<観劇レポート>藤一色 「紙は人に染まらない」
【ネタバレ分離】 藤一色「紙は人に染まらない」の観劇レポートです。
もくじ
公演前情報
公演・観劇データ
項目 | データ |
---|---|
団体名 | 藤一色 |
回 | 第十二色公演 |
題 | 紙は人に染まらない |
脚本 | 遠藤遥風 |
演出 | 加藤広祐 |
日時場所 | 2023/04/06(木)~2023/04/09(日) OFFOFFシアター(東京都) |
団体の紹介
劇団ホームページにはこんな紹介があります。
藤一色(ふじいっしょく)は、
2015年に主宰・遠藤遥風と加藤広祐を
中心に旗揚げした劇団です。「遠くないファンタジー」を
コンセプトとして掲げ、
虚構と現実の境を曖昧にし、
見る人を肯定する物語を創り出しています。
過去の観劇
- 2024年03月22日 【観劇メモ】藤一色 「三角形の世界の中の」
- 2022年10月23日 藤一色「七転十倒」
事前に分かるストーリーは?
こんな記載を見つけました
わたしは友に会う
他愛もない話
今日はどっちが釣れるだろうか
わたしは母に会う
他愛もない話
今晩の食事は何だろうか
わたしは父に会う
他愛もない話
背伸びして真面目な話ができるだろうか
わたしは妻に会う
愛のある話
手を触れてもいいだろうか
わたしは人に会う
他愛もない話
出会い、手を振り、別れる
また明日も会えるだろうかこんな、夢、を見た。
今日も私は人に会う
「召集令状をお持ちしました」
藤一色第十二色公演
『紙は人に染まらない』
ネタバレしない程度の情報
観劇日時・上演時間・価格
項目 | データ |
---|---|
観劇日時 | 2023年04月07日 19時00分〜 |
上演時間 | 80分(途中休憩なし) |
価格 | 3500円 全席自由 |
観た直後のtweet
藤一色「紙は人に染まらない」80分休無
戦時中。赤紙を届ける人の視点で、戦争に対する感情のあれこれを群像劇的に描く。多分意図的に、ものすごくテンポが早くて、それ故に深刻な話なのにどこかサラサラしてて、それが独特の不思議な雰囲気も醸し出してる。面白いというより、興味深い感。オススメ。 pic.twitter.com/htr6HWaboq— てっくぱぱ@観劇垢 (@from_techpapa) April 7, 2023
満足度
(4/5点満点)
CoRich「観てきた」に投稿している個人的な満足度。公演登録がない場合も、同じ尺度で満足度を表現しています。
感想メモ(ネタバレあり)
※文章書くのが不調で、しっかり書き上げる余裕が取れないため、当面は感想のメモだけ残しています。後々振り返って、もう少しちゃんとした文章に仕立てあげるかもしれません。
おそらく第二次世界大戦中。招集令状を届ける男。残された家族のサポートをする女。2人の視点を軸に、徴兵にまつわる感情を、群像劇的に描いた作品。徴兵される人、残された家族、遺骨で返って来た家族、夫が徴兵されて「安堵した」DVにあっている女、復員してきた家族・・・など。
深刻な題材を描いているにもかかわらず、芝居のテンポが異様に早い。これだけの題材なら、2時間半くらい描かれてもよさそう。おそらく意図的にこのテンポにまとめ上げている。それが、描いている題材とは裏腹に、少しサラサラとした感触で、事実のみを突き付けられる感覚。今まで観た戦争モノの作品とは違う雰囲気を醸し出していて、不思議な感覚。
ひとり複数役をしている場面があったりするように思ったが、配役のあたりをよく理解できなかった部分がある。ただ、群像劇だというのもあってそのあたりはあまり気にならない。徴兵、という事を考える時、断片的に思い起こしそうな場面がたくさん出てきた作品だった。