<観劇レポート>碧楽「残機尽きるまで私は戦う」

#芝居,#碧楽,#結城ケン三

【ネタバレ分離】昨日観た芝居、碧楽 「残機尽きるまで私は戦う」の観劇レポートです。

公演前情報

公演・観劇データ

項目データ
団体名碧楽
残機尽きるまで私は戦う
脚本結城ケン三
演出碧楽
日時場所2022/03/03(水)~2022/03/06(日)
メルシアーク神楽坂(東京都)

団体の紹介

劇団の紹介が見当たりませんでした。

碧楽

過去の観劇

事前に分かるストーリーは?

事前のストーリー記載が見当たりませんでした。

ネタバレしない程度の情報

観劇日時・上演時間・価格

項目データ
観劇日時2022年3月3日
18時00分〜
上演時間80分(途中休憩10分含む)
価格2500円+ワンドリンク300円 全席自由

チケット購入方法

劇団ホームページからのリンクでWeb上で予約しました。
当日受付で、現金でお金を支払いました。

客層・客席の様子

男女比は2:8くらい。若い女性が目立ちました。

観劇初心者の方へ

観劇初心者でも、安心して観る事が出来る芝居です。

芝居を表すキーワード
・コメディ
・青春
・会話劇

観た直後のtweet

満足度

★★★★★
★★★★★

(4/5点満点)

CoRich「観てきた」に投稿している個人的な満足度。公演登録がない場合も、同じ尺度で満足度を表現しています。
ここから先はネタバレあり。
注意してください。

感想(ネタバレあり)

高校時代の女友達4人が、久しぶりに"3どり"(みどり)の家に集まった。鍋パーティ。でも、それぞれの友達が、相手に対して嫌なところがある。すぐに喧嘩がはじまるののだけれど、温厚な"3どり"が、いつも仲裁に入ってなんとか納まってる。でも"3どり"の頭の中では、友達が友達を殺す想像が付きまとってる。やはり今日も大喧嘩になるも。実は"3どり"はCIAのスパイで、いつもの仲介のストレスを晴らすために、自分の部屋に友達を閉じ込めて、C-4爆弾で吹き飛ばすつもりだったらしい。仲介ばかりしている"3どり"のストレスは晴れるのか、いい顔ばかりしないで、ちゃんと思いを伝えられるようになるのか…と、強引にまとめてしまうとそんなお話。

最近お気に入りの、U-33 Projectの結城ケン三の脚本が、他の劇団で上演された公演。私はまだ、ニワカファンなので、結城作品は3作しか観れてない。過去の作品を、舞台上で観てみたいなと思い、チケットを申し込む。団体の情報があまりなく、旗揚げ公演なのかもしれない。割とこじんまりした公演規模だったけれど、面白かった。

久しぶりに会った友達の、嫌な部分が気になって仕方なかったり。自分が仲裁に入らないと、関係を維持できない友達関係。学生時代の思い出が詰まっている仲間だから大事にしたいけれど、一緒にいるとどうしてもストレスを感じずに、一緒にいる事が叶わない。それでだからこそ、関係を続けるためには、ある程度真正面からぶつかって、"残基尽きるまで"戦かうしかない。

・・・40代の私からすると、なんて青々しい感覚なんだろうと思うと同時に、甘酸っぱい思い出に連れられて、そういう感覚「あるある」と思い出してしまう。結城ケン三作品、この「青々しい青春の何か」みたいなのをすくい取るのが、本当に上手い。後半、C-4爆弾が机の上に置かれる、ちょっとコミカルな設定が、ちょっと誇張したコメディ要素を浮かび上がらせていて、何とも絶妙だった。

碧楽、どんな団体かよく分からなかったけれど。Twitter上のお友達情報によると、高校演劇部から卒業したメンバーで作られた団体との事。お話が丁度、高校生時代の友達が再会する、という話であることもあり、役へのはまり具合が絶妙。正に、彼女たちの物語なんだろうな、と思う。運営面はちょっと危なっかしい所もあるものの、結城ケン三ワールドを楽しめた。

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