【観劇レポ】範宙遊泳「われらの血がしょうたい」
【ネタバレ分離】 範宙遊泳「われらの血がしょうたい」の観劇メモです。

もくじ
初回投稿:2026年02月24日 8時09分
最終更新:2026年02月24日 8時09分
公演前情報
公演・観劇データ
| 項目 | データ |
|---|---|
| 団体名 | 範宙遊泳 |
| 題 | われらの血がしょうたい |
| 脚本 | 山本卓卓 |
| 演出 | 額田大志(ヌトミック) |
| 日時場所 | 2026/02/21(土)~2026/03/01(日) シアタートラム(東京都) |
団体の紹介
劇団ホームページにはこんな紹介があります。
2007年より、東京を拠点に海外での公演も行う演劇集団。
構成員は、山本卓卓(代表・劇作家・演出家)、井神沙恵/植田崇幸/埜本幸良/福原冠/(俳優)、たかくらかずき(アーティスト)、川口聡(ライター)、藤井ちより(制作)、坂本もも(プロデューサー)の9名。
現実と物語の境界をみつめ、その行き来によりそれらの所在位置を問い直す。生と死、感覚と言葉、集団社会、家族、など物語のクリエイションはその都度興味を持った対象からスタートし、より遠くを目指し普遍的な「問い」へアクセスしてゆく。
近年は舞台上に投写した文字・写真・色・光・影などの要素と俳優を組み合わせた独自の演出と、観客の倫理観を揺さぶる強度ある脚本で、日本国内のみならずアジア諸国からも注目を集め、マレーシア、タイ、インド、中国、シンガポール、ニューヨークで公演や共同制作も行う。
『幼女X』でBangkok Theatre Festival 2014 最優秀脚本賞と最優秀作品賞を受賞。
『うまれてないからまだしねない』で第59回岸田國士戯曲賞最終候補ノミネート。
『その夜と友達』で第62回岸田國士戯曲賞最終候補ノミネート。
『バナナの花は食べられる』で第66回岸田國士戯曲賞受賞。
過去の観劇
- 2024年07月12日 範宙遊泳「心の声など聞こえるか」
- 2023年08月02日 範宙遊泳「バナナの花は食べられる」
事前に分かるストーリーは?
こんな記載を見つけました
ネット上に不可解な投稿を残して消えた母。
海の彼方に消えてしまったらしい彼女はある日、家電製品の人工知能"ザマ"として現れる。
娘の痕跡を見守りながらも時は流れ、住む人間が次々と入れ替わっても、"ザマ"は人間の歴史を積み上げながらバグとともに存在し続けている━━━。岸田國士戯曲賞作家の山本卓卓と、読売演劇大賞演出賞ノミネートの額田大志が初タッグでトラムに初登場!
2015年に横浜とインドを旅した本作を、新キャスト・新演出でリクリエーションいたします。
人間の根源的な営みや愛、生命の安全といったモチーフを冷笑のインターネットを用いて表現する範宙遊泳の意欲作に、どうぞご期待ください!
ネタバレしない程度の情報
観劇日時・上演時間・価格
| 項目 | データ |
|---|---|
| 観劇日時 | 2026年02月22日 14時00分〜 |
| 上演時間 | 110分(途中休憩なし) |
| 価格 | 4800円 全席自由 |
満足度
(3/5点満点)
CoRich「観てきた」に投稿している個人的な満足度。公演登録がない場合も、同じ尺度で満足度を表現しています。
感想(ネタバレあり)
範宙遊泳「われらの血がしょうたい」
2015年初演の作品の再演とのことだが、作品初見。ストーリーを上手く説明できそうにない。60代のおばあちゃん。韓国のどこかで失踪。Facebookに残した言葉が「われらの血がしょうたい」。その謎を追うように始まる物語だけれど…出てくるのはそのテーマだけでもなく。どうやら人間的なものを機械が侵食したらどうなってしまうのだろう…というお話らしい。西暦何年かも分からない未来で。「4分の0が人間」…要は全部人間じゃないものによる人間の叫びを表現したらどうなるのか…という話に見えるが、ストーリーはあまり自信がない。
事前に少し紹介文等を読んでみる。2015年に描かれた作品が、AI全盛の今更に浮かび上がってくる…的な紹介をどこかで読んだように思う。先駆的なテーマ、という表現も読んだように思う。…でも、人間が機械に置き換わっていくときに感じる感覚みたいなものはこれまでたくさん描かれていて、何て使い古されたテーマをこれ見よがしなまどろっこしい演出で描く演劇なのだろう…という感覚。AlexaやSiriのような音声による対話コマンドが実社会に出始めた2015年頃の作品らしく、それらを使った演出が多用される。作中にAIに対する新たな言説が感じられるわけでもなかった。「われらの血がしょうたい」のタイトルの通り、人間って血が流れているから人間なんだよな…などと寺山修司みたいなことを考えてみるも、やはりどこか既に確立されている古さを敢えて描いている感覚から逃れられない。単純に再演であれば、時代性のギャップも含めて楽しめるのかもしれないが…額田大志の新演出が、むしろ古さを強調する形になった。








































