<観劇レポート>果報プロデュース「ナイゲン」

#芝居, #ナイゲン, #果報プロデュース, #冨坂友

【ネタバレ分離】


観た芝居の感想です。

公演前情報

公演・観劇データ

団体名 果報プロデュース
果報プロデュース vol.1
ナイゲン
脚本 冨坂友(アガリスクエンターテイメント)
演出 冨坂友(アガリスクエンターテイメント)
日時場所 2019/10/16(水)~2019/10/21(月)
花まる学習会王子小劇場(東京都)

劇団紹介

劇団ホームページにはこんな紹介があります。

演劇集団キャラメルボックスに所属する役者・山本沙羅が立ち上げた個人演劇企画。演劇で、わくわくする報せをお届けします。

第一弾となる今作では、様々な演劇フィールドで活躍する同世代の役者と、アガリスクエンターテイメントの代表作「ナイゲン」に挑む。

502 Bad Gateway

事前に分かるストーリーは?

劇団ホームページには、こんな記載がありました。

“自主自律”を旨とし、
かつては生徒による自治を誇っていたが、
今やそんな伝統も失われつつある
普通の県立高校、国府台高校。
ある夏の日、唯一残った伝統にして、
やたら長いだけの
文化祭の為の会議“ナイゲン”は、
惰性のままにその日程を終わろうとしていた。
しかし、終了間際に一つの報せが飛び込む。

「今年は、1クラスだけ、
文化祭での発表が出来なくなります」

それを機に会議は性格を変え始める。
――どこのクラスを落とすのか。

かくして、会議に不慣れな高校生達の
泥仕合がはじまった…!

観劇のきっかけ

3回目の、「ナイゲン」。「ナイゲン」という事で。放っておけませんでしたヨ。


ネタバレしない程度の情報

上演時間・チケット価格・満足度

観劇した日時 2019年10月16日
19時30分〜
価格 3500円 全席自由
(ネット予約・整理番号順入場)
上演時間 125分(途中休憩なし)
個人的な満足度
CoRichに投稿
★★★★★
(5/5点満点)

客席の様子

男女は半々くらい。年代も様々でした。

観劇初心者の方へ

観劇初心者の方にも安心して観られる芝居です。

観た直後のtweet


ここから先はネタバレあり。
注意してください。

感想(ネタバレあり)

今年3度目のナイゲン。内容限定会議。初めて観たミックスドッグス版、二度目のfeblabo版、そして今回の果報版。どれも、脚本自体はほぼ同じで。芝居の内容も、脚本に忠実だったと思うのだけれど。

今回のナイゲン。いや〜メチャンコ面白かった!特に面白かった、というのが、感想。

会話の流れが自然な中で、コメディ要素の爆発加減と、青春や国府台の誇りの切なさの部分とのバランスが絶妙なのと。一人ひとりの役者さんのリアルさというか、イキイキ加減とが絶妙で。割と本当の学校の様に見える、舞台セットも相まって。空間への愛おしささえ感じる様なコメディだった。

特に、セリフを喋っている役者さんの外に目を向けても、物語の成立度、演技の完成度、会話の成立度がとても高いな、と感じる。ほとんどの役者さんが舞台に出ずっぱりだけれど、どの部分に視線を落としても、楽しめるような気がする。その意味で、複数回、観たいなぁ。本線を邪魔しない、アドリブっぽいセリフが、他のナイゲンよりも若干多かったのも特徴じゃないか、と感じる。

・・・まあ、私がナイゲンを見慣れたので、ストーリーを追わなくて良くなったから、という要素も当然あるとは思うけれども。

それにしても、すごいなぁ。初日でこのノリだと、楽日にはものすごいことになっているなぁ、と思う。

やはり、演出の妙を書きたく。一人ひとり見ていくと。

一年生。「Iは地球をすくう」の鈴木研、なんか甘い感じで、3148を見る目がちょっとエッチい感じなんだけれど、おばか屋敷と連んでまくし立てるのがものすごく好き。おばか屋敷との対比っていう意味でも、すごくハマっていた気がする。「3148」の石川彩織、セリフのない、注目されていない時の演技がものすごく気になった。最初に集中砲火受けたの、あそこまで引きずってるんだ…と思ったけれど、ラスト近くで不貞腐れているアイスクリースマスに渡すところ、ものすごく刺さって。今までのナイゲンでは、この感情の流れをそこまで目立って見えてなかったかも。こんな想いのやりとりがあったんだ。発見。「おばか屋敷」の、吉田裕太。もう、イイ。最高!メガネと、ワイシャツの使い方が絶妙だし。3148へのアプローチの仕方も大好き。今回のおばかは、野球部。最初のシーンで、エア・キャッチボールしているし。五分刈り?だし。これまで見たナイゲンだと、どちらかというと少しモテなそうなウジウジキャラが多かったけれど、イメージが完全に覆った。最高。一番印象に残った役者さん。
二年生。「海のYeah!!」の山咲和也、熱演熱演。おしっこするぞ、のシーンは、どうなるかと思ったよ。おしっこしている時、何か声出してた?「アイスクリースマス」の東直輝、底意地悪さみたいなのか、何故か逆に心地よかった。可愛い3148をイジメているのがちょっとゾクゾクしたものな(笑)。「ハワイ庵」の生田麻里菜、フンワカポワポワな感じがたまらんっす。笑い過ぎ、の台詞を受ける顔がハマり過ぎ。
三年生。「花鳥風月」の目黒剛、納得したよっ、ていう包み込む様なセリフ感と(高校生っぽくはないけれど)、チョイチョイ差し込んでくるツッコミが絶妙でオモロイ。エコエコアザラシ、紙面がはっきり見えたけれど、マジ似てるわ(笑)。「どさまわり」の秋本雄基、最初軽めかなぁ、と思っていたけれど。むしろ皆んなの中で「浮く」感覚が、ものすごく出ていた。「道祖神」の星秀美、セリフが多い方ではない役だと思うけれど、メインの話の流れ外の細かいネタが面白くて。特に海のYeah!!がおしっこしそうな時、携帯のカメラで写真撮ろうとしているし。ずっとシャッターチャンス狙ってるし。たまたま視線に入ってきて、思わず笑い転げてしまった。他のナイゲンでそんなのあったかな。特に台詞があるわけじゃないから、見逃してしまうかも、な演技だけれど。
文化祭実行委員。「議長」の、三宅勝。今までの議長の中で一番しっくり来たなぁ。エモ過ぎず、へなへな過ぎず。印象に残り。「監査委員長」の、田久保柚香。監査としては割と抑え目な感じだったけれど、場を回し続けるのと、とにかく話が脱線すると呆れているのが印象的。「文化副委員長」、山本沙羅と、「文化委員書記」大滝真実とのバランス関係がよかったな。

実は、ちゃんと確認し損ねていて、演出も冨坂友が担当しているのを知らずに劇場に行った。やはり、本家だからなぁ、という思いもうまれてきた。加えて、照明。特に変化のない地灯り、俗にいうピーカンで、最初から最後まで通しても成立する芝居だけれど。蛍光灯も使いつつ心情変化と時間変化をしっかりとつけて、目立たずも変化しているのが、とても効果的だと感じた。

今のところ、マイベスト・ナイゲン。(何じゃそら)

チラシの裏