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【観劇レポ】梅田芸術劇場「ISSA in Paris」

#芝居,梅田芸術劇場

【ネタバレ分離】 梅田芸術劇場「ISSA in Paris」の観劇メモです。

初回投稿:2026年01月17日 0時35分
最終更新:2026年01月17日 0時43分

公演前情報

公演・観劇データ

項目データ
団体名梅田芸術劇場
ISSA in Paris
脚本高橋知伽江
演出藤田俊太郎
日時場所2026/01/10(土)~2026/01/30(金)
日生劇場(東京都)

CoRich 公演URL

団体の紹介

劇団ホームページにはこんな紹介があります。

大阪にある梅田芸術劇場の企画公演です。

梅田芸術劇場

過去の観劇

事前に分かるストーリーは?

こんな記載を見つけました

■イントロダクション

世界中で「HAIKU」として知られている日本の文学の文化の一つ、「俳句」。小林一茶は日本人なら誰でも知っている有名な俳人ですが、小林一茶と名乗るまでに「空白の10年」があることはご存知でしょうか?本作は現代と過去を交錯させながら、小林一茶の知られざる10年を大胆かつファンタジックに描くオリジナルミュージカルとなります。

本作を手掛けるのは『ナイン』『タイタニック』でトニー賞の最優秀作詞作曲賞を2度も受賞した、ミュージカル界の巨匠モーリー・イェストン。日本文学にも造詣が深く、学生時代には日本文学のハイレベルな翻訳を学びました。特に興味を持ち、彼の感性に響いたのは小林一茶の「露の世は露の世ながらさりながら」という俳句です。愛しいわが子を失った一切の深い悲しみ、諦めきれぬ思いを、最小限の言葉で最も深く表現しており、その俳句に感銘を受けてモーリー・イェストンの『ISSA in Paris』創作は始まりました。

脚本・訳詞にはディズニー映画「アナと雪の女王」「塔の上のラプンツェル」の訳詞をした高橋知伽江が務めます。

そして、演出には同じモーリー・イェストンの作品でもあるミュージカル『ナイン』にて第28回読売演劇大賞最優秀演出家賞と第42回松尾芸能賞優秀賞演劇部門を受賞し、モーリーからの信頼も厚い藤田俊太郎がこの最新作を託されます。

主人公のシンガーソングライター・ISSAこと海人(かいと)を演じるのはミュージカル『イリュージョニスト』など数多の舞台で主演を務め、長年のキャリアで培われた確かな演技力と圧倒的歌唱力で高い評価を得ている海宝直人。

そして、若き日の小林一茶を演じるのはミュージカル『ロミオ&ジュリエット』『1789-バスティーユの恋人たち-』にて主演を務め、次世代を担うミュージカル界の新星として呼び声も高く、注目を集めている岡宮来夢が出演いたします。

交わるはずのなかった違う時代を生きる日本人2人が異国の地・パリでどう出会い、それぞれの人生をどのように変えていくのか・・・。新作ミュージカル『ISSA in Paris』にどうぞご期待ください。

■ストーリー

現代の東京に住む、シンガーソングライターISSAこと海人。
海人は突然の母親の死から立ち直れず、呆然自失になっていた。
そんな中、命の儚さをうたった小林一茶の「露の世は露の世ながらさりながら」の句が脳裏に浮かぶ。
また、海人の母は、一茶には消息不明とされる「空白の10年」があり、その期間、鎖国の日本をひそかに抜け出して
パリへ行っていたという仮説をたてていた。
海人は天才俳人が日本で小林一茶と名乗るまでの「空白の10年」に一体何があったのかを突き止めるため、
そして自分自身が前に進むためにパリへ旅立つことを決める。海人はパリに行き、何を得るのか。
そして、小林一茶の10年には何があったのか。2人の青年が時空を超え、パリで出会う、ファンタジー・ミュージカル。

ネタバレしない程度の情報

観劇日時・上演時間・価格

項目データ
観劇日時2026年01月16日
13時00分〜
上演時間165分(途中休憩を含む 休憩 25分(65-休25-75))
価格15000円 全席自由 平日割

満足度

★★★★★
★★★★★

(2/5点満点)

CoRich「観てきた」に投稿している個人的な満足度。公演登録がない場合も、同じ尺度で満足度を表現しています。

感想(ネタバレあり)

梅田芸術劇場「ISSA in Paris」

小林一茶が、消息が記載されていない10年余。その時に何をしていたのか…。フランス革命を記した文献に、東洋の「俳句」を記載したものがある。…そこから着想を得て、もしも小林一茶がフランス革命前夜までパリにいたら…というフィクションと。そのことを調査している俳句研究家の母と、シンガーソングライターのその息子の物語。

脚本・訳詞が、(公演公式の紹介には書いていないが) 「ゴースト&レディ」の高橋知伽江というので観劇。正直なところ絶大な信頼を(勝手に)置いていたが…裏切られた~(泣)。原作が悪いのか脚本が悪いのかはよく分からない。ただ、お話だけがダメなのは確か。この駄目さマジか…という感覚でダメだった。

小林一茶がフランス革命に居合わせた…という(…現時点の史実としての)フィクションは、着想としてとても面白い。そこだけ聞くと興味深々なのだけれど…。とはいえ他の虚構の構成の仕方が、呆れてしまう位にダメ。もうカーテンコールの途中で、恥ずかしくて客席を立ってしまった…ら、同じ列たくさん人がいたのに、もう誰もいなくてすんなり出れた。まぁそうだよな。あんなくどいお涙頂戴観てらんないよな的なね。

決定的にダメなのは、シンガーソングライターの母も「…小林一茶がフランス革命に居合わせたなんて創作での出来事で、本当じゃないかもしれないけれど…。でも、創作の中に人々は『真実』を見出すものよ…(うろ覚え)」的なセリフ。…いやいやいやちょっと待てそんなの当り前だろ。そんな当たり前の事、わざわざセリフにて発しないとダメなの?とツッコんで、深いため息。天井を仰ぎ見ると星のような模様。日生劇場で良かった。点を仰ぎ見ると天井の模様も楽しめる。「虚構を観に来る理由」をわざわざ説明って…説明ゼリフにも程があるけど。

小林一茶がフランス革命に居合わせた…その着想はめちゃ面白いのに。一茶の時代とシンガーソングライターの時代とを同時並行して描くものだから、結果的に進行が平板で退屈。その点が敗因だろうなぁとは思う。並行の物語を耐えていると、今度は唐突な設定のオンパレード。母の生活を世話していたガイドが、実は振付師でした…って、はいはい、としか言えない。ラスト。シンガーソングライターの海人が何故に過去の小林一茶の行動を何故「止める」のかも、よくよく考えてみると意味不明で(タイムリープ的な話だとすると…止める必要なんて全くないはずで)。なんか感動を「装うフリ」が激しすぎて、、、、もうダメ、と日生劇場の天井を五回くらい仰ぎ見て、愕然としてしまう。

誤解を恐れずに言うと、、、、音楽はいい。ミュージカルの王道をわきまえ切っている。同時に舞台美術の転換も素晴らしい。あのシンプルな感じから様々な場面に転換していくのは良いなと思う。その舞台全体を支える演者も素晴らしいのだけれど。…まぁストーリーがダメだよねぇの一言に尽きる。辛いなぁと思いつつ日生劇場を後にした観劇。

そういえば。フランス革命前夜の人々の衣装。あれで良かったのかなぁとも思う。みんな裕福じゃん、ってツッコミ入れたの俺だけかねぇ。(苦笑)

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