まだ間に合う公演レポ(8日7時)
●5/9(日)まで iaku「逢いにいくの、雨だけど」(2021年再)
●5/16(日)まで 劇団四季「ロボット・イン・ザ・ガーデン」

<観劇レポート>precog/True Colors DIALOGUE「私がこれまでに体験したセックスのすべて」

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【ネタバレ分離】昨日観た芝居、 日本財団 DIVERSITY IN THE ARTS/precog「True Colors DIALOGUE「私がこれまでに体験したセックスのすべて」」の観劇レポートです。

チラシ画像は、2020年に公演予定だった、延期前のもの。

公演前情報

公演・観劇データ

項目データ
団体名日本財団 DIVERSITY IN THE ARTS/precog
True Colors DIALOGUE「私がこれまでに体験したセックスのすべて」
脚本ママリアン・ダイビング・リフレックス、ダレン・オドネル、ライアン・ルイス
演出ママリアン・ダイビング・リフレックス、ダレン・オドネル
日時場所2021/04/08(木)~2021/04/11(日)
スパイラルホール(東京都)

CoRich 公演URL

団体の紹介

劇団ホームページにはこんな紹介があります。

True Colors Festival(トゥルーカラーズ フェスティバル)は、パフォーミングアーツを通じて、障害・性・世代・言語・国籍など、個性豊かな人たちと一緒に楽しむ芸術祭です。誰もが居心地の良い社会の実現につなげる試みです。

世界的な危機により、私たちは身近な人たちと引き離される経験をしています。でも、だからこそ人とつながること、共に楽しむことの大切さを再認識しました。

新たな環境で、アーティストと観客が、どうやって体験を共有し、共に楽しむことができるのか。みなさんと一緒に考えながら、プロジェクトを展開していきます。

日本財団 DIVERSITY IN THE ARTS/precog

事前に分かるストーリーは?

こんな記載を見つけました

True Colors DIALOGUE ママリアン・ダイビング・リフレックス/ダレン・オドネル『私がこれまでに体験したセックスのすべて』
日本語上演/日本語・英語字幕付き

シニアたちが語る、笑って泣けるセックスと人生の物語。若者たちへエールを送るドキュメンタリー演劇!

セックスについて人前で話されることはあまり多くありません。しかし、セックス/性と向き合うことは、ありのままの自分自身=True Colorsと向き合うこと。本公演では「セックスの話を聞かせてくれませんか?」の呼びかけで集まった、60歳以上の出演者5人とママリアン・ダイビング・リフレックスらが1ヶ月間に渡りワークショップとインタビュ ーを行い、それぞれの性体験の個人史を振り返りながら、脚本を制作しました。セックスについてのストーリーをきっかけに、障害、性など、多様なバックグラウンドのある人生経験豊富なシニアたちが、リアルな気持ちと自らの言葉で人生を語ります。
さらに、シンガーソングライターの入江陽がセレクトした年代毎の流行歌や出演者の思い出の曲が鳴り響く会場は、時にミラーボールが光り輝くディスコに変わります!
本作では、シニアが体験した人生の物語を、学校では教えてくれない生きていくために大事な教科書として、若い世代に届けます。それは勇気の物語でありながら、同時にシニア世代と若者たちが繰り広げるのダイアローグ(対話)のはじまりとなるでしょう。

ネタバレしない程度の情報

観劇日時・上演時間・価格

項目データ
観劇日時2021年4月9日
18時00分〜
上演時間120分(途中休憩なし)/回により若干変動があると思われる
価格3000円 全席指定

チケット購入方法

Peatixのサイトで申し込み、決済をしました。
当日受付で、アプリの画面を見せて指定席券をもらいました。

客層・客席の様子

私のようなサラリーマンっぽい人から、車椅子、障がいを持っている方など。
様々な方がいました。

観劇初心者の方へ

タイトルの通り、性的な内容がストレートに扱われます。
基本は朗読劇なので、直接的、視覚的に表現される訳ではありませんが、
話題に何度も出てきますので、嫌悪感を催す方は、観劇を慎重に検討するのをお勧めします。

芝居を表すキーワード
・セックス
・朗読劇
・シンプル

観た直後のtweet

満足度

★★★★★
★★★★★

(4/5点満点)

CoRich「観てきた」に投稿している個人的な満足度。公演登録がない場合も、同じ尺度で満足度を表現しています。
ここから先はネタバレあり。
注意してください。

感想(ネタバレあり)

昨年、コロナで中止(延期)になって観れなかったのだけれど。落ち着いた今再度上演の機会があって嬉しい。満を持しての観劇。

劇の冒頭、「ここで語られる事はここだけに留めて、口外しない」事を、観客含めてすべての人が、起立・誓約する。そのため、具体的なストーリーやエピソードについては、ここでは記載せず、公演の形態とか、印象に終始する。

舞台は、朗読劇方式。5人、横一列に並んで座った演者は、マイクを通して朗読。その内容は、後方のスクリーンに、日本語と英語の字幕が表示される。下手には手話通訳も3人座っていて、交互に手話通訳。上手に客席にせり出す形で、入江陽がDJのように音楽を流す。音声ガイドが欲しければ、その機械を借りることができる。

語られるのは5人の、生誕から、今までの人生。5人は、いわゆるシニアと呼ばれる年代の人々。セックスやオナニーなど、性に関わる事を中心に語っていく。「1960年」とコールがあると、一人ひとり、1960年にあった、自らの経験を語る。そうやって「2021年」の今まで、1年ごとのの経験が一人ひとり、朗読される。年の区切り目には、その時代を象徴するような曲が流れ、ディスコを模した舞台後方で、演者たちが踊る。ちなみに、客入れ曲は「夜来香」だが、その後年代を経るにつれて、東京ブギウギや、星野源に繋がっていく。

また、途中途中、客席に「あなたの経験は?」と語りかけて、計3問、1つの質問に2人ずつ答えていく。カナダ?オーストラリアから、リモート参加しているダレン・オドネルから、いろいろと質問が投げかけられる。

事前のストーリー記載の通り、セックスや性については、なかなか人前では語られることはない。なので、こういった経験自体が初めてなのだけれども。出演者の、人生の様々な場面での苦悩だったり、喜びを聞いていると、どういう訳か前向きになってくる。・・・セックスや性を個々人ごとにどう考えているかによって、感じ方は大きく違う事は思い浮かべつつも(例えば「アナル」なんていう言葉がちゃんと語られることに、嫌悪を抱く人もいるだろうな、とは思いつつ)、語る場に一緒にいる、という事が、既にある種の人生への賛歌でもあって。元気づけられて。そして、その事にただ驚いた。

加えて、演者がとにかく個性的である事。ダイバーシティ…、なんていうありきたりの言葉が、とても陳腐にさえ感じてくるほどの個性。私自身、「性」は、個人がそれぞれ向き合って答えを出していかなきゃいけない問題だと思うのだけれど、まさに演者が語る性、人生の経験としての「個の体験」がそこにある。そこに匂い立つ。そこに立ち上がる。その光景を見ると、自分の人生で「性」をどう捉えるのか…というのを考えるようにもなってくる。多分、この公演自体、アンテナを張って観に行く人は、こういった経験をある種選択的に取り込める人だとは思うのだけれど。ライブでしか成立しない演目でもあるので、できればもっとたくさんの場所で観る機会があればよいのにな、と思った。

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