<観劇レポート>壱劇屋「Pickaroon!」

#芝居,#壱劇屋

【ネタバレ分離】

観た芝居の感想です。

公演前情報

公演・観劇データ

団体名壱劇屋
株式会社Link to the Future主催公演
Pickaroon!
脚本竹村晋太朗
演出竹村晋太朗
日時場所2020/02/25(火)~2020/03/01(日)
DDDAOYAMACROSSTHEATER(東京都)

Pickaroon!<再演> | 演劇・ミュージカル等のクチコミ&チケット予約★CoRich舞台芸術!

団体の紹介

劇団ホームページにはこんな紹介があります。

2005年、高校演劇全国大会出場メンバー(旧・磯島高校)で結成。
2008年より、大阪と京都の狭間、枚方を活動拠点として本格的な活動を開始。
座長・大熊隆太郎の作演出による年間2~3本の本公演のほか、コント公演やイベント出演も多数行う。
「世にも奇妙なエンターテインメント」を掲げ、パントマイム・ダンス・会話劇・コント・アクションなど、様々なジャンルを複雑に融合させた作風が特徴。身体表現を用いたパフォーマンスが、物語進行において大きな役割を果たしている。
不思議なストーリーとマイムで異空間へ導く「世にも奇妙なエンターテイメントシリーズ」、なんでもありのごった煮オムニバス「偽フェスティバルシリーズ」、殺陣ありダンスありの関西小劇場の王道エンタメ舞台「突撃ナリタシリーズ」を劇団の3つのブランドとして作品を創作している。
2015年から、劇団のリーダー・竹村晋太朗の作演出による一切台詞を使わない殺陣を中心とした芝居(ノンバーバル殺陣芝居、2018年「二ツ巴」よりWORDLESS殺陣芝居と呼称を改める)が劇団の主な演目のひとつに加わっている。

https://ichigekiyaoffice.wixsite.com/ichigekiya

事前に分かるストーリーは?

こんな記載を見つけました

記憶を失くした私のたったひとつの手掛かり。
傍に落ちていた7冊の日記。

少女と七人の盗賊が描かれたそれは、私のこれまでの人生が詰まった物語。
かつて“お姫”と呼ばれていた私。
ページに残るは、想い出の言葉たち。

記憶の欠片を抱き締めて、私は旅に出る。
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作・演出・殺陣:竹村晋太朗、2015年より上演を重ねてきた「wordless × 殺陣芝居」シリーズでの制約を全て解き放つ、劇中に台詞の“ある”殺陣芝居!
2019年夏、大阪・東京を駆け抜けた作品が、装いも新たに再見参!!!
主役不在でお届けする今作は、己が野望のため七人のPickaroon(=悪党)が入り乱れ斬り結ぶ、超超超エンタメ活劇!

観劇のきっかけ

前回の観劇が面白かったからです。

ネタバレしない程度の情報

観劇日時・上演時間・価格

観劇日時2020年2月27日
14時00分〜
上演時間135分(途中休憩なし)
価格3500円 全席指定

チケット購入方法

当日観劇を決めたので、tktsでチケットを買いました。

客層・客席の様子

男女半々くらい。様々な年齢層の人がいました。

観劇初心者の方へ

観劇初心者でも、安心して観る事が出来る芝居です。

芝居を表すキーワード
・アクション
・冒険活劇
・にぎやか

観た直後のtweet

映像化の情報

情報はありません。

満足度

★★★★★
★★★★★

(5/5点満点)

CoRich「観てきた」に投稿している個人的な満足度。公演登録がない場合も、同じ尺度で満足度を表現しています。
ここから先はネタバレあり。
注意してください。

感想(ネタバレあり)

ストーリーは。
7人の盗賊が天守閣に押し入ったら、そこには金目のものはなくてただ、赤子が。どういう訳か赤子をほおっておけなかった7人は、その赤ちゃんを育てる。「御姫(おひめ)」と名付けられたその子は、盗賊たちに大事に育てられる。そんな時、天守様に違和感を感じる7人。天守は実は偽者ではないか。そんな中、行政官?の佐久間は、赤子の頃にさらわれた子を探させている。次の天守様に祭り立てるために・・・と、簡単にまとめるとこんな話。

難しいことは何もなくて。7人の盗賊が、人の女の子を守り、己の欲と闘いながらも、その子を守るために死んでいく話。主役級の7人の殺陣がすごい。アクションが凄い。舞台の展開が凄い。主役のアクションと合わせて、アンサンブル・・・というか、いろいろな役に変化する人々の動きが、ものすごい。ダイナミックだけれど、計算され尽くした動きで、いろいろな場面の雰囲気を、即座に描き出す。観ていて、息つく暇もない。観終わった後、とても疲れる。照明と、音響・・・特に音響が物凄く凝っている。すごい、体感する舞台だった。ラスト、陸上飛が、御姫を見送るシーン。物語で感動を誘う、というのとはちょっと違う路線なのに、激しいアクションが、盗賊たちの激しい生き様にも思えて、思えば震えて、涙が出てきてしまう。そんな不思議な感覚だった。生で味わえる、舞台ならではの感覚だった。

先月観た「劇の劇」とは、明らかに方向性の違う作品。体を使う、フィジカルな演劇、という点では類似しつつも、作風というか、作り出す世界は大きく違っていた気がする。

何故か、過去のいろんな作品を思い出す。劇団新感線の芝居だったり、惑星ピスタチオだったり、「宇宙戦艦ヤマト」っぽいシチュエーションだったり、これって「天空の城ラピュタ」じゃないと思ったり、「オズの魔法使い」のカカシや「できるかな」を思い出したり。そしてもちろん「7人の侍」もあり。・・・新感線とピスタチオはともかく、「パロディ」な芝居では全くないのに、なんでこんな雑多な作品を思い出すのだろう。人間の性か、どうしても「他の作品との類似」で理解しようとしてしまう。しかもオジサンだから、例える例が、古い。我ながら、語彙が貧弱だなぁ・・・と改めて認識する。

気になった役者さん。「劇の劇」にも出ていた、高安智美。なんだかものすごい身のこなしで、目が離せなくなってしまった。小林嵩平、カッコイイ。修羅との葛藤がいい。西分綾香、笠と衣装の使い方が印象に残り。


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