【ネタバレ分離】 クロムモリシタン「歌を歌わないように食べる昨日 」の観劇メモです。


もくじ
初回投稿:2026年09月18日 22時08分
最終更新:2026年09月18日 23時16分
公演前情報
公演・観劇データ
| 項目 | データ |
|---|---|
| 団体名 | クロムモリシタン |
| 題 | 歌を歌わないように食べる昨日 |
| 脚本 | アオキヒデキ |
| 演出 | アオキヒデキ |
| 日時場所 | 2026/09/09(水)~2026/09/20(日) インディペンデントシアターOji(東京都) |
団体の紹介
劇団ホームページにはこんな紹介があります。
クロムモリシタンとは
1989年から2018年まで活動していたクロムモリブデンの看板俳優である森下亮がクロムモリブデン主宰アオキヒデキ作・演出作品を立ち上げるべく、森下亮プロデュースで動き出したプロジェクト。
事前に分かるストーリーは?
こんな記載を見つけました
■STORY
タイムスリップものしか創っちゃいけないのか!記憶喪失ものよりマシだろ!
そんな不満を抱える撮影現場に、自分の事がわからないという男が現れる。
本物だ 本物が現れたぞ ドキュメンタリーだ モキュメンタリーだ 病院には行かせない!
一方、道路陥没事故で行方不明になってる男を待ち続ける妻は未確認生物と出会う!【GREETING】
クロムモリブデンと言う劇団をコールドスリープして数年になるのですが
なかなか寝付けませんでした 枕がよくなかったのかも知れません 点で支えるやつにすればよかったと後悔し何度も寝返りを打っておりました そうするうちに緊急ブザーが鳴り響きいきなり起こされたのです 外では既に森下隊員が目覚めており どうやら近くの惑星からSOSのような電波が届いているとのこと クロムモリブデンからクロムだけを切り離し その惑星に到着してみると なんと進化した猿が殺し合いをしているではありませんか なんと野蛮なと思って船内に戻ったのですが 森下隊員の顔面に猿の子供が張り付いて取れません 取れたと思ったら、森下隊員の黒い腹を突き破って出てきたのがクロムモリシタンでした!船内のどこかに隠れているクロムモリシタンを殺らなくては こちらが殺られてしまいます しかし寝不足で思うように動けません 点で支える枕、点で支える枕 くっそー仕方ないクロムは死んでも構わない、モリブデンさえ残ればいいだろう そう言い聞かせて探索を進めました しかし中々モリシタンは姿を現さない モリシタンとモリブデンはどこが違うのだろう マザーコンピューターに問いかけました が、マザーはモリシタンを地球に持ち帰れとしか言いません その後、久保隊員が白い汗をかくことによりアンドロイドだったことが判明 そう言えば「久保と人間」というユニットで芝居してましたね 仕方なく私はブデンに乗り込んでクロムモリを爆発させることにしたのです しかしなんとブデンにはシタンが乗り込んでいたのです 私は今パンツ一丁でシタンと格闘しながら、シタンを宇宙に解き放つべく準備をしております!
作・演出 アオキヒデキ
ネタバレしない程度の情報
観劇日時・上演時間・価格
| 項目 | データ |
|---|---|
| 観劇日時 | 2026年09月18日 19時00分〜 |
| 上演時間 | 100分(途中休憩なし) |
| 価格 | 5500円 全席指定 |
満足度
(4/5点満点)
CoRich「観てきた」に投稿している個人的な満足度。公演登録がない場合も、同じ尺度で満足度を表現しています。
感想(ネタバレあり)
歌を歌わないように食べる昨日
クロムモリブデン…という団体。名前は聞いたことはあったが、あまり親しみがなかった。既に解散してしまったのちに、看板俳優だった森下亮が主催して、作・演出のアオキヒデキが作品を担当する団体として、クロムモリシタンという団体が生まれたそう。実質、再結成的なノリだろうな。ということでもちろん、モリシタンもモリブデンも、どちらも団体初見。
…困ったことにストーリーを説明できない。もう少しで「こういうお話」という言語化ができそうな気がするのだけれど…つっかかって言語化できない便秘の日の苦しみの感覚。ひどい便秘なので、私にとっては珍しく自分の感想を書く前にCoRichの他の方の感想を参考にしてみたのだが…みんな面白いように「何の話だかよくわからないけれど面白い」と書いてある。へぇ〜こういう作風の団体だったのか…という驚きがまず最初にくる。
ラストのシーンの3つの連なりで、話のテーマのようなものがおぼろげに見える。戦争でPTSDを負った男の帰還の話と。(遺伝子か何かの判断で)殺人を起こす「犯罪予定の未来」を持つものにあらかじめ刑が言い渡される世界と。あと…自信がないけれどあれは多分、子供ができなかった夫婦のいざこざを、産まれているはずもない子供がスケッチブックに描いている…世界と(私の想像)。この3つの世界は、どれも似たようなものだ…と描いているような気もしなくもないのだが。
ラストに3つの似たシーンをああ立て続けに並べられると、種明かしに乗っかってしまうのは、それはそれで安直で野暮なんじゃないのか…みたいな変な感覚も働く。観たままをテーマとして素直に受け止めて良いのか迷う感覚。そんな躊躇の観客席の雰囲気を粉砕するかのように進むテンポ良い芝居。面白いんだけれどよく分からない感想が、むしろ「芝居の全て」と捉える方が的を射ていて、それ以上の理解を阻まれるのが正しい…ような感覚さえある。全くもって不思議な感覚だけれど。
ただ…この空間にずっと浸かっていたいのか…と問われると、ちょっと悩む。タニノクロウ作品は「興味深い」けれど、ずっと観たいかと問われると、答えに窮する感覚に似ている。この作風を「面白い」と思う人が観れば良いのではないか…という気も、しなくもない(まぁ…どんな演劇も基本はそうなんだけれど…なんというか、相手とフェチの波長が合うか合わないかが重要…的なね)。もう2、3作観てみれば判然とするのだけれど今日の観劇だけでは判断できないなぁ…なんて、かなり鳥の視点の醒めた感想を同時に持ったりもした。
クロムモリブデン"以外"の役者さんは、橋爪未萠里と土本燈子。この2人を頼りにして安心して観に行けた…という感覚が確かにあったけれど。特に橋爪未萠里がこれまで私が観た演技とは大分違って…やっぱりこの方向性で演じてくれるよね…みたいな「だよねな発見」があった。iakuに出ている時とかは真面目すぎるんだよなぁ。"PTSD"って叫びながら、ハッチャケてるの好き。



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