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【お知らせ】Xのアカウントを閉じます

てっくぱぱです。

2025年10月12日をもって、Xのアカウントを閉じることにしました。そのご報告です。

データの移行作業をした後に(詳細は後述)、アカウントを削除する予定です。

初回投稿:2025年10月12日 23時28分
最終更新:2025年10月13日 0時00分

ありがとうございました

X上で、今までいろいろなやり取りをさせていただいた方にお礼を申し上げたいです。演劇の情報交換や、他愛もない画像交えた戯れ、真剣な議論から、時には秀作のチケットのやりとりまで。オフラインで飲みに行った方も多数います。ここで得られた事がたくさんありました。その事に感謝したいと思います。本当にありがとうございます。また、唐突なご連絡で申し訳ありません。

思いのほかいろんな方からメッセージや問い合わせを頂きました。なので、なぜ閉じるのか、ということについてちょっと語った方が良いかな、と思いました。あまり読んでて楽しい文章ではありませんが、私自身の想いを整理するためにも、踏ん張って書き残してみたいと思います。40代のおじさんの戯言ですが、よろしければお付き合いください。

閉じる理由

ある日、私の欲しい情報が、Xのタイムラインにあまり流れてこない事に気が付きました。2025年に入って特に顕著だったと記憶しています。感覚では直近に検索したりいいねしたりしたものに関連するものが、タイムラインに多く流れてくるような気がします。かつては小劇場の感想が普通に流れてきたのに、大きく数が減りました。感覚的にはそれに併せた形で、Xの治安の悪さというか、憎悪感を増幅させてしまう状況にちょっとイライラと来ていました。正確な関連は不明ですが、感覚的にはそう思っていました。

それが、最近始まったことのなのか、以前からある事なのか、Xのアルゴリズムの変更によるものなのか、あるいは私自身のフォロワー数の増加によるものなのか。私にも分かりません。そんな状況の原因を私が能動的に取り除く事か難しく、Xと距離を置きたいとぼんやりと思うようになりました。

かつては、演劇の感想を上演時間の速報とともに観劇後Xにすぐにポストしていましたが、2025年7月からはそれも止めて、代わりにXのポストのメモ書きに留めていたブログを復活することにしました。Xを、観劇を記録する主戦場から外すようにして、距離を取るようにしてきました。


そんな中、今回の事件が起きてしまいました。私のツイートが基にある方を傷つけてしまい、それにより強く抗議の指摘を頂きました。結果としてはその方とDMで会話して、傷つけてしまったことについて私が謝罪し、気持ちを収めていただきました。その際の謝罪はこちらに記載した通りです。


後日アカウントを消すのでスクリーンショットとします

その過程の中で。やはり「Xというメディアと付き合うのは難しい」、いや「難しい以上の状況」が起こっているのではないか。端的に言うと「Xというメディアに恐怖を感じた」ということ。これが今回Xを離れる理由です。前述の事件が大きなきっかけではありますが、直接的な理由ではありません。

…SNSの怖さについては学校の授業でも習うご時世です。「怖い」なんて今更過ぎる認識かもしれません。これまでも似たような事件はありました。ですが、「恐怖」を感じたのは今回が初めてで、距離を取るくらいでは足りない、身を引こう、と思った次第です。

Xに感じた恐怖

今回の出来事の中で具体的に、ふたつの恐怖を感じました。

ひとつめは、炎上の当事者には、台風の目のような無情報の状況がうまれる事です。前述の事件の際、私のツイートが炎上しているという事について、私のタイムライン上にはそのようなものが殆ど流れてこず、全く普通の日常でした。

おかしさに気が付いたのは、その時ポストした演劇の感想のリンクのポストがあり得ないほどのインプレッション(アクセス数)を記録していた点です。加えて、フォロワーの増減が激しい事も変でした。加えて、知り合いの方が炎上を気遣ってくれたことで、どこかで私が炎上のタネになって参照されているのだろう…というところまでは想像することができました。ただ、どこから、どうして、なぜ、というのは、私のタイムラインには殆ど流れてきません。この文書を書いている今でも、当事者"以外"の方が今回の事件に対してどう捉えているのか、実は正しい像を掴めていません。

そんな中、前述の傷ついた方の代理の方が私に「起訴まで考えている」とのことを取次として教えてくれました。ちなみに傷つけた方に対しては、それまでのいわゆる「エアリプ」のやり取りの応酬で、私は考えが合わない方だと認識し、これ以上近づくとお互いを傷つけてしまうだろうと判断して、ブロックしていました。それ故に直接のメッセージは届いていませんでした。代理の方を通して初めて、私が傷つけた方の訴えの内容や状況、その方が感じるひっ迫度を知りました。

以前にも、炎上とまではいかないまでも、意見の相違がある方が、同じような状況を発生させたことを経験しています(その際は私のポストのスクリーンショットを晒されていました)。その時は特にブロック等をしていなくても、スクショは検索に引っかからないからなのか私に情報は届かず、今回と同じような台風の目の無情報状況でした。良かれと思っていても仕組み上許されることをしても相互理解を防いでしまう。これはとても怖い事です。

結果的には今回の件は、当事者の方とDMでの会話を通して理解いだたくことができましたが、そうならなかった時の「何にも対処していないのに、コトだけはどんどん大きくなっていく様」は、恐怖以外の何物でもありません。いまのXのスタイルのコミュニケーションで、それを防ぐ手段はないという判断をしました。

ふたつめは、誰もが加害に慣れた人になりうることです。先ほどの事件で、最初のツイート(リツイート)で相手を傷つけたのは私かもしれません。Xのコミュニケーションの様式上、引用付きリツイートなどは普通に行われていますが、気軽に自分の意見を付けてしまうことはよくしていた事です。それが時には皮肉、風刺のスタイルを取る事もあります。これが加害になる可能性を秘めてしまう。加害を加えている側にはそのような認識がないままに加害になってしまうことです。

その後いわゆる「エアリプ」の応酬をしてお互い相手を念頭に置きつつ。あるいは、スクリーンショットを介して明示的に。あるいは、無関係の第三者が明らかに関係ある中傷の内容エアリプで。・・・などなど。加害と受け取ろうと思えば加害であるというコミュニケーションが、残念ながら連鎖的に発生していくのを目撃しました。

ちなみに、今回の事件で当事者の方とDMでお話しした時、最初の私の引用リポストの意図は誤解されている事を知りました。基の意図を丁寧にお伝えし、少なくとも「相容れない意見の相違の存在」は合意出来ました。会話した結果、伝えたことで私のポストの真意に納得いただいたかは不明です。ただ少なくとも最初の段階から重大な掛け違いが起こっている。その掛け違いが連鎖を引き起こし、救いようのないディスコミュニケーションの連鎖を生む。そんな状況を認識しました。

人が表現・表出したものは、それを受けて誰かを傷ける可能性を必ず秘めている、と思っています。なので、誰かを傷つける、誰かに傷つけられることを、ただただ恐れているわけではありません。それ故、Xをやっていると色んな事に遭遇するので、何となく「傷つく事には慣れていた」ような気がしています。いろんな人がいるのだから、合わない人はスルーする。前述のブロックの件もその一環です。

ただ普通人は「誰かを加害することに慣れている」とは思いません。そう信じたいです。でもその信じている感覚にに反して、Xは人を無自覚に無意識に慣れた形で誰かを加害させてしまう。それがXという仕組みの弱点なんじゃないかなぁ…と現時点では思っています。傷つく事に慣れるのはいいけれど、加害することに慣れるのは嫌だな、と。その事にあらためて気が付きました。

他でここまで加害的なコミュニケーションを頻発してしまう例を知りません。(例えばInstagramとかでは、私は遭遇したことがありません)。現時点での私の結論は、Xが原因という考えに立っています。

上記ふたつが、恐怖、を言葉にしたものです。


なぜXのコミュニケーションスタイルで頻発してしまうのかは、私にもよく分かりません。それは必ずしもXのせいじゃない、人間の本質的な部分を露呈させているに過ぎない、という意見もある気がします。

ただ現時点の私は、人間の感覚とSNSの仕組みが全く合っていない、今更ではあるもののXというメディアのある種「仕組み上の欠陥」が、君子危うきに近寄らずに立った時の私の結論です。表示のアルゴリズムや、リポストの仕組みや、短文になりがちなことや、スクリーンショットを拡散しやすい事とか、複数の枝葉の細かい仕様が原因として考えられそうです。

少し論理の飛躍がありますが、世界的に二極化の分断とかも、これが原因なんじゃないかな、、、などと思うことがあります。

データの移行について

以降、Xのアカウントは更新しないつもりですが、Xを去る際に一つ大事な問題があります。

過去にブログに記載している演劇の感想が、一部ですが、Xのポストのペーストになっている点です。文章はそのままコピーされているのでブログ内に保持されているのですが、ポストに含まれた写真はアカウントを消すと同時に消えてしまい、ブログには内容が残りません。それは私にとっては演劇の大事な記録の喪失なので、耐えられません。

実は今年の春くらいにこの状況マズさに気が付き、安直にXをコピペして観劇記録を済ませていたことを後悔しました。(イーロン・マスク氏とトランプ大統領の関係が不安定な時期で、イデオロギー的にXを捨てる可能性を考えた時に気が付きました。不覚でした。)

これらの写真や文書を機械的にコピーする方法で対応する予定ですが、量が多いので2~3か月、下手すると半年くらいかかってしまうかもしれません。なので、ちょっとの間はアカウントはそのままに、あるいは鍵垢等にしても問題ないようであればタイミングを見て鍵垢に、したいと思っています。

今後について

長くなりました。おじさんの戯言にお付き合いいただきありがとうございます。

多く問い合わせいただきましたが、ブログは今後も続ける予定です。そしてもちろん観劇も。

加えて、「演劇のお誘い・宣伝」は当面はメールでお受けできればと思っています。(何かほかに気軽な良い仕組みがあれば移りたいと思います)

またどこかの劇場でお会いできますよう。

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