<観劇レポート>虹の素 雨上がりには好きだといって 7月編「ダーフォの国」
【ネタバレ分離】 虹の素「 7月編『ダーフォの国』」の観劇レポートです。
もくじ
公演前情報
公演・観劇データ
項目 | データ |
---|---|
団体名 | 虹の素 |
回 | 雨上がりには好きだといって12ヶ月連続公演 |
題 | 7月編『ダーフォの国』 |
脚本 | 桜木想香 |
演出 | 猪熊竜久馬 |
日時場所 | 2023/07/06(木)~2023/07/07(金) 横浜市泉区民文化センター テアトルフォンテ(神奈川県) |
団体の紹介
劇団ホームページにはこんな紹介があります。
Shine the tears.
涙を輝かせる生きるってことは、こころが動くこと。
私たちの上に広がる空のよう に、絶えず移ろい変わりゆくこと。
晴れの日や、曇りの日や、雨の日があること。
雪の日や雷の日があって、そして時々、奇跡のように虹がかかること。優しく温かい光だけでは虹はかからない。
冷たく悲しい雨だけでも虹はかからない。
その両方が合わさった時に、そこに虹がかかる。笑いたいときに笑うのだから、泣きたいときは泣いたっていい。
だから、雨だって降ればいい。そこに光がさせばいい。その涙も、輝けばいい。明日は今日よりもいい日に決まっている。って、ずっと思って生きている。
すべての人がそうであってほしいと願っているし、そう思ってほしいと祈っている。
キレイごとに聞こえてしまうかもしれないけれど、
みんながハッピーで、笑っていられる世界になればいいと本気で思う。恨みや憎しみで傷つけあうことだけはしたくない。
愛だけで、つくりこもう。
過去の観劇
- 2023年04月25日虹の素 「雨上がりには好きだといって」Vol.1 & Vol.2
- 2022年12月25日虹の素「失恋博物館 Ⅶ」
- 2022年10月14日神奈川演劇連盟TAK in KAAT「YOKOHAMA 3 PIECES」
- 2021年12月24日虹の素「失恋博物館 Ⅵ」
- 2020年08月16日虹の素 「失恋博物館S」 ・・・つづき
事前に分かるストーリーは?
こんな記載を見つけました
それは、彼方から受け取るための僕たちの生きてく場所のほんの片隅
7月6日、午後7:00。日本中の明かりが消えるまで残り1時間。
横浜でも天の川が見れるなんていったい誰が想像したでしょう。
奇跡を待つまでの少しの時間、私たちはこの学校から電波を飛ばす。>いつもは口に出せない心に秘めた思いを、
手紙を結んだヘリウム風船のように、海に流したボトルメールのように、
夜空の川へとはなすんだ。
ネタバレしない程度の情報
観劇日時・上演時間・価格
項目 | データ |
---|---|
観劇日時 | 2023年07月6日 19時00分〜 |
上演時間 | 65分(途中休憩なし) |
価格 | 3000円 全席自由 |
観た直後のtweet
虹の素「雨上がりには好きだと言って
ダーフォの国」65分休無
12ヶ月連続公演4ヶ月目。横南高校の夜の屋上。生徒会の作るラジオ番組をリアル時間とシンクロさせた作品。虹の素らしい作品でよかった。何故こんな中途半端な公演日程なのか最後に気づいたよ(恥。この劇場周辺は星が綺麗です。オススメ。 pic.twitter.com/SD1JSJPrjM— てっくぱぱ@観劇垢/4 (@from_techpapa) July 6, 2023
満足度
(4/5点満点)
CoRich「観てきた」に投稿している個人的な満足度。公演登録がない場合も、同じ尺度で満足度を表現しています。
感想(ネタバレあり)
虹の素、12か月連続公演の4か月目。横南高校の生徒会。屋上からラジオ放送。どうやら7/6の今日20:00に、日本中の灯りを消すという取り組みが実施される模様。そのカウントダウンと中継としてのラジオ番組。過去の連続公演の作品の内容にも触れつつ、それぞれの想いをラジオ番組として語る物語。どうやら初演ではないらしく、はりこのトラの穴によると、2016年7月初演。
虹の素らしい作品。ラジオ番組っていう設定もあり、独白に近い想い語りが多いのだけれど。ここまでの3作で語られている物語を締めくくる想いを、マイクと、天の川に向かって語る。ツバサ君(うろ覚え)、亡くなってしまったのね。横南高校、今年で閉校なんだ・・・。そんな中の諸々事を、しんみりしながら感じる時間。
19時開演。劇中のラジオ番組も19時開始。20時に日本中の灯りを消す・・・という、(おそらく架空の)イベント。劇中の時間と、実際の時間がシンクロし、リアルタイムの時間の中で進んでいく物語。この公演は7/6と7/7の二回公演。二回とも19時開演。土日も挟まず、何でこんなに中途半端な時間設定なのかなぁ、と思ったのだけれど。
ラストのシーンでハタと気が付く。ホリゾンとに浮かび上がる天の川。7/7は七夕。七夕の日の20時、その前日の準備の日、7/6の20時を狙っていたのだと思う。劇場は、横浜市の中でも田畑が残り、場所によっては蛍が見れるような場所。劇場を出てからも見上げれば星空で。現実とどこかリンクした作品に、しんみり浸る夜だった。