<観劇レポート>タテヨコ企画「家族のカタチ」
【ネタバレ分離】昨日観た芝居、 タテヨコ企画「家族のカタチ」の観劇レポートです。
もくじ
公演前情報
公演・観劇データ
項目 | データ |
---|---|
団体名 | タテヨコ企画 |
回 | タテヨコ企画第41回公演 |
題 | 家族のカタチ |
脚本 | 横田修 |
演出 | 横田修 |
日時場所 | 2022/03/02(水)~2022/03/06(日) シアター風姿花伝(東京都) |
団体の紹介
劇団ホームページにはこんな紹介があります。
1999年2月に横田修(作・演出・美術)と舘智子(俳優)の2人で結成。
2人の名前から【タテヨコ企画】と命名。
リアルな関係性に基づいた舞台表現を信条に、俳優のクセや空間の特性までを取り入れた芝居作りをしている。
過去の観劇
- 2021年03月25日タテヨコ企画「誰かの町」
- 2019年03月20日タテヨコ企画 「三人の姉妹たち」
事前に分かるストーリーは?
こんな記載を見つけました
〇ものがたり
8 年前にできた団地の子ども食堂「ニコニコ」には自治会のメンバーが集う。
担い手の減少で団地恒例の「サンバ踊り」の開催が今年は難しいのではな
いかと相談していた。そんなある日、一人の娘が恋人と『ニコニコ』を訪
ねてくる。娘は言う 。
「ここに母親が三人いる」と。
こども食堂に見え隠れする不思議な親子関係。家族のカタチ。舞台は団地の一階にあるこども食堂。
訪ねてくる子供たち、そして運営側にも様々な家族のカタチがありますが、同じカタチの家族などありません。
今回の芝居では主に二組の家族の状況が描かれます。もう一つ、今回は架空の団地の移ろいを描いています。
一昔前、団地には沢山の家族が住んでいました。
場所にもよりますが、現在は外国人が多く住み、その暮らしにも変化が見られるようです。タテヨコ企画がお送りする『家族のカタチ』は、どこにでもありそうで、なさそうな、そんな家族の物語です。
あなたにとっての家族って、どんなカタチしてますか?
ネタバレしない程度の情報
観劇日時・上演時間・価格
項目 | データ |
---|---|
観劇日時 | 2022年3月3日 14時00分〜 |
上演時間 | 95分(途中休憩なし) |
価格 | 3800円 全席自由 |
チケット購入方法
劇団ホームページからのリンクでWeb上で予約しました。
当日受付で、現金でお金を支払いました。
客層・客席の様子
男女比は7:3くらい。
平日マチネだからか、40代upの世代の人が目立ちました。
観劇初心者の方へ
観劇初心者でも、安心して観る事が出来る芝居です。
・会話劇
・泣ける
・シンプル
観た直後のtweet
タテヨコ企画「家族のカタチ」95分休無。
団地のこども食堂に集まってくる様々な”家族のカタチ”の群像劇。状況理解できるまでちょっと時間かかって、スロースタートだったけど、よかった。目新しさは少なめだけど、諸々涙。外国人が半分くらいの団地って、リアリティある。オススメ。 pic.twitter.com/fZu46tKab9— てっくぱぱ (@from_techpapa) March 3, 2022
満足度
(4/5点満点)
CoRich「観てきた」に投稿している個人的な満足度。公演登録がない場合も、同じ尺度で満足度を表現しています。
感想(ネタバレあり)
ストーリーは、事前記載の通り。団地にある「こども食堂にこにこ」に集まって、食事を作るボランティア?をしている大人たち。集っている人には、それぞれ一癖も二癖もある「家族のカタチ」を抱えていて。それぞれが抱えている事情を、群像劇としてと解きほぐしつつ見せていく物語。
前半、人々の関係が中々見えなくて、ん?この二人は、どういう関係なんだっけ?と小首をかしげることが何度かあったけれど。後半、状況がつかめてくると、あーそういう事か、というのが分かってくる。親がいなくて、養子縁組していたり。若い頃に産んだ子供と会えない状況だったり。母親ひとりで子供を育てていたり。そんな状況それぞれの状況が、浮かび上がってくる。
どこかでみた事のある物語な感触・・・とでもいうのか、ヒューマンドラマの王道で、奇をてらったものではなかったけれど、ラストの明日香としおりのやり取りは、自然と涙がこぼれてくる。親と子の関係について、しばし考えさせられる時間だった。
最近、こども食堂って、あちこちにあって、うちの息子も遊び場代わりに通っていた時期があった。この団地は、半分くらい?の住人がブラジル人。・・・作品中はブラジル人は出て来ないけれど、団地のかなりの割合が外国人で、でも物語にはブラジル人が出て来ないのは、妙にリアリティがある。実際にそういう団地って、結構多いのかなぁ、なんて事を考えたりした。