<観劇レポート>Peachboys「H&ERO」

#芝居,#Peachboys

【ネタバレ分離】
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どもっ\(´▽`*)。てっくぱぱです。観た芝居の感想です。

公演前情報

公演・観劇データ

団体名Peachboys
第八回公演
童貞ちょ待てよ法廷ラブサスペンス
「H&ERO」
~ハメると動く城~
脚本白坂英晃(はらぺこペンギン!)
演出白坂英晃(はらぺこペンギン!)
日時場所2019/04/23 (火) ~ 2019/05/06 (月)--シアター711

Peachboys?

劇団ホームページにはこんな紹介があります。

Peachboysは2009年11月に下北沢シアター711にて上演された短編集、はらぺこペンギン!『再会』の中の1本をシリーズ化するために生まれたユニット。だが、はらぺこペンギン!の作風とは真逆である。はらぺこペンギン!劇団員の川本喬介こと「KYOSUKE」。はらぺこペンギン!やsmartball、ホチキスなどに客演経験のあるフリーの俳優、荒木拓こと「TAKU」。マシンガンデニーロの所属俳優であり、現在は注目劇団チョコレートケーキなどにも客演している菊池豪こと「GO」。更に、はらぺこペンギン!常連客演である山川恭平こと「KYOKYO」が2013年よりメンバーに加わり、上記4名のユニットとして活動している。作・演出は、はらぺこペンギン!主宰であり、現在、吉本新喜劇や神保町花月などの舞台で脚本・演出を担当、NSC東京で演技講師も務めている白坂英晃。Peachboysというユニット名からも何となく想像できる通り、上演する芝居の内容は、モテナイ童貞男達が女性にモテるように頑張るコメディーを中心とする。毎公演、キャリアのある客演陣を含めた出演者全員が全力で「下ネタ」「アニメのパロディ」「バカ」を演じ切る姿が大きな笑いを生んでいる。観劇後、何も残らないバカ楽しい下ネタ芝居を創造する、ふざけた演劇ユニットです。

事前に分かるストーリーは?

劇団ホームページには、こんな記載がありました。

ケン・ヨーヘイ・ハヤオの3人は仲良し童貞3人組。「絶対に好きになった人としかヤッてはいけない」鉄の掟で結ばれた彼らだったが、遂にそのバランスが崩れる時が来た。3人とも童貞をこじらせすぎて、頭がおかしくなってしまったのだ!

特に重症だったのはハヤオで、ありとあらゆる穴を見つけると「ハメル!」と叫ぶようになってしまった。

心配は心配だがとにかく面倒になったケンとヨーヘイはそのままハヤオを公園に放置した。そして、ハヤオがベンチとベンチの隙間に「ハメル!」と叫んだ瞬間、公園は動く城と化した!城の中にいたのは、かかしみてーなヤツと火の塊みてーなヤツ、それと可愛いあの子だった。喜ぶハヤオ。しかし、可愛いあの子はクシャミをすると一転、アソコが異様にデカイいかついおじさんに変身するのだった!

一方、ケンは明らかに犯罪を犯している女性を好きになり、罪をなすりつけられた。ヨーヘイは、大好きなあの子の顔を見るだけでアソコがロケットのように飛んでいく奇病に罹っていた。絶望する2人。しかし、そんな彼らの元にある声が聞こえた。「ちょ待てよ」。振り返るとそこにいたのは、茶髪で茶色いダウンジャケットを着た、下半身丸出しの検事だった。

暴走するハメルの城!突如現れる世界ランキング1位のテニスプレーヤー!遂にフュージョンに成功したボクシングの会長とレスリングの監督!テレビは今日も悲惨な時代だと言っちゃってる!果たして童貞は世界を救えるのか!?そして、本当に今度こそ童貞を捨てることが出来るのか!?

下ネタ演劇ユニットPeachboys最新作、平成から新時代に変わるタイミングに全く必要のない、もはや演劇ですらない、意味の分からないナニカをお届けします。お願いです。最初から何事にも笑う気持ちを持ってご来場ください。お願いします。

観劇のきっかけ

キッカケは、昨年クリスマス観た「さよならブルマー」で、菊池豪さんのこの公演の宣伝があまりにも印象に残っていたからです。

ネタバレしない程度の情報

上演時間・チケット価格・評価

観劇した日時2019年4月23日 20時00分〜
価格2200円 全席自由(事前にネット予約)
上演時間117分(途中休憩なし)
個人的な満足度CoRichに投稿★★★★☆(4/5点満点)

客席の様子

男性ひとり、カップル、女性二人組多し。観劇慣れしている人が多いように感じました。

観劇初心者の方へ

下ネタの多い芝居ですが、私の感覚では、ものすごく嫌悪を誘うようなもの、はありませんでした。大抵の人が、楽しんで観劇できる内容だと思います。

ここから先はネタバレあり。
注意してください。

感想(ネタバレあり)

ストーリーは、チラシ記載の通りだけれど、この演劇にストーリーを語る必要があるのかよく分からない。次から次へと、衣装が伴ってろいろなパロディが登場しての、下ネタコメディ。711の狭い舞台と楽屋で、ここまでいろんなバリエーションで見せてくれるのは、凄いの一言。しかも、みんな、モノマネが、地味に上手い。南ちゃん、大阪なおみ、工藤静香、Gackt、ミナ、小保方さん、etc,etc。・・・キムタクも、とてもイケメンとは言えないのに特徴捉えている。挙げたらきりがないけれど。配役があまりにマッチしすぎていて、この台本は、あて書きなんだろうか、などと考える。舞台を観終わっても、笑い過ぎて疲れた記憶しか残らない。観終わった後、内容なんて何も頭に残っていない。それくらい、お馬鹿一直線。でも、ここまで頭を無にして、笑わせてくれるのは、物凄い爽快感。

もうどうしようもなく「くだらない」舞台なんだけれど、演劇のお約束は必ず守っているのは好感。意識してか知らずか分からないけれど、上手の使い方(展開上、立場が上になる人は常に上手)は心得ている気がしたし、この手の舞台でついついやりたくなる客イジリをしない、とか(犬は飛んできたけど)。特に、元ネタを知らなくても、そもそも出てくるだけで最低限のおかしさがあって、でも元ネタを知っているともっと面白い、という、笑の階層構造がしっかりしているのがよかった。私も元ネタ分からない(あるいはすぐに思い出せない)ネタが少なからずあったけれど。

しかし・・・「魔界村」、音楽とゲーム名がすぐに繋がらなくて、「えーと」と大分苦しんだ。若い役者さんたちは、このあたりどのように習得したのかなぁ。あるいは知らないまま演じているのか。「ロックマン」のパロディ、死亡音は「グラディウス」のように思えたけれど、気のせいかな。


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チラシの裏
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