乏「わかろうとはおもっているけど」
【ネタバレ分離】 劇団 贅沢貧乏「わかろうとはおもっているけど」の観劇メモです。

もくじ
初回投稿:2025年11月14日 0時20分
最終更新:2025年11月14日 0時20分
公演前情報
公演・観劇データ
| 項目 | データ |
|---|---|
| 団体名 | 劇団 贅沢貧乏 |
| 題 | わかろうとはおもっているけど |
| 脚本 | 山田由梨 |
| 演出 | 山田由梨 |
| 日時場所 | 2025/11/07(金)~2025/11/16(日) 東京芸術劇場シアターイースト(東京都) |
団体の紹介
劇団ホームページにはこんな紹介があります。
2012年旗揚げ、東京を拠点とする劇団。山田由梨が全作品の作・演出を務め、俳優の大竹このみ・田島ゆみか・青山祥子、制作の堀朝美の5名が所属している。
舞台と客席、現実と異世界、正常と狂気の境界線をシームレスに行き来しながら、現代の日本社会が抱える問題をポップにかろやかに浮かび上がらせる作風を特徴とする。
2014年より一軒家やアパートを長期的に借りて創作・上演する「家プロジェクト」の活動を展開。『フィクション・シティー』(2017年)、『ミクスチュア』(2019年)で岸田國士戯曲賞にノミネート。『みんなよるがこわい』(2015年初演)の中国版が中国でツアー中、『わかろうとはおもっているけど』(2019年初演)が2022年フェスティバル・ドートンヌ公式プログラムとしてパリで上演されるなど国内外で活動の幅を広げている。
事前に分かるストーリーは?
こんな記載を見つけました
テル(大場みなみ)とこうちゃん(山本雅幸)はどこにでもいるような普通のカップル。あるとき、テルが妊娠した、という出来事から空気が変わり始め、彼女の友達(佐久間麻由)や、なぜか家にいるメイドたち(大竹このみ・青山祥子)を巻き込んでゆく。「女性」と「男性」の「わかりあえなさ」を「わかりあおうと」した先にあるものとは──。
ネタバレしない程度の情報
観劇日時・上演時間・価格
| 項目 | データ |
|---|---|
| 観劇日時 | 2025年11月13日 19時00分〜 |
| 上演時間 | 80分(途中休憩なし) |
| 価格 | 4000円 全席自由 |
満足度
(3/5点満点)
CoRich「観てきた」に投稿している個人的な満足度。公演登録がない場合も、同じ尺度で満足度を表現しています。
感想(ネタバレあり)
劇団 贅沢貧乏「わかろうとはおもっているけど」
団体初見。以前から名前をあちこちで見かけて気になっていた団体。やっと観れた。ストーリーはちょっと書くのが辛いので他に譲るとして。
「わかろうとはおもっているけど」というタイトルが様々な意味でとにかく秀逸だと思った。後半物語が何を語りたいのかが分かってくるにつれて、このタイトルの秀逸さに感じ入る。ただ同時に、タイトルが秀逸だと思えば思うほど、観てて悲しくなってしまった。演劇の演出面ではシアターイーストを上手い使い方するなぁと思うのだけれど。そんな芝居の巧みさとは別に、考えれば考えるほどにどんどん悲しくなる。
どうしてこんなに悲しいんだろう。私が男だからなのかなぁとも思うも的を射れてないない感覚。何というのか…対話を拒絶された感覚に近いかもしれない。対話を拒絶されたのが男としての私なのか別の何かなのか、その主語もよくわからない。判然としない何かに向けた怒りのようにも見えてとにかく悲しい。芝居をたくさん観ている身として「悲しいという感覚も楽しめる」だけの感性は持ち合わせている、、、、つもりだったんだけれど。この作品はただただ悲しくてどうしたものかなぁと池袋駅に向かって歩きながら途方に暮れていた。
ラスト。テルと彼氏(名前忘れてしまった)が入れ替わってしまったのはなんだろ。ここまで直球に描いてたら、入れ替わらなくてもいいような気はするし、「入れ替わったら相手の気持ちが分かるだろ…」みたいな安直な話でもないような気もするが、入れ替わった男の立場の女性が「知恵の実」を食べていたら変わるかも…という事かもしれない。でも入れ替わるって事はそもそも対話が不能って事なのかな。…あーひょっとしたら、対話するのはそもそも無理だって話なのかもしれない。髪の毛がツノのようなのはその表れなのかな、とか思ったり。
再演で、海外公演もされていて、評価されている作品なんだと思うけれど。考えれば考えるほどなんだか辛く悲しくなるばっかり。タイトルが秀逸。「わかろうとはおもっているけど」。







































