【観劇レポート】新国立劇場演劇研修所「トミイのスカートからミシンがとびだした話」
【ネタバレ分離】 新国立劇場演劇研修所「トミイのスカートからミシンがとびだした話」の観劇メモです。

もくじ
初回投稿:2025年11月15日 9時05分
最終更新:2025年11月15日 9時05分
公演前情報
公演・観劇データ
| 項目 | データ |
|---|---|
| 団体名 | 新国立劇場演劇研修所 |
| 回 | 演劇研修所第19期生公演 |
| 題 | トミイのスカートからミシンがとびだした話 |
| 脚本 | 三好十郎 |
| 演出 | 田中麻衣子 |
| 日時場所 | 2025/11/11(火)~2025/11/16(日) 新国立劇場小劇場 THEPIT(東京都) |
団体の紹介
新国立劇場の演劇研修所の発表のようです。
過去の観劇
- 2024年08月10日 新国立劇場演劇研修所「朗読劇『風が吹くとき』」
事前に分かるストーリーは?
こんな記載を見つけました
夏の朗読劇『少年口伝隊一九四五』を経て、次に19期生が挑むのは、三好十郎作『トミイのスカートからミシンがとびだした話』です。
戦後の混乱期を必死に生き抜いた富子とその同胞たちの、波瀾万丈で一癖も二癖もある、魅力的な生き様が描かれた、三好作品らしい圧倒的な熱量の台詞が次々と繰り出される力強い戯曲です。
2018年にも同作の演出を手がけた田中麻衣子と共に、19期生が全身全霊で臨みます。■Story ものがたり
戦後、東京周辺の都市、明け方に近い時分。身体を売って生計を立てていた富子と、その仲間たちが酒を飲みながら歌を唄っている。貯めた金でミシンを手に入れ、洋裁で生活していこうとする富子の送別会である。 東京郊外の伯父の家に戻った富子は、伯父夫妻の助けを借り、弟・妹と暮らしながら洋裁店を開く準備を進めている。そこへ、新聞記者がインタビューに訪れ、世の中に明るい希望を与えるために富子のことを記事にしたいと言う。......
ネタバレしない程度の情報
観劇日時・上演時間・価格
| 項目 | データ |
|---|---|
| 観劇日時 | 2025年11月14日 18時30分〜 |
| 上演時間 | 145分(途中休憩を含む 休憩 15分) |
| 価格 | 3850円 全席指定 |
満足度
(4/5点満点)
CoRich「観てきた」に投稿している個人的な満足度。公演登録がない場合も、同じ尺度で満足度を表現しています。
感想(ネタバレあり)
新国立劇場演劇研修所「トミイのスカートからミシンがとびだした話」
作品初見。三好十郎の作品はあまり馴染みがなく、以前「殺意(ストリップショウ)」という作品を観たことがあるのみ。Wikipediaによると昭和初期の作家で、世俗的な庶民の話が多いらしい。この作品も戦後の混乱期の女性、いわゆる「パンパン」として生き、そこからミシン一つで這い出そうとするも、かつて娼婦だったことを後ろ指刺される女性が主人公。世間から軽蔑され、しかし男たちに性の対象として見られながらも、あまり悲観的にならずに生きていく女の話。最近観た話だと、KAATで観た「夜の女たち」が時代背景的にも近い。
話としては面白かったものの、同時に役者に求められる演技力的には、結構難易度が高い作品だよなぁというのを感じる。劇中、セックスにまつわるきわどいシーンがいくつか出てくるが、小手先の演技では誤魔化せない感覚。演劇研修所の演目としては結構シビアだが、同時にそれが演目を選ぶ側の狙いなんだろうなぁ。三好作品は今の時代に演じると、「殺意(ストリップショウ)」同様に、役者の素性が晒される演目だという事をつくづく感じた。
興味深い事があった。一幕終了後の休憩時間に、近くに座っていた高校生たちが騒いでいた。性に対してストレートな内容に驚いていた様子。残念ながら(私の見間違いでなければ)二幕開演時には客席に座っていなかった。事情は様々あれど、とても勿体ない事だと思い。







































