【観劇レポ】ハグハグ共和国「『青の鳥 レテの森』『レテの霧 蒼の檻』」
【ネタバレ分離】 ハグハグ共和国「『青の鳥 レテの森』『レテの霧 蒼の檻』」の観劇メモです。

もくじ
初回投稿:2025年12月22日 20時41分
最終更新:2025年12月22日 20時41分
公演前情報
公演・観劇データ
| 項目 | データ |
|---|---|
| 団体名 | ハグハグ共和国 |
| 回 | ハグハグ共和国vol.39 劇団25周年記念公演 |
| 題 | 『青の鳥 レテの森』『レテの霧 蒼の檻』 |
| 脚本 | 久光真央 |
| 演出 | 久光真央 |
| 日時場所 | 2025/12/18(木)~2025/12/21(日) 萬劇場(東京都) |
団体の紹介
劇団ホームページにはこんな紹介があります。
2000年11月
演劇企画集団「梶ヶ谷七人囃子」のメンバーを中心にハグハグ共和国を立国・独立を宣言。
同年同月、ハグハグ共和国Vol.1『うさぎ』を上演
事前に分かるストーリーは?
こんな記載を見つけました
<あらすじ>
この世界は夢か現実か。
目的地はコロニーと呼ばれる地点。
そこには皆さんの欲しいもの、全て、ご用意させていただいております。コロニーに行くにはレテの川を渡らなくちゃいけないんだ。忘却の川だよ。
なんでも、全てのことを忘れてしまう?とかなんとか。『全てを忘れて、コロニーにいくの?』
それが0(ゼロ)地点だ。
ハグハグ共和国25周年記念公演は、過去作品で再演希望の声が高い人気作品
幸せを追い求める人々を描く「青の鳥 レテの森」。そして忘却とともにあるレテを舞台にしたスピンオフの新作、
「レテの霧 蒼の檻」の2作品交互上演です。いずれか1作品でもお楽しみいただけますが、2作品御覧いただくとより世界観が深まる構成となっております。
ネタバレしない程度の情報
観劇日時・上演時間・価格
| 項目 | データ |
|---|---|
| 作品名 | 青の鳥 レテの森 |
| 観劇日時 | 2025年12月20日 19時00分〜 |
| 上演時間 | 105分(途中休憩なし) |
| 価格 | 4500円 全席指定 |
満足度
(4/5点満点)
CoRich「観てきた」に投稿している個人的な満足度。公演登録がない場合も、同じ尺度で満足度を表現しています。
感想(ネタバレあり)
ハグハグ共和国「青の鳥 レテの森」
ストーリは劇団の事前紹介の通りだが、劇中で明確に説明しない事が多く書くのが難しい。映画撮影班の3人組と、あるアイドル?を追いかけている3人組と、孫・父母・祖母の家族4人組が、それぞれ別々にコロニーと呼ばれる場所を目指してオリエンテーリングを始める。それを見守っている森の妖精がたくさん。それぞれ3組が、途中で出会ったガイド役に武器をもらい。…別の組と出会うと何故かお互いに殺し合いをするのだが…。どうやらこの森で殺されることは、レテの川…黄泉の国との三途の川を渡らずに「生き残る事」を意味するよう。4人組の家族の祖母のみがこの川を渡る…ように思ったがラストの解釈に自信がない。最後に、この3組はどうやら交通事故で衝突した車に乗っていた人らしい事が明かされる…が、解釈に自信がない箇所がある。そんな物語だったと思う。レテの川とは、ギリシャ神話上の黄泉の国の川、忘却の川のレーテーの事だと思われる。
劇団初見。以前から名前は気になっていたのだがやっと観れた。前半はファンタジー色全開、あるいは半ば登場人物の紹介的に進む物語。3組の人々が森の精に誘われて、オリエンテーリングをしながら目的地を探すが、森の精の登場人物も多く身体表現的に舞台を動きながら森の様子を表現するスタイル。このままド真ん中ファンタジーなのかな…と思っていたらのだが、後半は殺陣も演じられての、殺し合い的なちょっと怖いお話に急旋回。どこに着地させるのだろう…と思っていたら、(私の解釈では)この森で死ぬこと=生き返る事…に見える展開。通りすがりに交通事故を起こした3組…という設定だとすると、偶然事故を起こす相手なんて選べないからむしろ現実的ではあるのだろうけれど…何故この3組なのか…という物語の必然性としては弱い感は否めないなぁ。途中、戦時中に空襲から逃げている人…に見える回想が唐突に出て全く説明がないが、おそらくそれは今回同時上演の「レテの霧 蒼の檻」を観ると分かるのだろうと想像。
25周年記念で、代表作の再演。いわば「おとな向けのおとぎ話」とでも言うべき作風が団体の持ち味なのかなぁと想像(違うかもしれないけれど)。正直なところ物語のテイストとしては、好き嫌いが明確にわかれそう。個人的にはド・ファンタジーが苦手で、どこか途中でで飽きてしまうかな…という不安があったけれど、最後までそれなりに楽しんで観れたのは幸いだった。








































