【観劇レポ】東京タンバリン「ゲーム」
もくじ
初回投稿:2025年12月03日 17時34分
最終更新:2025年12月03日 17時34分
公演前情報
公演・観劇データ
| 項目 | データ |
|---|---|
| 団体名 | 東京タンバリン |
| 回 | YPAMフリンジ |
| 題 | ゲーム |
| 脚本 | 高井浩子 |
| 演出 | 高井浩子 |
| 日時場所 | 2025/12/03(水)~2025/12/07(日) 横浜人形の家・多目的室(神奈川県) |
団体の紹介
劇団ホームページにはこんな紹介があります。
東京タンバリンとは(about Tokyo Tanbarin)
「可笑しいのに悲しく、哀しいのに笑ってしまう」東京タンバリン
高井浩子の劇作を本人演出のもと、上演することを目的に設立。現代人の陰を日常会話の中にあぶりだしていく物語を「演劇でしかできない表現」にこだわった演出で上演しています。
事前に分かるストーリーは?
こんな記載を見つけました
喫茶ポーンでは毎度常連客がチェスをやっている。
ある日やって来た夫婦の客。
夫に別れを告げられた妻は、チェスにはまっていく。
と同時に妻はある計画をする。At Cafe Pawn, regular customers are always playing chess.
One day, a married couple comes in.
After her husband breaks up with her, the wife becomes addicted to chess.
At the same time, the wife comes up with a plan.
ネタバレしない程度の情報
観劇日時・上演時間・価格
| 項目 | データ |
|---|---|
| 観劇日時 | 2025年12月03日 14時00分〜 |
| 上演時間 | 80分(途中休憩なし) |
| 価格 | 4000円 全席自由 |
満足度
(5/5点満点)
CoRich「観てきた」に投稿している個人的な満足度。公演登録がない場合も、同じ尺度で満足度を表現しています。
感想(ネタバレあり)
東京タンバリン「ゲーム」
喫茶店「Pawn(ポーン)」。テーブルにチェスが置いてあるものだからチェス好きが集まったり、たまたま集う人がチェスをしたりする。亡くなったオーナーがチェスの選手で、今は初老の奥さんが切り盛りしている。おそらく葬式の帰りにたまたま入ってきた夫婦。夫の母を妻が5年間介護したようだが…母が亡くなった直後らしい。夫は妻に離婚を切り出す。浮気していて相手がいて子どもも孕んでいるらしい。妻は気が付くと昼間の喫茶店の常連に。夫も夜の常連に。おそらくその喫茶店のある町の、ひと癖もふた癖もある人々が集まり、チェスをして。そして喫茶店主催のチェス大会で、妻が夫に勝負を挑む物語。
劇団創立30周年とのことだが団体初見。かなりコメディ寄りの、でもとても緻密な会話劇。くすくす笑いがどんどん大きくなって、もう止まらなくなるタイプの作品。いやーめちゃんこ面白かった。細かい会話がナチュラルなのに、傍から見ているとクスクスケラケラ笑ってしまうのと。一人が何役もするのに、全く不自然さが無いのと同時に、さっき別の役で出てきた人ですよね…と心の中でツッコんでしまうのが両立する不思議。ちょっと変わった人が次から次へと出入りしていく喫茶店Pawn。濃密な時間を過ごしながら笑った。
舞台には3つのテーブルと、それぞれにチェス盤。実際にチェスをさしながら演じられる。チェスのルール的なものも少し説明があるが、あまりよく分からなくても観れる(私もチェスのルールは良く知らない)。結構リアルに対局しているように観えるのがいい(まぁ…リアルだとするとみんなすぐに負けすぎ、という気もしなくもないがw)。最後の元夫婦の対局は結構複雑で…実際にチェスの勝負としてもかなりちゃんとした対局なのかなぁ…などと思う。30年続いている団体なのに名前も知らなかったが、YPAMフリンジで、初めて行く「人形の家」の多目的室。そんな遭遇をしたのもあって、他の人にはちょっと秘密にしておきたいお宝劇団を見つけた感覚あり。








































