「その副業、時給にしたら安くね?」の疑問が、まっとうだけど、愚かである理由。
時給換算の恐怖は、副業への参入障壁かもしれない。
どもっ\(´▽`*)。てっくぱぱです。
先日、こんなツイートが流れてきて、思わず「いいね」したんですが。
ビジネスモデルの作り方は本屋に行けば沢山売ってる。んで、一番簡単なのは家にある不要品をメルカリその他で売りさばく事だ。仕入れゼロだから何とか小遣いになるが、コレ仕入れしたらどうやって利益出すんや?と疑問を覚えるのが第一歩。
ここで時給換算したら割に合わないと考える奴は一生社畜や。— サウザー (@Fist_of_Phoenix) 2018年11月3日
私なら、せどりは効率悪いから、他の副業にしよう、と考えるかな。
あるいは、せどりを自動でやらせる仕組みって出来ないかなぁ、と考えつつ、せどりにどっぷりハマる。
仕組み作るまでは大変だけど、一度作ると、鼻くそほじってても儲かる。今は、1つ仕組み作ったので鼻くそほじりながら、次考え中。 https://t.co/MJazNqkfRm— てっくぱぱ (@from_techpapa) 2018年11月5日
このツイート、結構深いんですよね。
そして、私も含め、多くの副業をする人が、ぶつかる壁のような気もします。
ここに書かれている「時給換算したら割に合わない」と考えるのが、どうして愚かな考えなのか。ちょっと長くなりますが、私の副業の例を出して、考えてみたいと思います。
もくじ
最初の副業は「せどり」だった
私も最初は「せどり」から副業を始めました。
(「せどり」って何?っていう人は、ごめん、ここでは説明しないので、ググって調べてきてね。イケハヤさんのこのあたりの動画でも可。。レビュー予定のこの本にも書いてありますよ。)
「せどり」というより、家の不用品処分ですね。まさにこのツイートの言っている通り。
学生時代に買い貯めた、本やDVD。買った時は楽しかったけれど。よくよく考えると、残りの人生、これいつ見るのかな、とふと思いまして。最近、古くて手に入りにくかった本や、DVD、ネットで簡単に手に入るんですよね。・・・なので、私があえて、スペース確保して持っているより、また必要になったら買う、くらいでいいんじゃないかな、と思ったのが始まり。
Amazon Seller で中古品を販売したら、すぐに売れてお金になりました。お金は入るし、棚は片付くので嫁さんは喜ぶし、で一石二鳥。
この時「せどり」って儲かるかも。「副業としては、アリだな、これ」、と思っちゃったのでした。
それと同時に、もし「せどり」を本格的に始めるなら、と考えて、別のことも思ったんですよね。
・売るもの、どうやって手に入れよう。要は「仕入れ」をどうしよう。
・発送作業、メンドー。梱包して、郵便局持っていって。宛名書いて。。。時給換算したらこれ、本当に儲かってることになるの?
・売れなかったら、ヤバイ。「在庫リスク」ってやつ?俺、ムリムリ。
で、結局、この時は「せどり」には手を出さなかったんです。
(そんでもって、別の道を進んで、まったく成果の出ない日々を過ごすことに。・・・それはまた別の話なので後日ね。)
「直感」は正しいのに「考える努力」をしなかった
副業がちょっと軌道に乗っている今。この時の事を思い返して見ると。
「せどり」のビジネスモデルが、「儲かる」っていう直感は、正しかったんですよね。
実際のところ、私は今、「せどり」ではなく、「物販」という分野で利益を得ています。
「物販」も「せどり」も、結局やっていることは同じ。「安く仕入れて、高く売る。」ってことですから。
「安く仕入れて、高く売る。」
もっと正確に言うと、
「価格差がある場所を見つける。あるいは、価格差があっても価値を見出してくれる提供方法を見つける」
ですかね。
「価格差があっても価値を見出してくれる」
よくある例だと、ブランド品ですね。例えば、ヴィトンのバック。
同じ材質、同じ縫製、同じアフターサービスを、利益を含めても、5分の1くらいの価格で、提供できるはずです。(数字は勝手な予想ですが)
で、話を戻して「せどり」の話。
儲かるって言う直感はあったけれど、こういう事をしなかったんですよね。
・売るものを「仕入れる」方法を、しらべてみる。考えてみる。
・発送作業を、楽にする方法を、工夫してみる。考えてみる。
・「在庫リスク」をかかえないでせどりする方法を、考えてみる。
あ、実際には、「仕入れる方法」調べてはみたんですよね。ただ、当時は発送が貧弱で。。。。郊外の「ヤマダ電機」のワゴンセールコーナーで、安売りされているDVDを買い漁るとか・・・しか思いつかなくて。そんなの、無理だなーとか考えて、そこで止めてしまった訳です。
つまりは「考えなかった」んですよね。それと、まだ「考え」て発想を作れるほど、知識も足りなかった。なので、せっかくのいいチャンスを、何も行動せずに見送ってしまったんですよね。
「物販」に戻って、軌道に乗った副業
で、その後いろいろと試して壁にぶつかったりもして。とりあえず直感で「儲かる」と感じている、「せどり」に戻ってきたんです。繰り返しますが、正確には「物販」と呼ばれる分野です。
その頃には、副業についていろいろと調べた知識もついてきて、「点」として得ていた情報が、線のようにつながってきた時期でもありました。『売るものを「仕入れる」方法』を、結構カンタンに見つけて。そこからは、「点」が線になってつながって、トントン拍子で売れて、儲けが出るようになりました。
どうやって見つけたかは、また別の記事で書くことにしますね。
発送作業を、楽にする方法を、工夫してみる。考えてみる。
売れだして、儲かり出すと、それはそれで大変。
最初は、朝も晩も、発送作業。
・仕入れた商品をラベルつけて管理して、、、、
・売れたら発送して、、、
・商品はまた仕入れて、、、
という流れ。なので日々の生活はこんな感じ。
・会社の飲み会で酔っ払って帰っても、家に帰ったらその日売れた商品を、梱包してあて名書き。
・朝、自転車のカゴいっぱいに入れた商品を発送してから、会社に行く。
・商品の数をチェックして・・・なくなったら、新しく仕入れて・・・。
・仕入れた品が届いたら、ラベルをつけて保管する・・・。
毎日、作業、作業。ケッコーメンドイ。
確実に、時給100円くらい。
このツイートの人が言っているように、「時給換算したら・・・」というのを真剣に考えていたら、今、副業で儲けられては、いなかったと思います。
ただ不思議と、実際に動いてみて、儲けが出てみると、あまりそういう事は考えなくなるんですよね。多分、この流れを効率的にやっていけば「儲かる」という確信が、実際にやってみる事で生まれていたからだと思います。
発送作業を効率化して最終的には・・・
で、今はどうなっているか。
結論をいうと。
発送作業、完全に、無人化しています。
要は、発送は業務委託している方に、すべて代行してお願いしています。
商品が売れて、決済が完了したら、発送指示が勝手に指示が飛ぶようにしています。
私は、特に何もしないで、鼻くそほじくっていても、大丈夫です。ツイートの通りです。笑
ただ、ここまでくるのは、試行錯誤と工夫の連続でした。
たとえば。
・「プリンター」を慎重に選んで、宛名印刷を効率化してみたり・・・。
・発送商品を間違わずに選んで梱包するため、バーコードの規格を勉強したり・・・。
・売れたら発送!の指示を飛ばすための、プログラムを作ってみたり・・・。
・業務代行してくれる、信頼できる、安い会社を探してみたり・・・。
・アマゾン倉庫の発送代行を試してみたけれど・・・大失敗だったり・・・。(Amazon FBAといいます。この手の仕組みとしては定番ですが、制約も多く、私の場合のビジネスには不向き。)
当然、今の仕組みができるまでは、すべて手作業。儲けが出てきたので楽しかったのですが、、、、。日々の発送作業をしながら、創意工夫もしていく。
楽しいけれど、忙しい日々だった事は確かです。
この時よかった事は『仕組みを作るまでは、効率は求めないけれど、いつかやってる事を仕組みにして任せて、「時給」を無限大まで上げてやる!!!』という野望と共に燃えて、考え抜いた事でしょうか。
あの頃、3時間かけてやっていた作業。今は0分です。時給換算すると、分母ゼロなので、当時と比べて、時給は無限大ですね。。。。無限大のビジネスを手に入れたことになるんですよね。
はじめに「せどり」をやってみた時に感じた「メンドクセー」という感覚は、正しかったし、大切な感覚でした。何よりも「メンドクセー」事をやらないで済ますための、工夫をする、原動力になりましたからね。
「時給」の感覚は大切。でも「時給」の感覚で行動を止めるな。
結局言いたい事は。
直感的に「これいける」と思ったら、とりあえず、考えずにやってみることが必要です。
確かに「時給」換算にしたら、イマイチかもしれない。それでも「これ儲かるんじゃないかな・・・」と、ピンときたら、とりあえず、やる。まずは行動しないと、何も変わらないですから。「時給、安しーからメンドクセー」の感覚で行動を止めたら、もったいないし、何も始まらない。
もしに、時間が足りない・・・自分の24時間、ぜーんぶ副業に突っ込んでも足りなさそうなら、、、、規模を小さくしてはじめたり、お金になるまでの時間を長くしたりして、調整すればいいだけです。いくらでもやり方はあるはず。(ま、実際には24時間も使えないし。睡眠も、本業もあるしね。)
でも。But。しかし。
うまく起動に乗ったら、非効率な部分は全て省く努力をする。任せる、省く、自動化する。そして自分の時給を、ガンガン上げていく。せっかく副業しても、コンビニでアルバイトするのと同じくらいの時給だと、単に、自分にとってリスクが多い仕事、ってことになってしまいますからね。
そんな事を副業をしながら思っています。
長くなりましたが、突然目に飛び込んだこのツイートで、こんなことを考えた、てっくぱぱでした。
長い文章に付き合っていただき、ありがとうございました。