【ネタバレ分離】 コンプソンズ「善人はなかなかいないっぽい」の観劇メモです。


もくじ
初回投稿:2026年10月17日 1時35分
最終更新:2026年10月17日 1時35分
公演前情報
公演・観劇データ
| 項目 | データ |
|---|---|
| 団体名 | コンプソンズ |
| 回 | コンプソンズ10周年記念公演 |
| 題 | 善人はなかなかいないっぽい |
| 脚本 | 金子鈴幸 |
| 演出 | 金子鈴幸 |
| 日時場所 | 2026/10/15(木)~2026/10/20(火) ザ・スズナリ(東京都) |
団体の紹介
劇団ホームページにはこんな紹介があります。
コンプソンズ
2016年、金子鈴幸・星野花菜里を中心として明治大学 実験劇場を母体に発足。ある実在の出来事を題材に事件から事件、あるいは現実から虚構を縦横無尽に渡り歩く作風が特徴。速射砲の如く繰り広げられるナンセンスギャグとこじつけによって物語はあくまで物語としての結末を迎える。
過去の観劇
- 2024年10月18日 コンプソンズ「ビッグ虚無」
- 2024年04月19日 コンプソンズ 大宮企画「映画のパロディ」
- 2023年08月05日 コンプソンズ「愛について語るときは静かにしてくれ」
- 2022年04月06日 コンプソンズ「イン・ザ・ナイトプール」
- 2021年04月08日 コンプソンズ「何を見ても何かを思い出すと思う」 ・・・「#コンプソンズ」のつづき
事前に分かるストーリーは?
こんな記載を見つけました
10周年らしい。そんなにやってた?みたいな感じがするのはきっとコロナのせい。あそこで一回ぶつ切りされて仕切り直したし。今更コロナの話?それは古いし統一教会の話でもする?それも古い?トー横は?スタバとマックはまだ不買?当方患者ゆえ全部うろ覚え。つか「今更」とか「古い」とか雑に使うなや。物事を古いとジャッジするスタンスが古いわ。全部今だぜ。未来は今。過去も今じゃあ現在は?と思いながら書いてきた10年。今回もきっとそう。うお、なんか言語化成功した気がする。あ、言語化ってもう古い?まぁいいやよろしくどうぞ。
ネタバレしない程度の情報
観劇日時・上演時間・価格
| 項目 | データ |
|---|---|
| 観劇日時 | 2026年10月16日 14時00分〜 |
| 上演時間 | 120分(途中休憩なし) |
| 価格 | 4500円 全席自由 |
満足度
(4/5点満点)
CoRich「観てきた」に投稿している個人的な満足度。公演登録がない場合も、同じ尺度で満足度を表現しています。
感想(ネタバレあり)
善人はなかなかいないっぽい
物語を書き下すのが難しい。戦争反対…というゼッケンを身につけて、何かと闘っている男がいるが…どこか気もそぞろ。その周りに、父だったり、(おそらく)死んだ母だったり、ガールズバーの人々だったり、彼女だったり、興味本位の見知らぬ女が登場するのだが。未来と過去を行ったり来たりして、時には「転生モノの小説」の中に入り込んだりしていて、緻密な会話劇なのに現実味がないし話がうまくつながらない。そんな中、演劇で描けることって何だっけ…というのを観客側に自然な流れで問いかける作品に見えるのだけれど、書いていて正直自信がない。
コンプソンズ2年ぶりか…そんなに時間が開いていたか…というのがまずもって衝撃。劇団ホームページの記録を見ても、前の作品が「ビッグ虚無」だから、公演を見逃したわけではなさそう。ただそんな気がしないのは、作演出の金子鈴幸だったり俳優が、何かしらの作品にからんでいて、あちらこちらで「コンプソンズ」という名前だけは耳にしたり目にしたりするからかなぁ、という気もする。
満足度の星は3か4か悩んで4。物語の筋の中に、何か「仕掛け」だったり「伏線」的なものが隠れているように仕向けられるので、頭の中で頑張って物語の関連性を追いかけながら観ていた。けれど60分位で脳のキャパから溢れてしまいギブアップ。過去現在未来を行ったり来たりするし、虚構なのか現実なのかも良く分からなくて、説明不可能な物語に観ていて疲れてしまう。最後まで観てみると、結末としては物語そのものにはそれ程意味は無かったのかもしれない…と思う。そんな中でも、意味的な繋がりを必要以上に追い求めすぎてしまうのが客の性。どうにも疲労感が凄くて、途中「疲れ」から来る眠気が凄かったり。
「虚構は現実には勝てはしないけれど、虚構は何かを産むことができる」的な話なのかもしれないと思う…のだけれど正直解釈に自信がない。「戦争反対」っていくら言っても戦争は終わりはしないが、最後の暗転で示されたように「戦争のない世界」は想像できる…的な。途中の台詞で「(ジョン・レノンの)イマジン的なやつです」(完全にうろ覚え)みたいな台詞があったけれど、正にそれに近いようなテーマなのか。ただもしそうだとすると…随分ととありきたりな話を、随分と無関係な話の連鎖で描いたなぁ…という気もしてくる。逆にテーマ的なラストは取ってつけたもので、描きたかったのは「好き放題に出来る夢の世界」だった気もしてくる。どちらにしても「テーマと、その切れ味」という意味では、あまりしっくり来なかったのが正直な所。
コンプソンズ、どちらかと言うと「(いい意味での)グタグダっ」とした小劇場感満載な芝居が良かったのだが、今回は演出というか演劇的な構成は凄くしっかりしていてグダグダしていない。いつも以上の演出の確かさが故に、物語を読み解きたいと思った気もする。結果的には読み解けなくて疲れてしまったのだけれど、自分にも何故だかわからずな観終わった後に満足。なんだろうなぁ、この感覚。上手い役者が多いが、個人的には作・演出の金子鈴幸の演技が好きだった。あんなにダイナミックな芝居する人だったかな。




関連記事