もくじ
初回投稿:2026年05月31日 10時24分
最終更新:2026年05月31日 10時24分
公演前情報
公演・観劇データ
| 項目 | データ |
|---|---|
| 団体名 | ウテン結構 |
| 回 | ウテン結構第10回公演 |
| 題 | 『ZOO』 |
| 脚本 | 雨々アメ(仮) |
| 演出 | 雨々アメ(仮) |
| 日時場所 | 2026/05/28(木)~2026/05/31(日) インディペンデントシアターOji(東京都) |
団体の紹介
劇団ホームページにはこんな紹介があります。
【団体紹介】
「ウテン結構」は、詩人だった雨々アメ(仮)が名前をあらためて「詩から劇へ」と活動の場を移して2018年にスタートさせた劇団。活動と同時に3年間5作品5公演を発表し、同時に公演ごとに1ステージずつ増やすと宣言し、雨と言うよりは嵐の中に漕ぎ出した。それは、お客様がもしウテン結構のファンになった場合には、次が決まっている期待からワクワクを増幅させる試み。また、出演者には可能な限り継続しての出演をお願いして、よりお客様の期待に応えることを実践。そこに行けばウテン結構が観られる、を実現するため劇場もいつも同じに。同じ劇場、同じ作演出(作風)、同じ出演者、によって上演の安定に加えカンパニーの制作的な成功も計算に入れる。そして何より、自信のある雨々アメ(仮)の作品、作風は、パズルや謎々に例えられる不可思議な物語で、虚構と現実を演劇的な機構を活かし並列の関係で描く作品は、小説で言えばメタフィクションと呼べる個性的なものに。
事前に分かるストーリーは?
こんな記載を見つけました
【出演】
蒼井染
あきやまかおる
岩澤繭(ウテン結構)
タカハシカナコ
新乃舞子
本堂史子(カリバネボタン)
松村千絵(キラ劇らんたん座)
武藤啓太
山本ともだち
吉田憲章
吉成豊(夫婦企画「吉と成る」)
杉田のぞみ(合同会社A-ZO Jaya)【5/30(土)のみ】「むかしむかし、もしくは未来、空から降ってくる視線にイライラしている女の子がいた。アイ・イン・ザ・スカイ。誰も気づかない空からの視線に、敏感すぎる彼女の感性は気がつくようになってしまったのだ。だから、いつか彼女が姿を消した時、彼女がどこに消えたのか僕らの間で議論になった。視線を避けるには、海の中か、地底にあると言われる王国か、空気が断裂した隙間か、行間の余白かも知れない。それか、天国への階段を見つけたのかも。やっぱり雲の上、空の彼方か。少なくともこの地上ではあるまい。彼女は口癖のように言っていたっけ。世界はもう24回も滅んでいて、今回の25回目が最後のチャンスだって。胸に「25」と大きくプリントされた青いトレーナーを思い出す。根拠は分からなかったが、みんなそれに信憑性を感じて、どこに逃げたらいいのか僕らは話し合った。いろいろ議論し、いろいろ話し合った、が、あーあ、何ひとつ答えは出ないまま現在に至る。また彼女に会いたいな。そんな日が来たら、今度こそ勇気を出して、告白したいと思っている。ウテン結構の第10回公演は、2年5カ月前の第9回公演に『ZOO』を上演することが発表になっていました。しかし、ウテンの第3シーズンは「これまででやり残したことをやる」シーズンとして3つの番外公演をやりまして、今回、とうとう、やっと、第10回公演を迎える運びとなりました。誰かに言われる前に言いますが、勿体ぶりすぎです(笑) 最近、3年近く埃を被っていた台本を、紙類と本で山積みになった中から引っ張り出してきました。かなり久しぶりに、『ZOO』の頁をめくる。予言の書。さあ、カンパニーにとって大きな節目の公演です。新しい劇場に進出もします。公演自体も1年ぶりですね。間もなく新作のお披露目、普段冷静な私もさすがにドキドキしています。あらためまして、どうぞよろしくお願いいたします。ぜひ劇場でお会いしましょう。雨。」
■ウテン結構とは?
「日常の少し先にある不可思議」、そんなコンセプトの演劇表現をしています。2018年に旗揚げ。コロナ禍などを経験し、雨と言うよりは嵐の中を漕ぎ出した東京の劇団。詩人だった雨々アメ(仮)の執筆にて、単にフィクションではなく、演劇と相性の良いメタフィクションの作品を上演する。出演は、劇団員・客演関係なく、シーズンメンバー、カンパニーメンバーとしてレギュラー的に出演してもらって、ここで誰かのファンになってもらえるよう目指している。
ネタバレしない程度の情報
観劇日時・上演時間・価格
| 項目 | データ |
|---|---|
| 観劇日時 | 2026年05月30日 17時05分〜 |
| 上演時間 | 125分(途中休憩なし) |
| 価格 | 4000円 全席自由 |
満足度
(4/5点満点)
CoRich「観てきた」に投稿している個人的な満足度。公演登録がない場合も、同じ尺度で満足度を表現しています。
感想(ネタバレあり)
『ZOO』
団体初見。ストーリーが難解。いや結果的には難解というか、少し斜めにねじれた世界を細切れに描いていくものだから、ストンと理解できず頭が情報で一杯になって困るタイプの作品。途中で理解をギブアップしようかな…と何度か思ったけれど何とか耐えて観続けたら、ラスト25分くらいで突然お話の見通しが良くなる。ああなるほど。「誰かに見られている」と感じる人々の話と、HEAVENから天国から落ちてきて幽霊になってしまった人の話。二つの話が、冒頭の「劇場レンタル」の下見の部分で交錯していたのか。「誰かに見られている」の誰かとは、天使のように羽の生えた人々の事なのかな…と思ったけれど、上手いこと文章で物語を説明するのは難しそうだし、ある程度感覚的に受け取ることを前提にしている物語のようにも思える。
ラスト25分で理解が溶けた後に、帰路の電車の中で物語全体を再度俯瞰して考え直してみる。…かなり独特な、不可思議のな世界観の物語だなぁと改めて思う。SNSで事前に団体の評判を眺めていると、同じような事が多く流れていたのも納得。おそらくこういう作風の団体何だろうなぁ。観劇玄人好み…とでもいうのだろうか、結構観る人を選びそうだし、好き嫌いが分かれそうな作品かなぁとも思う。初見で、下調べもしていないが、予想するに…後説の内容からも、過去の作品と繋がりがある部分がある気がする。この種の物語に「ハマる」人にとっては、追いかけて楽しむ感覚なのかなぁ。…初見の私としては、実質130分の上演時間をもう少し…90分くらいに縮めてくれると…物語のつながりが分からない状況を楽しんだ上で、ラストの展開を楽しめるのになぁみたいなことも思う。…まあ、簡単に言うと、風呂敷を広げる時間と畳む時間のバランスが悪い、という感覚が強い。
この世の中に生きる全ての人が感じる「違和感」みたいなものに対して、妄想に近い思いこみ…的な表現も交えつつ、ある種の答えを提示している演劇のような気もする。ただ、そういったメッセージを得意とする団体が必ず持っている「世界に対する優しい眼差し」みたいなものは、、、ナゼか感じないのが不思議。むしろ、物語の抽象度から許される範囲と反比例して、どこか生きるのに厳しさを強いてくる物語のように思えてしまう。…団体初見なのでまだ何とも言えないが、「観劇したらちょっと癒されたい」みたいな、観客側も重々理解している演劇に対する「甘え」みたいなものを、どう言う訳か拒絶してくる、そんな作品に思えた。




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