観劇

【観劇レポ】AMUSE CREATIVE STUDIO「レッドブック」

【ネタバレ分離】 AMUSE CREATIVE STUDIO「レッドブック」の観劇メモです。

初回投稿:2026年05月30日 1時15分
最終更新:2026年05月30日 1時49分

公演前情報

公演・観劇データ

項目 データ
団体名 AMUSE CREATIVE STUDIO
ミュージカル
レッドブック
脚本 ハン・ジョンソク
演出 小林 香
日時場所 2026/05/16(土)~2026/05/31(日)
東京建物BrilliaHALL(東京都)

CoRich 公演URL

団体の紹介

劇団ホームページにはこんな紹介があります。

映画、ドラマ、舞台、ミュージカル、アーティストプロデュース、コミック、アニメなど、アミューズグループが今まで培ってきたプロデュース力を活かして、IPの企画開発、運用を軸に幅広いジャンルのエンターテインメントを創作し、グローバルにビジネスを行う新しい形のクリエイティブスタジオです。

AMUSE CREATIVE STUDIO

事前に分かるストーリーは?

こんな記載を見つけました

その一冊が、恋も時代も動かした。
「私」を書くことを選んだ女性の、刺激的で愛おしい挑戦。
観終わる頃、あなたも自分を好きになるミュージカル。

『女神様が見ている』を生んだ黄金コンビ、ハン・ジョンソク(脚本)×イ・ソニョン(作曲)による韓国の大ヒットミュージカルが、いよいよ日本初演。
19世紀のロンドンを舞台に、小説を書くことで自分自身を表現するアンナが、社会の偏見と闘いながら「私」として生きる道を見つけ出す物語です。
多数の演劇賞を受賞した本作の演出を『王様と私』『モダン・ミリー』ほか海外ミュージカルの演出を⼿掛けた小林 香が務めます。

■Story
紳士の国・ロンドン。その中でも最も保守的だったヴィクトリア朝時代に生きる、
主⼈公アンナ(咲妃みゆ)は少し変わっていた。淑女として振る舞うよりも「私」として⽣きたい―。
真面目で“紳士”であることしか知らない新米弁護士・ブラウン(小関裕太)や個性的な登場人物たちとの出会いをきっかけに、アンナは、官能的な小説を書くことで自分を表現し始める。
型破りで刺激的な内容は、瞬く間に評判を呼び、多くの読者を熱狂させていく。
一方で、「女性のあるべき姿に反している」「社会に悪影響だ」と非難され、ついに裁判にかけられてしまう……。

ネタバレしない程度の情報

観劇日時・上演時間・価格

項目 データ
観劇日時 2026年05月29日
18時00分〜
上演時間 190分(20分の休憩・特別カテコ15分を含む(一幕80-休20-二幕75 + 特別カテコ15))
価格 9000円 全席指定 A席

満足度

★★★★★
★★★★★

(5/5点満点)

CoRich「観てきた」に投稿している個人的な満足度。公演登録がない場合も、同じ尺度で満足度を表現しています。

感想(ネタバレあり)

レッドブック

おけぴ・ローチケ、合同貸し切り観劇回で、特別カテコあり。

ストーリーは発表の通り。19世紀のイギリスを舞台に、過激な恋愛表現や性表現の小説を「レッドブック」として発表した女性が、恋し、弾圧され、しかしそれを克服していく物語。いつもの通り事前にストーリーを読まなかったこともあり、どの程度史実に基づいているかについては不明。感覚的には、何らかの歴史的な事実を基にしてはいるが、史実ではなく創作を中心にした物語ではないか…と、帰宅中にこの文章を書きながら予想。ミュージカルでは定番のテーマである「女性の開放と自立」で、目新しさ、みたいなものからは程遠いものの、なるべく期待値を抑えていたのが良かったのか、とても楽しめた作品だった。

舞台全体が「フワーん」とした独特にお花畑なデフォルメの中にあるにもかかわらず、描いている事が女性差別、女性の自立とそれを妨げる歴史をしっかり描いている。正直なところ…冒頭30分、女性が一人で働く…と台詞では言っているものの、登場する警察官も弁護士もどこか現実感がなく、独特のお花畑設定なデフォルメ感に3時間もついていけるかなぁ…と頭を抱えそうになったものの、30分以降に展開するお話が、徐々に深刻さを増してくのに合わせて物語にも引き込まれていく。2幕ラストに向けて二度ほど涙。…あーなるほど、この独特のデフォルメ感は、これだけ深刻なテーマなり場面を描写するため、敢えてやっている事なのだなぁと気がつく。韓国発のミュージカルの本作。韓国に留まらず海を渡って日本にくるだけはある作品だなぁと思った。

しかし、後半のセクハラのシーンがかなりエグい。評論家の「デイック・ジョンソン」って、名前を聞いただけで展開は予想できるのだけれど(「ディック」も「ジョンソン」も、「ペニス」の隠語として使われる語だしなぁ…。しかもジョンJohn・ソン(Son)って、ワザと分けて発音しているしね…w)あんなシーン、デフォルメしたお花畑にしないと、とてもじゃないけれど描けないよなぁ。

良い作品だけれど、いくつか残念だったのは…。ラスト、後ろの本は全部赤くなるんだろうと予想するけれど、どうするのかな…と思っていたら…バックライトの照明効果で赤くしていて、どこか「ナイトライダー」のナイト2000みたいになってしまったのがちょっと残念(伝わる人に伝わればいいや)。ラストシーンには野島昭生の「はい、マイケル」とかいう声を思い出していた私。加えて、耳障りのいい楽曲は多かったものの、耳に残る曲は皆無だったこと。テーマも時流に載っているし、耳に残る曲が1-2曲でもあれば、Off-Broadwayあたりまでは少なくとも行けそうなのだけれどなぁ。そんな事も相まって、中毒性は少ない作品だろうなぁ。たまたまローチケ・おけぴ合同観劇会だったので特別カテコだったのだが、複数回リピして観ている人…を気にした出演者発言が多かったのも気になり。。。。いや、一度は観るべき作品だと思うけれどね。

近くに座った観客が、上演中にお菓子を食べ続けていて…ビニール音が終始ガサゴソ。ちょっとノド飴開けました…レベルじゃなくて、ずっと継続して食べてるのに驚き。私の眼光鋭い視線でギョッと見ても、一向に食べるのを止めない観客なんて初めてだったけれど(眼光には自信があったのでショック…)休憩入ったら、周りの観客から総ツッコミされているし、劇場係員に何人も通報していて…公式に注意も入り、2幕はゆっくり観れた。けど、あんな観客初めてだわ…。

何かと評判の悪い、東京建物 Brillia HALLだが、一階席よりも二階以上の方が快適かも、という事に気がついたり。少なくともオーブの上階席よりは観やすいな。桑原まこは、ここ数年では最高最強のミュージカル曲音楽監督なのを再度実感。

・・・そうだ書き忘れていた。ミュージカルが主戦場じゃない私にとってはなかなかタイミングが合わず観れなかった可知寛子の歌声と演技を拝見できた。彼女を初めて観たのは、USJの「ウィケッド」だったけれど…この面白そうなおねいさんは誰だろうと思い調べたら、当時はブログがあって「かちさん」というのだけ覚えていた…。以降、YouTubeのバズリは皆さんの知るところ。アンサンブルなのに、場を持って行くのが凄いよなぁ。

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