<観劇レポート>KAKUTA「往転」

#芝居,#KAKUTA

【ネタバレ分離】

観た芝居の感想です。

公演前情報

公演・観劇データ

団体名KAKUTA
KAKUTA presents Monkey Biz#1
往転
脚本桑原裕子
演出桑原裕子
日時場所2020/02/20(木)~2020/03/01(日)
本多劇場(東京都)

往転 | 演劇・ミュージカル等のクチコミ&チケット予約★CoRich舞台芸術!

団体の紹介

劇団ホームページにはこんな紹介があります。

KAKUTAとは

KAKUTAは1996年に結成した劇団です。

初期結成メンバー三人の名前の頭文字を取って名付けた劇団名ですが、現在は俳優・スタッフを含め17名の劇団員で構成されています。

演出に続き2001年から全公演の戯曲を手がける桑原裕子の作風は、緻密なプロットと生々しく存在する人物の交差で見せる群像劇が特徴で、市井の人びとがふとしたきっかけから日常を逸脱し、人生の大きな分岐点に直面していく姿を数多く描いてきました。
世代を問わない普遍的な視点と心を抉る物語性、そして劇団ならではの集団力で見せる劇世界。日の当たらない場所にスポットを当て、人生の生きづらさを掬い取ってゆく作品世界が、老若男女問わず広い客層に支持されています。

また「日常と地続きの別世界」をテーマに、時には劇場を飛び出し、アトリエ、プラネタリウム、野外公演と様々な空間で公演を行っています。
浅草の遊園地はなやしきを借り切り、パーク全体で同時多発のストーリーを展開した公演や、アクティブ・リーディングという独自の手法で展開する朗読公演など、その企画性は多様さに富んでいます。

スタイルはスタンダードに、発想は奔放に。いつまでも色褪せず、現代人の心を揺さぶり続ける上質な娯楽を創作する、それがKAKUTAの特色です。

『往転』公演情報|KAKUTA presents Monkey Biz #1

事前に分かるストーリーは?

こんな記載を見つけました

その夜、《福島・仙台ゆき》のバスに乗っていたのは、運転手合わせ7名。
彼らは新宿バスターミナルを真夜中に出発し、朝にはそれぞれの町へ到着しているはずだった。
だが、そのバスは横転事故を起こし、雨嵐吹く山の中へと放り出された。乗車していた者たちのうち2名が死亡、3名が重軽傷。
そして残る2名は、未だ行方不明のままである―

同じバスに乗り合わせた人々を巡る複数のストーリーが、《事故前》と《事故後》、交錯する時間の中で絡み合う。 痛みを抱いて往く者たちに贈る人間ドラマ。

観劇のきっかけ

前回の公演が面白かったから、の観劇です。

  • 2019年06月04日 KAKUTA「らぶゆ」
  • ネタバレしない程度の情報

    観劇日時・上演時間・価格

    観劇日時2020年2月28日
    19時00分〜
    上演時間145分(途中休憩なし)
    価格4650円(tktsで購入) 全席指定

    チケット購入方法

    当日まで行けるか分からなかったので、当日tkts渋谷店でチケットを買いました。

    客層・客席の様子

    男女比は5:5か、男性がちょっと多めな印象。割と、40代upのシニア層に近い人が多かったでしたが、特定の年代が多い印象は薄かったです。

    観劇初心者の方へ

    観劇初心者でも、安心して観る事が出来る芝居です。

    芝居を表すキーワード
    ・会話劇
    ・群像劇
    ・静か
    ・人間描写

    観た直後のtweet

    映像化の情報

    チラシの中に、DVDの予約用紙が入っていましたので、いずれDVD化されると思われます。

    満足度

    ★★★★★
    ★★★★★

    (3/5点満点)

    CoRich「観てきた」に投稿している個人的な満足度。公演登録がない場合も、同じ尺度で満足度を表現しています。
    ここから先はネタバレあり。
    注意してください。

    感想(ネタバレあり)

    ストーリーは。
    新宿発、福島・仙台ゆきのバス。客は多くなく運転手あわせて8人。バスが往転して2人死亡。運転手は行方不明。そのバスに乗り合わせた人、それぞれの、事故前/事故後の世界を描く物語。主に・・・結婚間際?で農家をしている兄の所に嫁さんを連れていく物語、失踪した運転手の物語、重荷だった母が他界して遺言に従って父の違う兄弟に遺骨の粉を分けに行く物語・・・の、3つのお話が同時進行する。それぞれ、事故の前だったり、事故の後だったりのエピソードが交錯する。冒頭と、ラストにもう一度、事故直前のバスの車内のシーンが繰り返されて。そのシーンの見え方が、異なっている・・・と物語をまとめるとこんな話。

    ラストの20分くらい。それまで、バラバラだったパズルのピースがハマっていく感覚は、見事だなぁと思った。それまでの群像劇が1つの点に焦点を結ぶ感覚。終演後すぐトイレに行ったら、となりの男性も「いやー最後までどうなるかと思ったけれど、パズルがハマってよかったよ~」とデカい声で話していた。カタルシスというか、それまでの「なんじゃこれ」な感覚が、すべて回収される。「あー、そういう事だったのね」という感覚。2度目のバスの事故のシーンは、事故の結末を知っていても(むしろ、一度目も結末を知っているのだけれども)何だかウルウルしてしまうシーンだった。帰結する先には、納得するものの。

    ・・・正直なところ、途中の過程は、寝てしまった。久しぶりに、芝居で寝た。一つ一つの会話が緻密なのは分かるけれど、シーンが断片的過ぎて、何をしたいのかが、冒頭から1時間半くらいまで判然としないのだ。バスの事故と、このシーンは関係があるんだろうなぁ~とは理解しつつも、どう関係があるのかが、見えるようで一向に見えてこない。・・・あるいは、私が鈍感なのかもしれないけれど・・・全体像を捉えるための「ヒント」らしきヒント、伏線らしき伏線も見出せなかった。一向に見えてこないので、ちょっと疲れて、飽きて、意識を飛ばしてしまった。加えて、個々のエピソードが、バスの事故という1点だけで繋がっていて、他の関連は殆ど無いように思えたのも、もどかしかった。

    パズル作る時、外ワクのピースは見つけやすいので、とりあえずワクは組み立てたものの、その先を埋めるのには時間がかかる。そのもどかしさに似ているなぁ、何てことを思った。開演前、当日パンフの売り子の宣伝文句が「系列も含めて紹介しています。」。開演前は、聞き流していたけれど。終演後、要は時系列を改めて別の資料で確認したくなるような物語、という事だと気が付いた。事前に確認したらネタバレだし、事後に確認したくなるのは何だか野暮な気がするのは、私だけか。やっぱり、何だかもどかしさが先行する舞台だった。

    3つの交錯する物語1つ、当日パンフレットだと「アン・チェイン・マイ・ハート」と書かれている、吾郎と宣子のエピソードは良かった。エピソード単体だと比較的単純だし、男の側のちょっと身勝手で弱い想いも、女の側の受け止める優しさ・弱さと自立心も、何だかとてもよく理解できた。きっと宣子が死んだあと、残された吾郎は、宣子の本当の想いとは裏腹に自分なりの想いの想像を展開してしまう・・・そんな「男の弱い側面」も垣間見たような気がしたし。その気持ちを受け止めていた宣子自身の気持ちや、パーキングでの別れのシーンも、手に取るように感情が伝わってきて。このエピソードは、とても印象的だった。

    印象に残った役者さん。峯村リエ、入江雅人。初めて拝見する役者さんでしたが、この2人には、どこか前のめりで感情移入してる自分がいた。事故のシーン、峯村リエの歌う歌。冒頭とラストで、全く違って見えるのが、凄いな、と思った。


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