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【観劇メモ】第60回関東高等学校演劇研究大会

#高校演劇

第60回関東高等学校演劇研究大会の感想です。

最終更新:2025年10月27日 23時19分

公演前情報

公演・観劇データ

項目データ
名称第60回関東高等学校演劇研究大会
日程2025年1月12日(日)13日(月)
会場神奈川県立青少年センター 紅葉坂ホール
(神奈川)

上演演目(観劇したもの)

上演順学校名タイトル日時
1県立神奈川総合高等学校パノラマランナー2024古谷泰三/作・翻案〇1/12 9:30-
2県立伊豆伊東高等学校ラフ・ライフ新堀浩司/作 伊豆伊東高校演劇部/潤色1/12 10:50-
3立川女子高等学校バウワウラランドベイビーズ立川女子高校演劇部/作〇1/12 12:10-
4県立土浦第二高等学校奇跡と呼ばれた日小野沢友華・板場日菜/作〇1/12 14:00-
5市川高等学校ばれ★ぎゃる中嶋陸人/山田一彰/作〇1/12 15:20-
6県立身延高等学校クニタチは遥か彼方に新堀浩司/作 スズキユウジと演劇部/翻案〇1/12 16:40-
7県立秦野高等学校ハルキゲニアのとげ向井瞬/作〇1/12 18:00-
8北杜市立甲陵高等学校届かなかった手紙小寺晴乃子/作〇1/13 9:30-
9都立駒場高等学校学校まで、片道 39km張芳歌/作〇1/13 10:50-
10清真学園高等学校脱げない私道かぴ/作 清真学園演劇部&中島敬介/潤色1/13 12:10-
11県立松戸高等学校わたし阿部 順/作〇1/13 14:00-
12県立韮山高等学校昔話をしようじゃないか安居詠多・韮山高校演劇部/作〇1/13 15:20-
13県立岸根高等学校MKW48菊本亘孝と岸根高校演劇部/作〇1/13 16:40-

満足度の記載について

私自身の満足度を、個々の演目ごとに記載します。 「CoRich観てきた」に投稿している個人的な満足度と同じ尺度で表現しますが、大会なので順位が付くため、1点きざみの5点満点では表現できないので、小数点まで細かく書いてます。

感想(ネタバレあり)

上演順1.県立神奈川総合高等学校「パノラマランナー2024」

古谷泰三/作・翻案〇

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てっくぱぱ

県立神奈川総合高等学校「パノラマランナー2024」
中央・県大会と観て3度目。練度上げてきたなぁ。特にホリゾント・影の使い方がとても上手かった。でもやっぱり物語としては片手落ちだよな。青春の悩み、とは言いつつも、意味ありげな言葉を並べただけで、物語ってない、と思った。


満足度

(3/5.0点満点)

★★★★★
★★★★★

上演順2.県立伊豆伊東高等学校「ラフ・ライフ」

新堀浩司/作 伊豆伊東高校演劇部/潤色

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てっくぱぱ

伊豆伊東高等学校「ラフ・ライフ」
高校演劇では有名な本。割と素朴だけど、いいラフ・ライフだったなぁ。何度か観てる作品だけど、やっぱりこの作品、私好きなんだなぁってのを、観てて再認識させてもらった。やっぱり副委員長のキャラ立つと強いね。遥役の立ち姿、所作の影がとても綺麗なの印象的。


満足度

(4.7/5.0点満点)

★★★★★
★★★★★

上演順3.立川女子高等学校「バウワウラランドベイビーズ」

立川女子高校演劇部/作〇

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てっくぱぱ

立川女子高等学校「バウワウラランドベイビーズ」
女性の妊娠にまつわる感情を保護犬・障害を交えて描く。でも深刻さを感じさせないというか、隠し方が上手いというか。犬の演技が素晴らしいな。ハマのメリーさんを意識してると思われるマリーさん、一見、物語に交錯しないのに描くのが秀逸だなぁ。


満足度

(4.7/5.0点満点)

★★★★★
★★★★★

上演順4.県立土浦第二高等学校「奇跡と呼ばれた日」

小野沢友華・板場日菜/作〇

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てっくぱぱ

土浦第二高等学校「奇跡と呼ばれた日」
近未来?国境を挟んだ戦争。クリスマスの日に休戦する話。演劇+コンテンポラリーダンス的な要素あり。反戦の訴えはわかるも物語としての戦争描写があまりに甘い。深刻な雰囲気と腹裏腹にお花畑な物語に思え。ダンス要素は良いも演劇とは少し離れたものと思い。


満足度

(3/5.0点満点)

★★★★★
★★★★★

上演順5.市川高等学校「ばれ★ぎゃる」

中嶋陸人/山田一彰/作〇

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てっくぱぱ

市川高等学校「ばれ★ぎゃる」
キャルメイクした高校バレーボールチームのスポコン物語。いゃー笑い過ぎたし高校演劇でこれやるの最高過ぎて途中から別の涙が出てきた。2.5っぽい。エンタメに振ってるも純粋に清々しい。セリフが笑えるのにかなり練られてる。選曲よし!お母さん役=作者?、特に最高!


満足度

(4.9/5.0点満点)

★★★★★
★★★★★

上演順6.県立身延高等学校「クニタチは遥か彼方に」

新堀浩司/作 スズキユウジと演劇部/翻案〇

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てっくぱぱ

身延高等学校「クニタチは遥か彼方に」
演劇部もの。良い作品。高校演劇を知る人にはあまりに近いテーマ故にいろいろ思うことはあるも。なんだか後半物語を観ているといより、何か表現側の主張を聞いている感覚になったんだよなぁ。誰もが思う事を、物語る事で表現して欲しかったなぁという思い強く。


満足度

(4.4/5.0点満点)

★★★★★
★★★★★

上演順7.県立秦野高等学校「ハルキゲニアのとげ」

向井瞬/作〇

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てっくぱぱ

秦野高等学校「ハルキゲニアのとげ」
県大会で観て2度目。乖離性同一障害を真正面から描く。タネを知ってると最初から細かい2人の共通点に気がつけた。やっぱり演技上手いなぁ。あとマイムがみんな上手い。ラスト以外ほぼノー音響だったけど、演技だけで場を持たせるチカラもすごかったな。


満足度

(4.5/5.0点満点)

★★★★★
★★★★★

上演順8.北杜市立甲陵高等学校「届かなかった手紙」

小寺晴乃子/作〇

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てっくぱぱ

甲陵高等学校「届かなかった手紙」
甲府空襲で届け先を失ってしまった手紙を郵便局員が届ける話。結果的には面白かったけど、劇的なものが少な過ぎて入り込むのに時間がかかった。何だろう…良い題材だし演技力もあるが全体の構成力が弱い気が。現代と過去を行き来する時には劇的なものが欲しいとか。


満足度

(4/5.0点満点)

★★★★★
★★★★★

上演順9.都立駒場高等学校「学校まで、片道 39km」

張芳歌/作〇

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てっくぱぱ

都立駒場高等学校「学校まで、片道 39km」
やばい。生徒創作?天才の類だと思う。言ってしまえば部活・青春の悩みなんだけど。コミカルな日常描写から始まり、途中から銀河鉄道の夜に入り込んで。苦悩をものすごく感覚的にすくい取って舞台に放った作品に思え。観る人は選ぶかも。素晴らし過ぎて嗚咽。


満足度

(4.8/5.0点満点)

★★★★★
★★★★★

上演順10.清真学園高等学校「脱げない」

私道かぴ/作 清真学園演劇部&中島敬介/潤色

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てっくぱぱ

清真学園高等学校「脱げない」
冒頭、服が脱げなくて困ってる女性。めっちゃ笑い取ってて、でもここまで出オチでどうすんのかなと思ったら、その後は繊維産業や社会批判のとんでもないところに連れて行かれた。好き嫌い割れるとは思うけどテーマ強い高校演劇ならではな表現。面白かった。演技上手い。


満足度

(4.7/5.0点満点)

★★★★★
★★★★★

上演順11.県立松戸高等学校「わたし」

阿部 順/作〇

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てっくぱぱ

松戸高等学校「わたし」
学校に来たゴリラとそのお世話係のお話。ちょっとファンタジーの入った作品。論理的に理解すると、何だ?ってなって説明できる話じゃなけど、ファンタジーと捉えると好きだった。役者たちの基礎力が高いなぁ。松戸はゴリラ好きなんだなぁ。


満足度

(4/5.0点満点)

★★★★★
★★★★★

上演順12.県立韮山高等学校「昔話をしようじゃないか」

安居詠多・韮山高校演劇部/作〇

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てっくぱぱ

韮山高等学校「昔話をしようじゃないか」
ミステリー部。作品内に謎解きをする作品。なかなかに異色で面白かった。観たことがないタイプの作品。ただ、才能あるお姉さん像がかなり唐突に現れたかなぁ。下手に感動に持って行かず、謎解き突き詰めても良かったかも。4人の日常会話が上手い。ガンダム良!


満足度

(4.4/5.0点満点)

★★★★★
★★★★★

上演順13.県立岸根高等学校「MKW48」

菊本亘孝と岸根高校演劇部/作〇

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てっくぱぱ

岸根高等学校「MKW48」
横浜市中央大会でも観て2度目。初めの掴みは反則だよねw。ラストお父さんのところアドバイス取り入れて変わった気がした。物語として大好きなのでまた観れて良かった。遺影が出なかったのは変更かトラブルか。


満足度

(4.8/5.0点満点)

★★★★★
★★★★★

審査結果

【最優秀賞】
市川学園市川高等学校(千葉)(かがわ総文祭2025推薦)

【優秀賞(上演順)】
神奈川県立神奈川総合高等学校
静岡県立伊豆伊東高等学校
清真学園高等学校(茨城)
千葉県立松戸高等学校

【創作脚本賞】
「届かなかった手紙」(北杜市立甲陵高等学校)

情報源

過去の観劇