【ネタバレ分離】 劇集団Kureha「サマータイムマシン・ブルース」の観劇メモです。

もくじ
初回投稿:2026年10月08日 20時43分
最終更新:2026年10月08日 20時43分
公演前情報
公演・観劇データ
| 項目 | データ |
|---|---|
| 団体名 | 劇集団Kureha |
| 回 | 第四回公演 |
| 題 | サマータイムマシン・ブルース |
| 原作 | 上田誠 |
| 脚色・演出 | 橋正帆乃夏 |
| 日時場所 | 2026/10/03~2026/10/04 駒場小空間(東京都) |
団体の紹介
劇団ホームページにはこんな紹介があります。
「演劇をより身近に」
劇集団Kurehaは、2024年に東京大学E.S.S. ドラマセクションの2023年卒メンバーを中心に結成された演劇団体である。「演劇をより身近に」をコンセプトに、団員・観客の双方が演劇に親しみを持てるような脚本/演出の日本語演劇を制作する。
これまでの上演作品に、ウィリアム・シェイクスピア原作、河合祥一郎訳の日本語版『夏の夜の夢』や、完全オリジナル脚本の『怒髪』などがある。
事前に分かるストーリーは?
こんな記載を見つけました
2003年8月。とある大学のSF研究会のメンバーは、壊れたクーラーのリモコンを取り戻すため、突如現れたタイムマシンで昨日へ!ところが調子に乗った彼らは、昨日でやりたい放題。そして事態は思わぬ方向に転がり始め、昨日と今日が入り乱れる大騒動に!果たしてその行き着く先は!?
ネタバレしない程度の情報
観劇日時・上演時間・価格
| 項目 | データ |
|---|---|
| 観劇日時 | 2026年10月04日 11時00分〜 |
| 上演時間 | 145分(10分の休憩を含む65-休10-70) |
| 価格 | 無料 全席自由 カンパ制 |
満足度
(5/5点満点)
CoRich「観てきた」に投稿している個人的な満足度。公演登録がない場合も、同じ尺度で満足度を表現しています。
感想(ネタバレあり)
サマータイムマシン・ブルース
劇団ヨーロッパ企画、上田誠の名作戯曲で、劇作家協会のアーカイブにもあり、本広克行監督で映画化もされているが…私自身は作品初見。ヨーロッパ企画も過去一回しか観た事なく、しかもその作品が激ツマラナかった(汗)ので、本当に名作なの?と半信半疑な状態だが。
大学生の、無料カンパ公演という事で…まぁダメ元で観てみようと決めたのだけれど…そんな心構えで観て学生には大変失礼なことをしたと反省。超絶に面白い!。名作戯曲と言われるだけあるし、設定もピタリと学生に合っている。10分休憩で140分だったけれど、全く退屈することなく、どうなるの?どうなるの?。ヨーロッパ企画、観た作品はハズレに当たったんだろうなぁ。懲りずにもう一本くらい観てみようかなヨーロッパ企画、と思わせられた。
東京大学E.S.S. ドラマセクション出身の劇団の公演。…元々の作品は(劇作家協会のアーカイブにある脚本によると)男性8人・女性2人。今回は、男性6人・女性7人。脚本をナナメ読みすると、ラスト含めポイント・ポイントの面白い台詞は変わっていないので、役を分割したりして、女性を中心に人数が多く出演できてるように脚色されているのではないかと想像。細かい脚本に当たれていないけれど。
伏線回収が鮮やかすぎて鮮やかすぎて清々しい。過去作のタイムスリップモノの因果関係の法則をなぞりつつも、でもどんな法則だったとしても納得できてしまう物語が良い。「過去を変えたら別の世界線がはじまる」的な時空観と、「過去は変えることがそもそもできない」という時空観。どちらで観てもある程度納得できてしまう物語。よく出来てるなぁ…。未来から田村がやって来た時、この人は誰か(この中の二人)の子供なのだろうなぁ…というの薄々想像つくのだけれど(映画のチケットのフリがあるから甲本と柴田の子供なんだろうなぁと)、恋は実らずに、母親だけがここにいるというのも中々にシュール。
しかし、この物語の中の大学生…なんておバカなんだろう。設定は大学生なのに、行動はまるで小学生。小学生が、大学の部室に入り浸っている時にタイムマシン見つけちゃったって感覚。最初は馴染めなかったんだけれど、段々と馴染んで、脚本としては意図的なんだろうなぁ…という風に思うようになってくる。加えて、おバカとは(正直言って)最も程遠い東大が母体の劇団が、全力でおバカを演じているのが中々に凄いシチュエーションだなぁとクラクラしてくる。特に曽我役の伊藤高太郎と、新美役の奥村明日香のおバカさが何とも言えず絶妙。
舞台美術も本格的。細かくこだわったアイテムたち。治ったリモコンを使うと、エアコンからはしっかりと風が出る。そして何よりもケロちゃん(劇中ではケロヨンと呼ぶ)とコロちゃんがマジで登場するのが何とも凄い。
名作戯曲だというのは良く分かったけれど、大学生が演じる作品として観れてとても良かった。後追いだけれど映画も見てみたいし、他の舞台バージョンも観れそうなので、今後追いかけてみよう。この作品をとても好きになった。




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