【ネタバレ分離】 ド・パールシム「アンドガール」の観劇メモです。


もくじ
初回投稿:2026年05月24日 13時51分
最終更新:2026年05月24日 13時51分
公演前情報
公演・観劇データ
| 項目 | データ |
|---|---|
| 団体名 | ド・パールシム |
| 回 | ド・パールシム#4 |
| 題 | アンドガール |
| 脚本 | 新井孔央(ド・パールシム) |
| 演出 | 新井孔央(ド・パールシム) |
| 日時場所 | 2026/05/20(水)~2026/05/24(日) 小劇場楽園(東京都) |
団体の紹介
劇団ホームページにはこんな紹介があります。
新井孔央(脚本家・演出家)と草加陽子(俳優)による演劇ユニット。
2023年に東京大学で旗揚げ。
〈目を逸らせない人間の耽美さ〉をテーマに、
濃密な世界を描き出す。
過去の観劇
- 2025年12月12日 ド・パールシム「欲情と微笑」
- 2024年12月06日 ド・パールシム「斜陽族」
- 2024年01月31日 劇団ド・パールシム「流れる羊」
事前に分かるストーリーは?
こんな記載を見つけました
都内郊外の小さな公園。小さなテントにある女性が暮らしていた。
身寄りのない彼女の元には、毎日のように男が訪れては帰っていく。
ある日、彼女は「家族ゲーム」を始める。
周りを巻き込み、公園の片隅で「理想の家族」を作っていくのであった。
そんな中、彼女の同郷を語る男性が現れる。60年越しの丙午を迎える2026年。
井原西鶴『好色五人女』八百屋お七の物語を元に描き出す
女性の姿、家族の姿。
ネタバレしない程度の情報
観劇日時・上演時間・価格
| 項目 | データ |
|---|---|
| 観劇日時 | 2026年05月22日 19時00分〜 |
| 上演時間 | 110分(途中休憩なし) |
| 価格 | 4000円 全席自由 |
満足度
(3/5点満点)
CoRich「観てきた」に投稿している個人的な満足度。公演登録がない場合も、同じ尺度で満足度を表現しています。
感想(ネタバレあり)
アンドガール
ストーリーは、劇団紹介の通り。公園の端っこっぽい場所。まるでホームレスの溜まり場…のようにも見える。そこに、夫だったり、坊ちゃんだったり、主人だったり姉妹だったり…の「ふり」をして、家族ごっこをしている男女。その中に取り込まれてしまった「母」だけが、「ごっこ」とは別の正常な感覚を持っているように見える…が、娘は別の女を「お母さん」と慕って実の母を避けている。やがて、複数いる姉の夫をめぐりいざこざが起きていく…すごく端折ってまとめるとそんなお話。
事前にストーリー説明を読まなかった事もあり、最初は何の話だろう…と設定を飲み込むのに戸惑う。どうやらこれは「ごっこ」、しかもかなり真剣で、どこか寓話的・不条理劇な「ごっこ劇」だということがわかってくると…「仮の家族」に込められた不気味さ…みたいなものが見えてくる。特に後半、姉を抱いているとか抱いていないとか…ド・パールシムらしいエグい描写も交えつつ。「ごっこ」を描くとむしろ浮かび上がってくる近親へ感情のナマナマしさみたいなものは、この劇団らしい人間の裏の部分みたいなものを上手く描いているなぁと思いつつも。
前半、人々の関係が徐々に明らかになっていく会話が…演劇としてはかなり退屈。「あなたは私の夫ですよねぇ」「息子ですよねぇ」みたいな会話が延々と続くので、会話の単調さが気になり耐えるのがとても大変。ベースにしている基の物語があるようで、構造を真似る形で物語を構成したかったのかもしれないけれど、物語の尺の中で、劇的な展開を配分するのが上手くいっていない作品だなぁ…という印象が強かった。



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