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<観劇レポート>劇団印象-indian elephant-「犬と独裁者」

#芝居,#劇団印象

【ネタバレ分離】 劇団印象-indian elephant-「犬と独裁者」の観劇レポートです。

公演前情報

公演・観劇データ

項目データ
団体名劇団印象-indian elephant-
劇団印象-indian elephant- 第30回公演
犬と独裁者
脚本鈴木アツト
演出鈴木アツト
日時場所2023/07/21(金)~2023/07/30(日)
駅前劇場(東京都)

CoRich 公演URL

団体の紹介

劇団ホームページにはこんな紹介があります。

“印象”と書いて“いんぞう”と読む、劇団印象-indian elephant-は、劇作家・演出家の鈴木アツトを中心に2003年に設立。2014年に法人化(特定非営利活動法人)。2017年より、児童青少年演劇の創作を開始。2018年、りっかりっかフェスティバル、鳥の演劇祭に参加する等、TYA(若い観客のための演劇)の分野でも活動中。2020年~2022年、「国家と芸術家シリーズ」と題し、『エーリヒ・ケストナー』、『藤田嗣治』、『ジョージ・オーウェル』、『カレル・チャペック』を取り上げ、ナショナリズムと芸術家の関係を描いた評伝劇の四部作を上演。他に、韓国・密陽夏公演芸術祝祭、居昌国際演劇祭、D.Festa(大学路小劇場祝祭)やタイ・Bangkok Theatre Festivalへの参加等、海外での活動も多い。

劇団印象-indian elephant-

事前に分かるストーリーは?

こんな記載を見つけました

ー 作家は独裁者を愛し、独裁者は詩を愛す。ー

革命時代のソ連を生き、『犬の心臓』『巨匠とマルガリータ』を残した作家ミハイル・ブルガーコフの物語。

ミハイル・ブルガーコフと同時代を生きたソ連の独裁者スターリン。ブルガーコフはその死の前年、モスクワ芸術座から依頼され、スターリンの評伝劇を書き上げた。しかし、直後、その戯曲は政府からの命令で上演禁止となる。
スターリンは、少数民族だったグルジア人の出であり、若かりし頃は、グルジア語で詩を書き、その詩がグルジアの新聞に掲載されたこともあった。そんな詩を愛する青年が、どうして独裁者に変わっていったのか。対象を愛せなければ、評伝劇は書けない。ブルガーコフは、スターリンを愛せただろうか。
2020年より「国家と芸術家シリーズ」で4作の評伝劇を上演した劇団印象-indian elephant-が、次なる評伝劇のスタイルに挑みます。

ネタバレしない程度の情報

観劇日時・上演時間・価格

項目データ
観劇日時2023年7月28日
14時00分〜
上演時間130分(途中休憩なし)
価格5000円 全席指定

観た直後のtweet

満足度

★★★★★
★★★★★

(4/5点満点)

CoRich「観てきた」に投稿している個人的な満足度。公演登録がない場合も、同じ尺度で満足度を表現しています。
ここから先はネタバレあり。
注意してください。

感想(ネタバレあり)

いつも観ている印象。今回は、ミハイル・ブルガーコフというスターリン独裁時代の劇作家の物語。聞いた事もない作家だったが、歴史の背景を調べたくなるのが印象のいつもの感想。グルジア出身のスターリン。彼がグルジア語で詩を書いていた・・・という事を、もしもブルガーコフが知っていたら、という空想に端を発する空想も交えた作品。グルジア語が「犬」だと言われるなど、ロシアとの関係が、どこかウクライナ問題にも通じて見えるよう。前半は、汚い犬でしかなかったスターリンが、後半、民衆を扇動していく、スターリンの自叙伝を描く演劇、になっているのが面白い。

演劇としての面白さ・・・というのを、印象作品を観るとついつい考えてしまう。史実を演劇で知ることは楽しいのだけれど、どういう訳か、印象の作品にはある種ののっぺりした印象も抱いてしまう事が多い。今回は特に、前半の話がちょっとマッタリしていて、何度か意識が遠のいてしまうので、そののっぺりさが目立ったのが気になった。

役者さん。エレーナ・ブルガーコワ役の佐乃美千子が美しくて印象に残る。

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