【観劇レポ】果てとチーク「『だくだくと、』No One’s Rite」
【ネタバレ分離】 果てとチーク「『だくだくと、』No One’s Rite」の観劇メモです。

もくじ
初回投稿:2026年01月17日 1時37分
最終更新:2026年01月17日 1時37分
公演前情報
公演・観劇データ
| 項目 | データ |
|---|---|
| 団体名 | 果てとチーク |
| 回 | 果てとチーク第9回本公演 |
| 題 | 『だくだくと、』No One’s Rite |
| 脚本 | 升味加耀 |
| 演出 | 升味加耀 |
| 日時場所 | 2026/01/15(木)~2026/01/18(日) シアター711(東京都) |
団体の紹介
劇団ホームページにはこんな紹介があります。
果てとチーク
ユニット名の由来は
「ヘイト(hate)とホープ(hope)」。大きな世界とちっぽけな人々の絶望的に変わらない状況を、
ありったけの憎しみと、ごくごく僅かな希望を込めて描きだす。2019
升味作『害悪』が令和元年度北海道戯曲賞最終候補作に選出。
2020
渋谷パルコの新しいカルチャーフェスティバル“P.O.N.D.”に招聘。
2023
升味作『はやくぜんぶおわってしまえ』が劇作家協会新人戯曲賞最終候補作に選出。
2024
升味作『くらいところからくるばけものはあかるくてみえない』が第68回岸田國士戯曲賞最終候補作に選出。透明化された断絶を、
突飛な設定や軽妙な会話で戯画的に描き、
理不尽な差別への怒りと、未来へのささやかな
希望を込めた作品作りを行っている。
過去の観劇
- 2024年08月01日 果てとチーク「はやくぜんぶおわってしまえ」
事前に分かるストーリーは?
こんな記載を見つけました
"―ことばを かえしてほしいんだって
このときをずっと まっていたんだって"
"Give the words back, they said, they said,
Waited so long, till time has bled."映像制作会社セイラムの”女性”社員5人が集められ、
「新たな視点のホラー映像企画」を提案するよう命じられた。
しかし、会議の開始時間になっても最後のひとりが現れない。
4人は仕方なく、和気藹々、空虚なミーティングを続けるが、
やがて不穏な気配が彼らを浸食し始める。
アーサー・ミラー作『るつぼ』を下敷きに、日常に潜む構造的暴力を抉り出す。Inspired by Arthur Miller’s The Crucible, which captured the frenzy and injustice of the Salem witch trials in Massachusetts, this play unfolds in the meeting room of a video production company. Four “female” employees engage in cheerful yet claustrophobic conversations, gradually revealing the deeply rooted structures of patriarchy. Through their interactions, the piece sharply exposes the mechanisms of resurgent populism and the bleak spread of exclusionary ideologies in today’s world.
ネタバレしない程度の情報
観劇日時・上演時間・価格
| 項目 | データ |
|---|---|
| 観劇日時 | 2026年01月16日 19時30分〜 |
| 上演時間 | 115分(途中休憩なし) |
| 価格 | 5000円 全席自由 |
満足度
(4/5点満点)
CoRich「観てきた」に投稿している個人的な満足度。公演登録がない場合も、同じ尺度で満足度を表現しています。
感想(ネタバレあり)
果てとチーク「『だくだくと、』No One’s Rite」
満足度の星は4か5か悩んで4。アーサー・ミラーの「るつぼ」をベースにしているらしい。(裏垢で探る)Xでは「やはり『るつぼ』的!」な感想をいくつか見かけたけれど…いや率直に言って「るつぼ」じゃないだろ、というのが個人的な感覚。そもそも架空の宗教の設定を事細かに説明する時点で「るつぼ」じゃない。どうして「るつぼ」をベースにしたいのかが分からない(宣伝上の合理性以外は)。という話を先にしておく。
演劇としては凄い。シアター711かぁ、、、勿体ないという感覚。冒頭、会話に紛れてシチュエーション説明になっている55分くらいは途中からちよっと長く感じるものの、とはいえ「他愛もない会話」から、あの異常な状況を説明し切るのは凄い。会話の端々から、いろんなものが見えてくる(おそらく…レズの同棲愛者として同棲しているのか…とか)。このあたりの描写の仕方…役者の四人が、自然な会話から(観客にとっては新興宗教的な?モノが支配してる)異常なシチュエーションを紡ぎ出す演技力のは凄いのだけれど。
とはいえ。お話の中で多数登場するメタファーが何を指しているのか。そこをある程度理解するのが「意図」だろうと思うし、正確な理解がとても気になる。宗教的なもの(名前をもう忘れてしまったが…)は、結局のところ「一位的なものの見方を促す同町圧力的なもの」で。「焚火」はそこから「無謀に出る人々の事…」…なのかと想像。息苦しさを描いた作品。現実社会との対応関係があるはずだし、それが意図になっていないと成立しないのだろうけれど…
どこか、要素だけは沢山出てくるひっくり返されおもちゃ箱のようで。…とはいえおもちゃでどう遊ぶののか教えてくれない感覚。あるいは、ディアゴスティーニの定期購読頼んだけれど、途中で組み立てるの面倒になっちゃった…的なお話に見える。ましてや「るつぼ」をベースにしているの?という疑問沸々。。。。まぁ、アーサー・ミラー的で~すなライトな感覚なのかもしれないけれど。マリリン・モンローもびっくり的な。
なのでやっぱり煮え切らない。もちろん、遺伝子で選別する…みたいな話を肯定できないし、そもそも人間の選別が「何が基準なのか分からない」事には同調できない。でもだとすると、私のような鈍いオジサンの観客に、現実社会との対応付けをある程度気づかせてくれないと素直に観れないなぁ…の感覚。役者陣の演技が緻密なだけに、どう理解したものか…と途方に暮れる演劇だった。
シアター711に英語字幕あり。日本語で意味が(自然に)曖昧な会話を、思わず英語で追ってしっかり確認してしまうのあるあるだよね…。
ちなみに「るつぼ」は、「クルーシブル」という名前で映画化もされている。







































