<初日レポ>桃尻犬「俺ずっと光ってるボーイ、健之助」大声と感情の肉弾戦の迫力がすごい

#芝居,#桃尻犬

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どもっ\(´▽`*)。てっくぱぱです。昨日観た舞台の感想です。


公演前情報

公演データ

桃尻犬本公演
「俺ずっと光ってるボーイ、健之助」
脚本・演出 野田慈伸
2019/01/16 (水) ~ 2019/01/20 (日) @ OFF OFFシアター

観劇データ

日時2019年1月16日 19時30分〜
上演時間90分(途中休憩なし)
Corich満足度★★★★☆(4/5点満点)

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客席の様子

期待の劇団なのでしょうか。演劇好きっぽい客と、関係者の方と、真っ二つに分かれていたように感じました。
観劇初心者の方でも、安心して観劇できる舞台です。

桃尻犬とは?

劇団ホームページの情報はこちら。

桃尻犬 momoziriken は演劇などをする団体です。2009年立ち上げ。メンバーは作・演出の野田慈伸だけ。
人間の悪意や杜撰さ、どうしようもなさ。人生のくだらなさ、つらさ、どうしようもなさ。それらをポップに楽しく、HAPPYに描く。人は人生にどうあっても立ち向かわないといけないが、キレイにまっすぐ立つことだけがその限りではない。

という事です。個人的にはこういう作風、大好きです。人生なんて、笑い飛ばすしかないくらいかしましい。

ストーリーは?

タイトルとチラシが目立ったこの公演。ストーリーはこのように書かれています。

健之助、40歳。何にも全然うまくいかないけど、まだまだ頑張って、生きていたい!食べたことない料理(シチリアのやつ)とか食べたいし、なんならモテたい!そんな折、健之助は自分が光っていることに気づく。健之助がいっぱい生きて、ちゃんと死ぬまでの演劇。

なんだか、暗くも明るくもなる舞台ですね。期待大です。

感想(ネタバレあり)

ストーリーを読むと、健之助の物語なのかと思いきや。蓋をあけると、健之助の周りの人たちの、個々の物語。健之助は主役だけれど、むしろ周りの人の話の方が、メイン。思い返してみると、90分の短い時間で、殆ど全ての役に「感情の発露」があった濃い芝居。
風俗通いの健之助に感情むき出しで迫る桜子。ひょんなことから腹違いの弟が出来て、どうしたらいいのかわからない、風俗嬢のフニ。ませているのに、自分の感情をはっきり言えない8歳の、ケンジ。妹に嫌われているスーパーの店長たてお。過去の恋愛にちょっとだけ後ろ髪惹かれている、店長の奥さんのカオル。思春期真っ盛りの妹、ミリ。何だか達観している、スーパーの店員、拓郎。健之助の話というより、周りの人々のエピソードから、健之助の特殊な状況を浮き彫りにする展開。

話は「昼メロなテイスト」な物語。スーパーは食中毒出して突然潰れるし、最後には本気でイタリアに行くし、誘拐されて桜子はルパン三世のフジ子ちゃんみたいに銃を持って現れるしで、昼メロっぽい展開、昼メロっぽいセリフの応酬。もちろん客はケラケラ笑う。そして、ぶつけ合うセリフ一つ一つが、とにかく大声。出せる全声量を出せ!と演出されているのではないだろうか、というくらい。ガチの感情のぶつけ合いが、かしましくも、どこか心にチクリと来る。昼メロが、昼メロではなく、いつしか感情の肉弾戦に。

「光りたくない」ので、感情の発露がない、光ってるボーイ健之助。「光る」っていう事には、「生きる事への真剣さ」「人生への向き合い方」「男の自信」「男の気恥ずかしさ。照れ屋な男」みたいな意味が込められているのだろうけれども。ラストの光って歌っている健之助、そんな事を説明するのがアホらしくなってしまうくらいに、笑で畳みかけてくる。深刻な感情を、笑いのオブラードで三重くらいに包んで深刻にさせず、客の心にねじ込む。苦い薬の苦さを感じないように、テーマを感じさせずに、心に直接ねじりこまれる感じ。客の感情に入り込んできて、それが笑いに昇華されてしまうので見落としてしまいそうだったが。
そんな独特の世界観で語られる、感情の発露を観て、終演後、清々しく劇場を後にできた。誰もがあそこまで感情をむき出しにできれば、ストレスなく生きていけるのにな、と羨ましささえ感じるほどだった。

ストーリー展開の昼メロチックとは相反して、各シーンのセリフは丁寧な丁寧な、練られた会話。自然と世界観が作られていく。全編通して、男性の視点で、男の弱さ、男の目から見た女性の見方が描かれているように感じる(「『おまえ』って言うな!」っていうセリフの繰り返しは、男としてものすごくチクチク痛い)。 この芝居、女性の視点で見たらどのように感じるのだろうか。例えば、桜子の基地の外へのはみ出具合は、女性の共感を呼ぶのかな・・・。そんなことが気になった。


8歳の子供を演じている神山慎太郎も含め、妙に自然に、世界に入り込んでいた。「妙に」というのが、どこかしっくりくる表現なように思う、不思議さ。桃尻犬、独特の感覚なのかもしれない。その中でも女優さんが可愛くて、観ていて飽きない。
「ミセスダイヤモンド」で敵チーム役を演じていた、ろりえの徳橋みのり。ツンデレな感じがたまらなくいい。冒頭のシーン。「あるある」って思ってた男性、多いはず。青山祥子、あの可愛さで、どこまでも基地の外に出て、果敢に迫られてしまうと、怖いなぁ、と。女子高生役が板についてる寺田華佳。ちょっとはにかみながら、セリフを頑張って大声で発するのが可愛い。ヤンママ?チックな感じの、佐賀モトキ。男としては、あんな女房持ったらいいなぁ、という純粋なあこがれを持った。

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その他

チラシ裏面

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