<観劇レポート>マチルダアパルトマン「ばいびー、23区の恋人」

【ネタバレ分離】
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どもっ\(´▽`*)。てっくぱぱです。観た芝居の感想です。

公演前情報

公演・観劇データ

団体名 マチルダアパルトマン
旗揚げ公演
「ばいびー、23区の恋人」
脚本 池亀三太
演出 池亀三太
日時場所 2019/04/12 (金) ~ 2019/05/12 (日)--すむぞう外苑前スタジオ

マチルダアパルトマン?

劇団ホームページにはこんな紹介があります。

2018年、ぬいぐるみハンターの活動を終了した池亀三太の呼びかけによって結成。
どこか不器用な人間たちの不器用な生き様を間抜けさと哀愁で描く。
演劇がより多くの人の日常に侵食していくべく模索しながら
これまでの小劇場の枠に囚われない自由な発想によって演劇の敷居を低く、
他ジャンルとの境界を曖昧にしながらユーモア満載で活動していく。

MathildeAppartement WEB SITE

事前に分かるストーリーは?

劇団ホームページには、こんな記載がありました。

「ばいびー、23区の恋人」
致命的な貞操観念のゆるさが仇となり、ピンチに陥った女が友人の助けを借りて東京都23区の各区にひとりずついる23人の恋人に別れを告げる旅に出る、失恋ロードムービー。

ネタバレしない程度の情報

上演時間・チケット価格・満足度

観劇した日時 2019年4月28日 19時00分〜
価格 2500円 全席自由(事前にネット予約)
上演時間 65分(途中休憩なし)
個人的な満足度CoRichに投稿 ★★★★☆(4/5点満点)

客席の様子

こじんまりした客席に、年齢性別いろいろな客層の方がいました。どのような方が観に来ているのか、ちょっと予想が付きませんでした。

観劇初心者の方へ

初心者の方でも安心して楽しめる舞台です。

予告ビデオ

ここから先はネタバレあり。
注意してください。

感想(ネタバレあり)

チラシストーリーにある「23区全てに彼氏がいる」っていうのは、何かの比喩か演劇的な仕掛けかと思っていたけれど、そのまんま。23区の彼氏に、一人一人別れを告げに行く物語。まあ確かにロードームービー…って映画じゃないけどなw。基本的には、シチュエーションコメディに属する話だとは思うが、その枠だけに収まっているかというと、コメディだけでもなく。

主人公の町子は、結局のところ23股かけている。その23股の町子と、友達の明里。全ての彼氏の所へ、二人で赴いて、別れを告げに行く。この二人の掛け合いが、とても面白い。何気ない会話で、どこか世界をのっぺりと捉えていて、何処か深刻な風でもあるが落ち込訳でもない二人。馬鹿らしい二人の会話が、緻密。

「荒川クン」「杉並クン」「渋谷クン」とか、相手を23区の区名で呼ぶことにした二人。もうその時点でおかしくてたまらない。次から次へと、区から区へ。男たちに別れを言い渡す中で見えてくる、町子の男とか、世界に対するモノの見方と、幼馴染で親友(?)の明里との関係性。40分位まで観ていて飽きることがなかった。そろそろ次の展開が欲しいな、と思えば、別れを切り出す友達に拘束されて、ナイフで脅されて。物語の中で、感情の流れと物語の流れがとても密着していた。狭い空間の劇場だったこともあり、なんだかその空間に同席させてもらっていることに、気が付くと愛おしさを感じ始めてしまう。そんな時間を過ごすことができた。

町子役の松本みゆき。気が付けば、23股に陥ってしまったんだろうなぁという「幸の薄さ」みたいなのが、彼女独特の表情とあいまって、物凄くハマっていた。他の劇団で見かけた芝居でもそうだったけれど、悲しげで幸薄気だけれど決して放っておけない女性、という役は、最近の小劇場で彼女の右に出るものはいないのではないか。明里役の、宍泥美。眼鏡外すと、きっと大分印象違うんだろうなぁ、などと想像しながら。友達としてのポジションと、彼氏ときっぱり別れさせるポジション、物語の進行役的なポジションのメリハリメリハリのグイグイ感が、心地よい声質もあって好き。池亀三太、23区の全ての彼氏を一人で。作・演出もされているので、いろいろと試行錯誤して人物像作りながらやったのかなぁ、と想像してしまった。

[kangekizanmai]

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