観劇

【観劇レポ】海ねこ症候群「帰ってきた?! 新版:プレイス・リバティ」

【ネタバレ分離】 海ねこ症候群「帰ってきた?! 新版:プレイス・リバティ」の観劇メモです。

初回投稿:2026年03月08日 11時45分
最終更新:2026年03月08日 11時45分

公演前情報

公演・観劇データ

項目 データ
団体名 海ねこ症候群
海ねこ症候群第9回本公演
帰ってきた?! 新版:プレイス・リバティ
脚本 作井麻衣子(海ねこ症候群)
演出 作井麻衣子(海ねこ症候群)
日時場所 2026/03/05(木)~2026/03/08(日)
小劇場楽園(東京都)

CoRich 公演URL

団体の紹介

劇団ホームページにはこんな紹介があります。

武蔵野大学在学中に、同大学演劇部内の企画団体として「劇団くあっか」を結成。
劇団くあっか時代は、既成の脚本による2作品の学内上演と1作品のスタジオ公演を実施。

その後、充電期間として3年間演劇についてそれぞれ勉強と経験を積み、
2021年「海ねこ症候群」として再始動。

オリジナル脚本を軸に、積極的に活動を行う。

海ねこ症候群

過去の観劇

事前に分かるストーリーは?

こんな記載を見つけました

ひ・と・り、ひとり。
私はひとり。 今日もひとり。
今日もひとりで弁当を食べる。

成願寺高校3年の清水詩織にとって、
校舎の3階奥にある女子トイレは、
誰にも邪魔されない聖域だった。
しかしその静寂は、廃部の危機に瀕した
オカルト研究部 (通称:オカ研)の乱入によって破られる。
彼らが探していたもの・・・それは

一方、 生徒会長の石田亜紀は「トイレでのたむろ」を校則違反として徹底的に取り締まると宣言。

聖域を死守したい詩織
ルールを正したい生徒会、
部活を残したいオカ研。

三者三様の思惑は、やがて思わぬ方向へと加速していく。

2023年の下北沢初進出作品を
大幅に改訂してお届けする。
ねこ症候群5周年企画第1弾。

これは、トイレを中心に巻き起こる、ちっぽけで切実な、わたしたちの《居場所を見つけるお話》。

ネタバレしない程度の情報

観劇日時・上演時間・価格

項目 データ
観劇日時 2026年03月07日
18時00分〜
上演時間 105分(途中休憩なし)
価格 3800円 全席自由

満足度

★★★★★
★★★★★

(3/5点満点)

CoRich「観てきた」に投稿している個人的な満足度。公演登録がない場合も、同じ尺度で満足度を表現しています。

感想(ネタバレあり)

海ねこ症候群「帰ってきた?! 新版:プレイス・リバティ」

ストーリーは劇団紹介の通り。生徒会と、オカルト部と、トイレの個室を自分の居場所にする女子と、トイレの花子さんが、争ったりた頼ったりするお話。劇団4度目の観劇。独特のセンスがある団体なので追いかけて観劇中。本作は2023年の作品を改定して再演するとのことだが、前作は観ていないので初見。ただ期待し過ぎたかのだろうか、今回はちょっと肩透かしを食らった。

舞台全体がトイレの個室の描写になっているのは面白い。トイレットペーパホルダーが出たり入ったりする描写も良い。トイレに籠るという象徴的な描写から「孤独は悪い事ではない」とか「孤独を愛する方法」、あるいは「多数派ではないものの愛で方」について描きたいのは分かるも。そのテーマをオカルト部と生徒会とのつながりの中で描いてしまうと、せっかく象徴的な「トイレの中の孤独」や「花子さん」がどこか現実味を持ち過ぎてしまう。必然的に学園モノの要素が強くなりすぎて、孤独のテーマがぼやけてしまう。焦点を探って戸惑っていたら終演してしまった感覚だった。

別の視点で観ると…。最近の学生(特に大学生)、居場所がない学生がトイレの中に籠って本を読んだり弁当を食べたり…というのが問題になっているらしい…という事を少し前に見聞きした。(なので大学構内のトイレのドアには、学生課等の相談窓口の電話番号が貼ってあるのだそうな。)そんな現実をふと思うと、トイレで弁当を食べる…というのは象徴的な描写ではなく、むしろ現実的な逃避の描写と捉えた方が良いのかもしれない、という事も思いつく。…ただその場合の「孤独」は、どうにもネガティブな意味での孤独になってしまう気がして、積極的な受容を納得するためにはお話として要素が全然足りていない。別の視点で解釈を試みてもやっぱり上手くいかなくてもどかしい。

トイレを舞台に、あまり汚くさせ過ぎず登場させる演出面は良かったものの、物語にあまり腹落ちが出来ない観劇だった。

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