<観劇レポート>呼華歌劇団KOHANA「ミュージカル『CATsLa』」

#芝居,#呼華歌劇団

【ネタバレ分離】昨日観た芝居、 呼華歌劇団KOHANA「ミュージカル『CATsLa』」の観劇レポートです。

公演前情報

公演・観劇データ

項目データ
団体名呼華歌劇団KOHANA
呼華歌劇団ART Theater公演ミュージカル
ミュージカル『CATsLa』
脚本祭鈴
演出鳳あづま
日時場所2023/01/13(金)~2023/01/15(日)
すみだパークシアター倉(東京都)

CoRich 公演URL

団体の紹介

劇団ホームページにはこんな紹介があります。

呼華歌劇団KOHANAは女性のみで構成された劇団で、劇場での公演のほか、設立以来高齢者福祉施設へ伺い出張ショー『呼華懐かしの歌謡ショー』をお届けしてきました。訪問実績は北海道から九州までの日本全国にのべ4000件、17万人以上の皆さんに夢とパワーあふれるステージをお届けして参りました。

呼華歌劇団KOHANA

事前に分かるストーリーは?

こんな記載を見つけました

■ STORY image
「流れ星が落ちるぞ!」その声に地球は大混乱に陥る。そして猫たちが暮らす下町の猫カフェからも、猫が一斉に逃げ出してしまった。猫たちが逃げ込んだ路地裏の細い道の先にあったのは、猫の国。いつの間にか月の裏側にある猫の国にたどり着いてしまったのだった。
月が今夜も美しいのは、猫たちの瞳を映しているから。
扉の向こう、猫の国で、猫たちがジャズの音色に合わせて踊り・歌い出す。

出演者は全員が猫。ブロードウェイミュージカルCATSが上演されてから40年。猫たちの暮らしも変わり、今は空前の猫ブーム。猫のショーブリーダーSARA SEKIの監修で猫種ごとの特徴をしっかり捉えキャラクターをデザインする。また、劇団四季のCATSに1500回出演の大口朋子が講師として猫の所作をサポート。劇場であるすみだパークシアター倉SOUは、運送会社の倉庫を改装した劇場で、まさに路地裏のようなアーティスティックな空間を出現させる。
猫好き、猫オタ大満足の全く新しい猫のミュージカルを上演する。グランドピアノ生演奏のオリジナル曲にのせ、まだ出会えていない新しい猫の物語を紡ぐミュージカルファンタジー。
それはキラキラと楽しくて、可愛くて、悲しい、物語。
https://www.kohanastage.com/catsla

この公演は収益の一部を猫を保護する活動に寄付いたします。

ネタバレしない程度の情報

観劇日時・上演時間・価格

項目データ
観劇日時2023年1月13日
18時00分〜
上演時間110分(途中休憩なし・ねこスポンサーCM含む)
価格6500円 全席指定

チケット購入方法

CoRiciのページで予約しました。
当日受付で現金で支払い、座席指定された券を受け取りました。
予約時に、好みの席の希望を書く欄がありました。

客層・客席の様子

男女比は6:4くらい。様々な年代の客がいました。

観劇初心者の方へ

観劇初心者でも、安心して観る事が出来る芝居です。

芝居を表すキーワード
・ミュージカル
・猫

観た直後のtweet

満足度

★★★★★
★★★★★

(4/5点満点)

CoRich「観てきた」に投稿している個人的な満足度。公演登録がない場合も、同じ尺度で満足度を表現しています。
ここから先はネタバレあり。
注意してください。

感想(ネタバレあり)

ストーリーは事前記載の通り。猫は死ぬと、月の裏にある場所で、次の転生を待つ。その時期が来ると、扉に名前が表示され、そこに入ると地球に戻って生まれ変わる。そんな、宇宙にある猫の国。来たばかりの猫。まだお迎えが来ない猫。人間に飼われるのが嫌でお迎えが来ても拒否している猫・・・様々な猫たちの自分語りを、全編オリジナル曲のミュージカルにしたお話。

明確にミュージカル「CATS」へのオマージュな作品。ノリとしては、「CATSみたいなミュージカル作ってみたい」という思いを、ものすごく緻密に精密に、エンタメなミュージカルとして作り込んだ作品、という感覚。猫の演技指導に元劇団四季のCATSのキャストを迎えての「猫」の表現や、猫を表現する全身のタイツから、体の動きまで、以前観た四季のキャッツにとても近い。私にとって、呼華歌劇団は初めて観る団体だったけれど、普段はお年寄り向けの歌謡ショーなどで全国を回る劇団のよう。歌の上手さ、ステージの盛り上げ方は、ツボを押さえられるように心地よい。ステージ下手に配置された生演奏のピアノをベースに、様々な楽器や音を重ねて奏でられる、オリジナル曲。曲は、「ん、あのミュージカルに似てね?」とか思ったりもしたけれど、ヘッドセットを通した歌声が力強くて、途中からは気にならなくなる。

ストーリーはちょっと弱め。やっぱり自己紹介をはじめてしまう猫たちは、本家の「CATS」に似ているし、地球を隕石から救うために核爆弾を爆発させる話は、先日観た劇団Q+の「ワルプルギスの夜」にどこか似ているめ・・も、同作よりもかなり劣化・・・というか短絡的かなぁ。あるいはブルース・ウィリスの「アルマゲドン」を思い起こすような感覚。ストーリー云々よりも、猫でミュージカルが楽しい、っていう、あまり考えずに観るタイプの作品で良くて、もういっその事ストーリー性を排してもよいのではないか・・・とまで、観ながら思った。

本編終演後、カーテンコールに続いてそのままの流れて、ネコ関連の協賛企業のコマーシャルを出演者の猫たちがする。カーテンコールでCMの案内があった時「10分間…、長いなぁ」と正直思ったけれど、演技を外れた所でみせる猫たちが愛らしくて、気がついたら10分経っていた。我が家はイヌ派なので、CMの内容は私にはあまり響かないのだけれど、楽しみながらのネコCMタイムは好印象。

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