<東京初日レポ>笑の内閣「そこまで言わんでモリエール」は大爆笑エンタメ。その実は、モリエールから高間氏への公開「喝」入れ?

#芝居, #笑の内閣

爆笑の2時間。でも喝入れというか、公開SMプレイというか。(大事なネタバレはなし)

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観劇データ

第26次笑の内閣「そこまで言わんでモリエール」作・演出 高間響

場所 こまばアゴラ劇場
日時 2018年11月21日 19時30分開演
料金 3300円(前々日にネット予約)
上演時間 約1時間50分。休憩なし

圧倒された!

いきなり、書くことを放棄してしまうけれど。演劇で観たことを「いい感じ」に書くことができたら、そもそも演劇なんて要らないんだよね。モリエールの時代から、いやいやそれこそ、ギリシャ時代から、演劇は続いてきている。それは、書くことでは決して表現できない何かが、舞台にあるからだ。

「そこまで言わんでモリエール」は、そんな書くことを放棄したくなるくらいに、演劇として、舞台でなければ表現できない何かを表現している。しかも、大爆笑の舞台。笑いまくり。パーフェクトな喜劇だった。

ストーリーは・・・

f:id:techpapa:20181122000512p:plain若手作家の新作「アレキサンダー」を上演する、国王公認のモリエール劇団。その演目を盗んで上演することをたくらむ、別の劇団。争いの中で起こる、モリエール劇団内部の人間模様や、看板女優の離反を描きながら、モリエールの芝居に対する姿勢、あるいはこの作品の作・演出の高間響氏の、演劇に対する姿勢を表現した作品だ。

ただ、この作品、ストーリーを追うことに、それほど意味はないかもしれない。

モリエールっていう歴史の中の人物の設定と言葉を通して、演劇とは何か、表現とは何かを高間氏なりに捉えた事を、極上の喜劇として描いている作品だ。テーマを書くと重いが、芝居に堅苦しさなど、全くない。最初から終わりまで、笑い通させてもらった。

モリエール、って?

断っておくが、私は「モリエール」は、大学入試の「倫理」の科目で、無理やり名前を覚えた位しか把握していない。特に調べる気もない。ただ、それでも、モリエールらしさ、を感じるのは、高間響の脚本の力だろう。

劇中の、モリエール劇団員一人一人のエピソードがあると、それに対する反証。またそれに対する反証、という形でストーリーが展開していく。要は、劇団が公演を続けられるかの内幕のドタバタ劇なのだが、その一つ一つが「モリエールの台詞を反映している」。(と、作者は劇中で言っている)。

暗転は最小限。音楽も最小限。基本は会話劇。ラストに、少し仕掛けの演出があるものの、会話だけで見せる演劇は、観るものの心をつかんで離さない。

Show must go on

f:id:techpapa:20181122000619p:plain舞台のためなら。劇団のためなら。表現のためなら。それなら、どんな事でも許される。これは幕開けることを使命に掲げている演劇人なら、どこか共通した思いを持っていることだろう。演劇に限らず、表現をする者にとって、その表現を誰かに届けることが、何よりの至上命題だろう。演出家とか劇作家とか、役者っていうのは、結局自分にまっすぐじゃなくちゃいいものは作れない。

話の中で、モリエールは結局、その場にいる殆どの女と寝ている事が分かる訳だが(しかも、その一人のダンナも劇団内にいるる)、それでも劇団という組織が円滑に運営されて、芝居の幕が開けばそれでいいっていう考え方なんだよなぁ。下世話かもしれないけれど、その真剣さについて、高間響はモリエールを通して言いたかったのかもしれない。

「会話劇」で続いてくる舞台。最後のシーンの仕掛け。いやはや、これは正に、高間響とモリエールの、「公開プロレス」でしかない。高間さん、モリエールに「かーつ!(喝)」てして欲しかったんだろうな。ある意味、公開「気合い入れ」か、「公開SMプレイ」だな。笑f:id:techpapa:20181122000823p:plain

でも高間氏、政治家になってしまうんですね…。なんかものすごいキャリアだけれども。政治家にしておくにはもったいない・・・、なんて言ったら怒られてしまうかな。汗

…と、ちょっと思い出したのは、、、先日亡くなった、日本で一番大きな劇団の某演出家。彼も、超絶わがままな演劇人モリエール、みたいな感じだったのかな…、とか。そういえばすでに亡くなった「灰皿が飛んでくる演出家」っいていうのもいたな。あの人もこんな感じだったのかな、と、ふと、思いました。すみません。

役者

f:id:techpapa:20181122002111j:plainいやはや、どの役者も存在感を示して争ってる感じで。全員について書きたいくらいだけれど。

モリエール役の髭だるマンは、突っ走り具合が半端じゃあない。ラストのちょっとした仕掛けでも、マイク持って場を仕切っているし…。すごいなどんな役者さんだろう。フリーの役者さんとのこと。

マルキーズ役の熊谷みずほは、この劇団を観るきっかけになった観劇三昧の「名誉男性鈴子」でも、ちょっと可愛い新人政治家役をやっていた女優さん。今回も看板女優のいい役どころ。背が高くて目立つし奇麗なので、舞台映えするなーという感じでした。

あとは、何役もこなしている沢田誠。独特の世界観があっていいなぁ。こちらも無所属。

地味な小間使い役だけれど、BANRIがちょっと可愛い。

他にも書きたい役者さんが多いけれどこれくらいで。f:id:techpapa:20181122000655p:plain

観劇三昧で配信開始

観劇三昧で、配信が開始されました。
笑の内閣「そこまで言わんでモリエール」

過去の作品は「観劇三昧」で

笑の内閣を知ったのは、この観劇三昧で作品を観たのがきっかけ。本日時点、会員登録で無料で観れます。名誉男性鈴子

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