<観劇レポート>演劇チーム 渋谷ハチ公前プロデュース公演「僕たちへ、ぬかるむ町」

【ネタバレ分離】


観た芝居の感想です。


公演前情報

公演・観劇データ

団体名 演劇チーム 渋谷ハチ公前
プロデュース公演vol.11
僕たちへ、ぬかるむ町
脚本 高橋努
演出 高橋努
日時場所 2019/07/24(水)~2019/07/31(水)
小劇場B1(東京都)

演劇チーム 渋谷ハチ公前

劇団サイトにも、CoRichiにも劇団紹介が見当たりませんでした。
演劇チーム渋谷ハチ公前(2018年リニューアル)渋ハチ

事前に分かるストーリーは?

チラシの裏に、少し記載がありますが、データ化されたストーリーを見つけられませんでした。

観劇のきっかけ

チラシを観て興味を持っての観劇です。


ネタバレしない程度の情報

上演時間・チケット価格・満足度

観劇した日時 2019年7月27日
13時00分〜
価格 3000円 全席自由(事前にネット予約)
上演時間 105分(途中休憩なし)
個人的な満足度
CoRichに投稿
★★★★☆(4/5点満点)

客席の様子

久々に土曜日の客席だったから、感じたのかもしれませんが、普段の小劇場の客席というより、俳優さんに付いているファンの方が多い客層だったように思います。

観劇初心者の方へ

初心者でも安心して、観劇できる芝居です。

観た直後のtweet


ここから先はネタバレあり。
注意してください。

感想(ネタバレあり)

小さな町で肉屋をやっていた父が死んだ。葬式をあげるのに集まった親類たち。そこに、25年ぶりに長男が帰ってくる所から始まる物語。嫌々家を継いだ次男はイライラ。長女は恋人がいるも、AVに出ている。友達夫婦も不倫していて、介護ヘルパーはよかれて思って父が飼っていたフクロウを殺す・・・そんな複雑な人間模様を、ほぼ一幕劇として描いた作品。

完全ガチな、ストレートプレイ。B1で、こういう趣向の芝居を観る事が今までなかったので、まずはその事に単純に驚き。肉屋の裏の、どこにでもあるごく普通のさびれて黄ばんだ台所が舞台。舞台美術が素晴らしい。この世界観だけでも、まずは圧倒されて。音楽など全くなく(劇中でKANの「愛は勝つ」がモチーフになっているので、その曲は実際に、流れるけれど)効果音のみ。そんな中で積み重ねられる、濃厚な会話劇だった。

テーマは「人はどうしようもない」という事だろうか。特に感動したり、泣いたりすることはなかった。作者は、どこかコメディのような視点で、醒めた眼差しで世界を見ているのだと思う。だからこそ、思わすクスクス笑ってしまうような設定がありつつも、結局のところは何だか悲しい。だからと言って泣くわけでもない。人の世はそんなものだ、と淡々と提示されている。そんなお芝居だった。その意味では、テーマ的なパンチが足りない、という思いも、少なからずあったのだけれども・・・。目の前に展開される空間が、あまりにもリアルで濃密過ぎて、その中に居られる幸せ、みたいなものをかみしめる事が出来た。

役者さんたちが物凄く上手い。いや、上手くないと、これだけ濃厚な時間は支えられない。石田将士、物凄く自己中な役なんだけれど、私自身の知り合いで同じような性格の人にものすごく似ていて、見入ってしまう。サテンのパジャマ着ている間抜けな感じも、ああこういうのありそう、という雰囲気。違う役所だと、カッコいい役も出来るんじゃないかな。冨樫舞、何処かで見たと思ったけれど、神奈川演劇連盟「pinky」でラブホでガウン着ていた女優さん。舞台にものすごく映えるので、見たら忘れられない感覚。感情爆発させている所は、やった!と思ったけれどよかったな。杉浦文紀、カッコイイ。しかも上手いなぁ。ナチュラルで。沢井美優、適当なのか、しっかりしているのか、よく分からない優柔不断なフワフワした感じが愛おしかった。

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