<観劇レポート>もあダむ「バター、トースト、ジャム」
【ネタバレ分離】 もあダむ「バター、トースト、ジャム」の観劇レポートです。
もくじ
公演前情報
公演・観劇データ
項目 | データ |
---|---|
団体名 | もあダむ |
回 | もあダむ旗揚げ公演 |
題 | バター、トースト、ジャム |
脚本 | 阿久津京介 |
演出 | 阿久津京介 |
日時場所 | 2023/08/03(木)~2023/08/08(火) 王子小劇場(東京都) |
団体の紹介
劇団ホームページにはこんな紹介があります。
2021 年旗揚げ。ダはカタカナ。
俳優・阿久津京介による「良質な創作環境づくり」を目的にした”ひとりぼっち”創作ユニット。
もあ(more)=”より良い”作品を観客に届けることを信条とし、既存の枠組みにとらわれない創作活動を目指す。
「日常」の中に自身の感性を最大限に活かした突飛な設定を織り交ぜる、大胆、かつ独創性 のある作風が特徴である。
事前に分かるストーリーは?
こんな記載を見つけました
現代。この国のどこか。
人々は今日も暮らします。
些細な日常を、大切に
ぼんやりと、幸せになりたい、なんて考えながら
どこかで、誰かのせいにしながら。
それでも。
何かが変わる”きっかけ”は、きっとすぐそばに。
あぁ。
今日も、なにもできなかった。
ネタバレしない程度の情報
観劇日時・上演時間・価格
項目 | データ |
---|---|
観劇日時 | 2023年08月04日 18時30分〜 |
上演時間 | 140分(途中休憩なし) |
価格 | 4000円 全席自由 |
観た直後のtweet
もあダむ「バター、トースト、ジャム」140分休無
旗揚げとの事。ん〜全く手に合いませんでした。ある群像の、それぞれの絶望感なんだろうけど、ものすごく観念的なモノとして描かれてるように見えて、誰にも感情移入出来ず、でした。演劇としてはしっかりしてるけども。 pic.twitter.com/FU7fJYba6i— てっくぱぱ@観劇垢/1 (@from_techpapa) August 4, 2023
満足度
(2/5点満点)
CoRich「観てきた」に投稿している個人的な満足度。公演登録がない場合も、同じ尺度で満足度を表現しています。
感想(ネタバレあり)
悩める人々の、群像劇。うつ病から立ち直るも、どう生きていいか分からない妹。婚約者が結婚に真剣に向き合ってくれない姉。同じ会社の女に鼻を伸ばして、どこか現実逃避している、婚約者上司がうつ病になり、それをきっかけに仕事に疑問を持つ男。セフレを好きになって関係を一歩超えたい男と、過去の恋愛がトラウマになってセフレ以上になれない同僚。その友達たちの織りなす群像劇。
役者としては拝見したことがある、阿久津京介のユニットの旗揚げ公演。お話しの方は、まるでピンと来ず、面白くなかった。悩み多き人々の群像劇なのだけれど・・・悩みがみんなチープというか、現実感がない。観念的な悩みばかりが羅列されていて、観ていて辛い。軸になっている、トースターで会社を爆破する・・・というのも、心情は理解はするけれど、観客が客観的に観ていて、何か納得感だったり意味だったりを見出すのが難しい。
職場の仕事できない女(上記のセフレの彼女)が、実は朝早く職場に来ている…というのも何だかとても不自然だし、同僚が鼻を伸ばしているというのも、後々設定から分かった感情で、あまり納得できない。絶望に近い悩みを扱っているお話であるが故、そこにどう寄り添うか、台詞のひとつひとつのディティールが大切なのだろうけれど。観念の悩みを提示した、という所で止まってしまっていた作品に思えた。
役者さん。セフレから抜けられない、一歩踏み出せない、東宮綾音の立ち姿が印象に残り。