<観劇レポ>あサルとピストル「さよならブルマー#13」都会の片隅のちょっとしたカオスを体験する

#芝居,#あサルとピストル

しっかりとした演技で届く「カオス」と「笑い」と





どもっ\(´▽`*)。てっくぱぱです。
あサルとピストル「さよならブルマー#13」の舞台を観てきました。

公演データ

あサルとピストル勝手にロングラン公演
さよならブルマー#13 ~a lady in bloomers~
期間 2018/12/25 (火) 、 2019/01/09 (水)
劇場 新中野ワニズホール ( Waniz Hall )
脚本・演出 三浦佑介

観劇データ

日時2018年12月25日 20時00分〜
価格3000円 全席自由(事前にネット予約)
上演時間100分+イベント(途中休憩なし)
★★★★☆(4/5点満点)

客席の様子

バーのような、小さなライブハウスのような小さな小屋。客席は女子97%。前説のフリで、初めての人は挙手しましたが、半分くらいはリピーターの女性のようです。
スーツのリーマンのおっさんは、めちゃくちゃ浮いてますが、男ひとり。アウェイ感は否めないものの、楽しめましたよ。ちゃんと扱っていただきました。堂々としてれば、よろし。
残念ながら、観劇初心者には全く向きませんが、リピーターに連れて行ってもらうか、女性二人連れでの観劇はアリだと思います。

あサルとピストル

劇団ホームページをみると

2015年、作・演出 三浦佑介と、役者、袴塚真実、大塚雄史郎を中心に結成。
​『せめて明日生きる元気を』をテーマに、仕事や生活に疲れた女性をターゲットに、仕事帰りにハイヒールで行ける『癒やし』と『笑い』と『LOVE』にあふれた、ハッピーな演劇的、非日常空間を提供している。

という事で。予約した後、読んで知る「ターゲットは女性」。場違いだったらどうしようと思いましたが・・・。

ストーリー

我ら、あサルとピストルは秘密の探偵社……。

​私たちの仕事は、事件を調査したり、
浮気を調査したり、そういうのが、我らの仕事ではありません。

我らの仕事はただ一つ、

『モノ』のドラマを探ることです。

皆様の身近にある『モノ』。
それらの奥にあるドラマを探り当てること。
それが我らの仕事です。

​そして、今夜皆様にご覧にいれるのは、こちら……

​そう『ブルマー』です。

ある年齢より上の方にとっては懐かしい一品。
ある年齢より下の方にとっては、もはやエログッズ。
​​
我らの調査の成果を観たあと、
​あなたは、ブルマーを見ただけで、

​なぜか、涙が流れたり
​なぜか、幸せな気持ちになる。
​当たり前の毎日に、そんな潤いの雫を一滴たらすことができたら​
われらの仕事は、成功でございます。

​今宵、皆様のココロに残る
珠玉の愛の笑いのドラマをお届けしたいと思います。

​では、ごゆっくりお楽しみください……

という事で。
いやはや、公演タイトルを見かけて、怖いもの見たさもあり、勢いで予約してしまいました。若干のエロ心と、若干の怖いもの見たさです。はい。すみません。おじさんが謝ります。

#13という事ですが、短編オムニバスを、いろいろな組み合わせ、いろいろな配役で上演して、公演を重ねて13回目、という事のようです。

しっかりとした演技に裏付けられたカオスと笑い

4話オムニバスです。
1話目が「12人もいない怒れるブルマー」2話目が「ミウランボー-K2 雪山のブルマー」3話目が「氷の女王と裏切りのブルマー」4話目が「ブルマ儚し恋せよ乙女 第五話」。タイトルだけ見ても、カオスですな。

観終わって。

常連の客が半分近く、という事もあり。カオスの様相は否めませんが・・・。初めて入り込んだ私にも、心地よいカオス。客をいじるような不快なことは一切ありませんので、安心して楽しめます。
「演劇」というより「お笑い」あるいは「コント」と捉えたほうがいいのかなぁ、と悩みましたが・・・、やはり「演劇」。「コント」ではないと思います。

というのも、全編、役者たちの演技が、真面目な直球勝負。しかも、個性派の役者さん揃いで、なかなか上手い。最終的には笑いに落としていくんですが、ここまで大真面目に演じられたら、笑うしかないでしょう、という痛快さ。しかも、題材が題材ですからね。あそこまで真面目にやられてしまうと、もう笑うしかない、みたいな。

3話目「氷の女王と裏切りのブルマー」、短い時間の中で単純化されたストーリーだけれど、氷の女王、ちょっと魅せられてしまいそうだったけれど。突然「笑い」の世界に引き戻される。

4話目「ブルマ儚し恋せよ乙女 第五話」、昼メロのような題材で、過去の公演から話が続いていて、今回第5話。ただ、この単発で見ても十分面白い。薬師寺尚子と、藤井悠平の掛け合い。場末の居酒屋の客と、その店の女主人。ちょっと臭さがあるものの、観ている側には感情移入出来る要素がたっぷり。ま、その演技も、「笑い」の世界に落されてしまうんですけれども。

劇団の紹介の通り、基本は「笑い」のためのお芝居ですが、何だか独特の熱気に包まれた、楽しい舞台空間でした。

劇団の代表でもあり前説や進行役もつとめている、三浦佑介が、場の雰囲気を創るのがものすごく上手いな、と思いました。あの妙な一体感の雰囲気と、ばかばかしいお笑い要素が、ファンの女性達に、劇場に足を運ばせるのかな、と。

初日写真タイムがあり

初日につき、写真タイムがありました。
なんか核心の部分には触れていない気もするけれど。笑

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