観劇

【観劇レポ】新宿梁山泊「海底骨歌」

【ネタバレ分離】 新宿梁山泊「海底骨歌」の観劇メモです。

初回投稿:2026年10月23日 0時43分
最終更新:2026年10月23日 0時43分

公演前情報

公演・観劇データ

項目 データ
団体名 新宿梁山泊
回 新宿梁山泊 第82回公演 三都市テントツアー
題 海底骨歌
脚本 趙博
演出 趙博
日時場所 2026/10/17(土)~2026/10/28(水)
赤坂サカス広場特設紫テント(東京都)

CoRich 公演URL

団体の紹介

劇団ホームページにはこんな紹介があります。

新宿梁山泊は1987年、金守珍を代表として東京に結成された。
「新宿梁山泊」という劇団名は中国の小説「水滸伝」に由来し、その名の通り多方面で活躍中の演劇人が集結した。
日本の演劇界に失われつつある「物語(ロマン)の復権」を求めて、また、「アングラ演劇」を現代日本を代表する「文化」として継承し世界へこれを発信していきたいという理念を基に、国内外で積極的な活動を続けている。
以来、日本の現代演劇の最もダイナミックな創造的活力を代表する役者集団を自称するに相応しい、と物語を担う役者達への評価は年々高まっている。

新宿梁山泊

過去の観劇

事前に分かるストーリーは?

こんな記載を見つけました

山口県宇部市・床波海岸沖に残る二本の「ピーヤ」。
その海の底には、1942年
長生炭鉱水没事故で犠牲となった
183人の命が眠っている。
その多くは、朝鮮人鉱夫だった。
紫テントに灯る、追悼と記憶。
そして未来への友好へ——
海底に取り残された
死者たちの声に耳を澄ます。

ネタバレしない程度の情報

観劇日時・上演時間・価格

項目 データ
観劇日時 2026年10月22日
19時00分〜
上演時間 140分(10分の休憩を含む)
価格 5500円 全席指定

満足度

★★★★★
★★★★★

(5/5点満点)

CoRich「観てきた」に投稿している個人的な満足度。公演登録がない場合も、同じ尺度で満足度を表現しています。

感想(ネタバレあり)

海底骨歌

ストーリーは団体紹介の通り。地方に配属されて腐る東京新聞の記者に、炭鉱事故で亡くなった朝鮮人たちが何故か見えて会話できる。取材…な会話を通して明らかになる彼らの人生を時にオムニバス的に描きつつ、日本中の炭鉱事故で犠牲になった人々の海底に眠る人々の「生きられなかった人生」に想いを馳せる物語。

団体二度目。満足度の星は4か5か迷って5。赤坂サカスのTBSの玄関前の広場にドドんとでっかいテント。しかもサカスの入口側には池…というか水辺的なものもある(意味的には「海」と言うべきなのだろうけれど「水辺」というのがふさわしい気がするのでそう書く)。あ〜この水辺が、舞台の後方に抜けて見えるんだろうなぁ…というのは分かるも、冒頭5分で後方の景色も見せる、とても早過ぎる展開が意外。他にも仕掛けが何かあるのかな…と思ったら。

ラストで舞台面中央が開いて、そこにも水辺が出現。語りかけてきた死者たちがその水の中に飛び込んで、後方の水に抜けたように見せての幕切れ。作品全体としてはどちらかというと「コミカルな音楽劇」で、笑う訳ではないが終始、宴で酔っ払いながら回想をするような楽しげな展開をする作品ではあるものの、描いていることは国家に殺されてきた人々の素朴な想い。ジワる…とでも言うのかな。海の底に眠っている「骨」の生きたであろう人生を、ポジティブに描けば描くほど、国家の無慈悲とか無責任が浮き立ってくる不思議。涙は流さなかったけれど、ラストの強烈な「水しぶき」の中に「戻っていく」男達に強烈ない印象を持つ観劇「体験」だった。

役名を覚えにくくて…対応が正しいのかちょっと迷うのだけれど、二條正士がイイ。イケメンなのでファンも多そうだけれど、「骨の怒り」がとてもストレートに伝わってきたのが印象に残る。

タイトルとURLをコピーしました