<観劇レポート>下北澤姉妹社「月の記憶」

#芝居,#下北澤姉妹社

【ネタバレ分離】昨日観た芝居、 下北澤姉妹社 「月の記憶」の観劇レポートです。

公演前情報

公演・観劇データ

項目データ
団体名下北澤姉妹社
月の記憶
脚本三井快
演出西山水木
日時場所2021/11/24(水)~2021/11/28(日)
シアター711(東京都)

CoRich 公演URL

団体の紹介

劇団ホームページに、団体紹介はありませんでした。

下北澤姉妹社

事前に分かるストーリーは?

こんな記載を見つけました

人工湖のほとり。
小さな食堂。
細腕で支えて来た母が新型の感染症で亡くなった。
同居の長女の元に
次女と三女が帰還する。

鎮魂する男。
招魂する男。

娘たちは精霊(しょうろう)の舟を浮かべる。

ネタバレしない程度の情報

観劇日時・上演時間・価格

項目データ
観劇日時2021年11月25日
19時00分〜
上演時間105分(途中休憩なし)
価格4000円 全席自由

チケット購入方法

CoRichのページで予約しました。
当日現金でお金を支払いました。

客層・客席の様子

男女比は5:5くらい。
40代upの高めの年代層が目立った感覚でした。

観劇初心者の方へ

観劇初心者でも、安心して観る事が出来る芝居です。

芝居を表すキーワード
・会話劇
・シンプル
・ミステリアス

観た直後のtweet

満足度

★★★★★
★★★★★

(4/5点満点)

CoRich「観てきた」に投稿している個人的な満足度。公演登録がない場合も、同じ尺度で満足度を表現しています。
ここから先はネタバレあり。
注意してください。

感想(ネタバレあり)

湖の側の田舎町。親子孫3人、女だけで営む食堂。コロナでおばあちゃんが、前触れもなく亡くなった。2週間の隔離が明けた日が、ちょうどお盆。都会から二人の姉妹が帰ってきた。葬儀屋さんは、三姉妹の妹の高校時代の元彼の弟。まん中の姉は、夫との問題を抱えているらしい。脚を患いながらおばあちゃんと食堂を切り盛りしていた姉は、悲しみに明け暮れている。その娘(亡くなったおばあちゃんにとっては孫)は、誰が父親なのか知らされずに大きくなった。食堂がコロナの感染源だと噂されて、無言電話がひっきりなしにかかってくる。奇しくもコロナをきっかけに、三姉妹が集まってしまった。密になるから、町のイベントとしての精霊流しは中止になった。でも、ここに集まった人は精霊流しをしに行く。コロナ禍の今の時間を会話で淡々と紡ぎながら、ゆっくりと過去の時間を紐解いていく物語。

コロナ禍を若干の下敷きにしながら(でも、コロナとは直接関係ない話)、淡々と描かれる会話劇。劇中、回想シーンは全く無いものの、3姉妹とそれを取り巻く人々のそれまでの生き様、生き方が、会話の中から自然と浮かび上がる。その頃の様子が、透けて見える。無言電話の主は一体誰なのか、20年以上の前の事故の真相は何なのか、最後まで明かされない謎を織り込み、少しミステリアスな雰囲気も漂わせながら、精霊流しに向かう人々の気持ちに、どっぷり漬かり切る時間をもらったように思った。

おばあちゃん(姉妹からすると母)が死んだときの、三姉妹のそれぞれの振舞いに、妙にリアリティがる。私の母は、4姉妹の末っ子。中学生くらいの時に祖父が亡くなった。葬式の時の母の様子が、明樹由佳演じる姉のようで。でも、他の姉妹たちはそれぞれ全然違う態度。それは、妹の、松岡洋子、本多真弓によく似ていて。遺灰をめぐる姉妹のあれこれが子供の頃見た、親の死に直面する姉妹の様子があり有り有りと思い出されて、何だか不思議な気分になった。

ラスト、おにぎりを握るのが、どこか「かもめ食堂」っぽいなと思い。