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<観劇レポート>conSept「アーモンド」

#芝居,#conSept

【ネタバレ分離】昨日観た芝居、 conSept「アーモンド」の観劇レポートです。

公演前情報

公演・観劇データ

項目データ
団体名conSept
アーモンド
脚本板垣恭一
演出板垣恭一
日時場所2022/02/25(金)~2022/03/13(日)
シアタートラム(東京都)

CoRich 公演URL

団体の紹介

劇団ホームページにはこんな紹介があります。

conSept=コンセプトは「Simple, Small but Special」をモットーに2016年10月に立ち上げた映像制作及び舞台公演制作を専門とするプロダクションです。

舞台公演において、過去には主に小中劇場向けのオペラやミュージカルの制作及び海外公演、招聘公演のコーディネーターを務めてきました。現在は主に小劇場向けのミュージカルを中心に手掛け、より身近な場所で、もっとカジュアルにミュージカルを楽しめる場を提供することを目指しています。

映像ではサイネージや4K向けのコンテンツ制作に注力していますが、将来的には映像と舞台を融合したコンテンツ制作を目指していきたいと考えています。

conSept

過去の観劇

事前に分かるストーリーは?

こんな記載を見つけました

怪物と呼ばれた少年が、 愛によって生まれ変わるまで――。

感情を司る脳の部位、偏桃体(形状が似ていることから、原作内ではアーモンドと表現される)が人より小さく、怒りや恐怖といった感情をうまく感じることができない十六歳の高校生、ユンジェ。祖母は彼を“かわいい怪物”と呼んだ。母親は感情がわからない息子に「喜」「怒」「哀」「楽」「愛」「悪」「欲」などの感情を丸暗記させることで、なんとかユンジェを“普通の子”に見えるようにと訓練してきた。
そんな彼は、十五歳の誕生日に、目の前で祖母と母親が通り魔に襲われ死傷したときも、ただ黙ってその光景を見つめているだけだった。事件によって母親は植物状態になり、ユンジェはひとりぼっちに。
そんなとき現れた、もう一人の“怪物”ゴニ。激しい感情をもつその少年との出会いは、ユンジェの人生を大きく変えていく――。

ネタバレしない程度の情報

観劇日時・上演時間・価格

項目データ
観劇日時2022年3月9日
14時00分〜
上演時間120分(途中休憩なし)
キャストA=ユンジェ:長江崚行/ゴニ=眞嶋秀斗
価格C席 7000円 全席指定

チケット購入方法

カンフェティで予約・決済しました。
セブンイレブンで、当日座席引換券を発券してもらいました。
当日受付で、座席指定券をもらいました。

客層・客席の様子

男女比は、4:6くらい。
若め~40代女性が目立ちましたが、他は様々な年代層だったと思います。

観劇初心者の方へ

観劇初心者でも、安心して観る事が出来る芝居です。

芝居を表すキーワード
・シリアス
・会話劇
・静か
・考えさせる
・シンプル

観た直後のtweet

満足度

★★★★★
★★★★★

(5/5点満点)

CoRich「観てきた」に投稿している個人的な満足度。公演登録がない場合も、同じ尺度で満足度を表現しています。
ここから先はネタバレあり。
注意してください。

感想(ネタバレあり)

ここの所観続けている、conSeptの芝居。「大あたり」と「ハズレ」が、交互に繰り返す感じ。今回は「大あたり」のターンだから大丈夫…と確信しつつ何故か心配だったけれど。・・・ターン通りとても良い作品だった。涙が出るような芝居ではなかったけれど、観ながらいろんなことを考えた。

観終わった後のツイートに「原作は映画?」と書いてしまったけれど間違い。原作はどうやら韓国の小説で、日本の本屋大賞で一位に輝いた作品らしい。「ヤングアダルト・シリーズ」第一弾という事だけれど、「ヤングアダルト」という小説のジャンルがある事を初めて知った。もちろん私は、小説は未読。ストーリーは事前紹介の通りだし、小説もあるのでここでは割愛するとして。

生まれつき感情を持たない「怪物」、ユンジェ。「アーモンド」と呼ばれる偏桃体・・・感情をつかさどる脳の部位。それが他人より小さい事で、引き起こされた特性。 そのユンジェが、真逆の人間…多感過ぎて周囲に理解されず、周りの人間を傷つけまくっている「不良」のゴニと触れ合う事で、少しずつ感情というものを理解していく。

観ている側にとっては、感情を「無いもの」として生きた人の人生を垣間見た時、人が生きる時にどうして「感情が必要になるのか」という事が、明るみにされてくる物語に見えてくる。・・・劇中「アンドロイド(ロボット)」(?うろおぼえ)って言葉が出てくるけれど、古今東西描かれてきた「アンドロイドは人間なのか。感情はあるのか」という命題のSFな物語に、どこか似ている。むしろ、SF色を排して、その命題に取り組んでいる物語にも見えてくる。

感情がない無機質なものを相手にしたとき、人は感情の大切さ、共感する事への本当の意味に気が付く。実際、現実に、「アーモンド」が小さい特性(病気)の人がいるのか、私はよく分からないけれど、フィクションだとしても、ノンフィクションだとしても、その仕掛けが観客に問いかけてくるものが、静かな演劇の中にあってとても強烈な印象を与える作品だった。

基本はとても静かな物語で、ユンジェによる内面の描写で進むので、どこか朗読劇のような雰囲気もあった。最近のconSeptの作品の特徴らしく、ユンジェ以外の人物は、周りの人々によって一人複数役で演じられる。ユンジュと、ゴニは、長江崚行と眞嶋秀斗によって、入れ替わりで演じられる。私が観た回は、長江崚行がユンジュだったけれど、元々性格が反対の2人だけに、逆の回が想像がつかない。2人が2つの役を演じることで、役の中の相手のの感情まで深めて理解しているんだろうなぁ、というのを感じる。逆の回も観てみたかった。訳・演出:板垣恭一と、音楽:桑原まこのペアの作品。今回は音楽の役割は控えめだったけれど、生演奏の中で演じられる作品の雰囲気が良い。ドラ役の佐藤彩香と、シム博士の今井朋彦が印象に残る。

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