【観劇レポート】空晴「すきだった、うた」
もくじ
初回投稿:2025年09月21日 20時51分
最終更新:2025年09月21日 23時18分
公演前情報
公演・観劇データ
項目 | データ |
---|---|
団体名 | 空晴 |
回 | 空晴第24回公演 |
題 | すきだった、うた |
脚本 | 岡部尚子 |
演出 | 岡部尚子 |
日時場所 | 2025/09/19(金)~2025/09/23(火) OFFOFFシアター(東京都) |
団体の紹介
劇団ホームページにはこんな紹介があります。
大阪を拠点として、「ハートウォーミングパニック会話劇」なるお芝居を展開する予定!
事前に分かるストーリーは?
こんな記載を見つけました
空晴版ミュージカル!?
忘れてたんじゃない、思い出さなかっただけ。
空晴版ミュージカル!?と銘打って、ミュージシャンでもあるクスミヒデオ(赤犬)さんを迎えた今回。頼れる浅野さん、はじめましての木内さん、そして劇団初のオーディションでまさかの先輩日詰さん!という心強いメンバーです。
全員50代オーバー!だからこそうまれる哀愁(出るのか!?)と、いつもと変わらぬ勘違い誤解からうまれる関西弁の静かではない会話劇で「集団や物事を続けていくことの難しさ、続くことそのものの尊さを「分断と不理解」に焦点を充て、もちろん楽しく描きます。(岡部尚子)■あらすじ
とある地方の町の公民館で、仲良く「うた会」サークルを続けてきたメンバー。その日突如入る「新人加入の一報」そして、リハ中の文化祭からも横やりが…彼らは一度に起きてしまった出来事によって変わってしまう「いつもと違う日」をどう過ごすのか…
ネタバレしない程度の情報
観劇日時・上演時間・価格
項目 | データ |
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観劇日時 | 2025年09月20日 17時00分〜 |
上演時間 | 100分(途中休憩なし) |
価格 | 4500円 全席指定 |
満足度
(5/5点満点)
CoRich「観てきた」に投稿している個人的な満足度。公演登録がない場合も、同じ尺度で満足度を表現しています。
感想(ネタバレあり)
空晴「すきだった、うた」
どうやら、地方の町の文化祭ステージ部門の、ステージの横の控室…と裏でつながってしまっている小さな物置部屋。ステージを進行する舞台監督と、一昨年までの舞台監督と、「うた会」サークルのメンバーたちの織りなすシチュエーションコメディ。
団体初見。大阪からの劇団という事と、チラシのお洒落さに惹かれて観劇。シチュエーションコメディとは知らず。最初はちょっとじれったい思いをしたけれど、60分くらいからノリに乗って来て可笑しくてまらなかった。
コメディなので…いつも通り感想をひねり出すのが難しい。感じた点を二つほどメモ。初見なので、いずれもこの団体の特徴かは分からず。
一つ目は説明ゼリフ的なものが少ない事。シチュエーションコメディなのに「説明ゼリフ」を極力排しているのがよい。大抵のコメディはいろいろと説明的な台詞を入れて、状況の理解を客に促すことが多いものだけれど。この作品、会話がナチュラルではあるものの、ナチュラルすぎて、最初の60分は一体何の話なのかイマイチ掴めない。説明を極力排しているのでシチュエーションの理解はとても大変なのだけれど、ある程度理解してしまうと、一言一言が面白くて仕方ない。そこにたどり着くまでの忍耐が楽しさに変わるのが良い。
二つ目は人情劇。基本はコメディだけれどどこか人情劇。特に表現をすることの尊さと辛さが滲み出てくるのが良い。コメディ路線は崩さないので説教臭くならず、それでいてちょっとウルっとくる。このバランスがたまらない。
劇団の事を少し調べてみる。大阪で息の長い活動をしている様子だが、東京公演も割と打っている様子(私が知らなかっただけで)。ただ、過去公演の劇場規模を考えるとちょっと動員数が落ちているのかも。好きなテイストのコメディだっただけに、このタイミングで知れたのは、幸運だったのかあるいは遅すぎたのか。