ヌトミック「ワナビーエンド」@横浜STスポット

劇団ヌトミック「ワナビーエンド」を観てきました。

どもっ\(´▽`*)。てっくぱぱです。
ヌトミック「ワナビーエンド」を観てきました。

劇団名:ヌトミック
タイトル:ワナビーエンド
場所:横浜STスポット
日時:2018年10月11日 16:00-17:15
価格:3500円

公式サイトはこちら

http://nuthmique.com/post/176514132083/wannbeend

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観にいったきっかけは、STスポット。
久しぶりに観劇を始めるなら、
かつて自分が演劇に携わっていた時のなじみの場所が、
よいだろうと思ったから。
上演していたのが、ヌトミック「ワナビーエンド」。
この劇団の特徴は、「音楽的な戯曲と演出」と演出家の説明あり。

二人の若い男女が、深夜のファミレスで繰り広げる会話。
おそらく、この会話は、別れの会話。
それぞれの視点から観ているものと、その違いを、
内面を表現する形で描いている。


ラップのような、吃音のような、
内面の吐露とも、脳内の自分との会話とも取れる、沢山の言葉たちが、
役者の動きとともに、ものすごいスピードであふれ出す。
人は頭の中で、脳内会話を1日万語話している、といわれるが、
正にその会話を、1時間半の中で、出し切った芝居。
芝居を観ながら、町田康の小説を思い出してしまう。
頭の中を切り出したかのような句読点のない文章。
それを、演劇として、舞台に乗せたかのようだった。

深澤しほの、機関銃のような台詞(独白)は迫力がすごい。
その言葉の中で、
二人が恋に落ちる過程の回想や、相手に対する失望と希望が、
ちょっとした表情でうまく表現されていて、切ない。
 
中澤陽の、ねちっとした身体表現。
あえて、ねちっとしているのか、中澤氏の持ち味なのかは、
初見役者さんのため、分からず。
正直、この脚本に対して、男の役は、
別の配役の路線も考えられたのではないかと思った。
しかし、演劇としての、二人のコンビネーションは素晴らしく、
若くて希薄な、しかし濃密なコミュニケーションをうまく表現していた。
 
会話だけで進む劇、なのであるから、
身体表現は更なる追求を期待できると思う。
(ダンス、という程でもないとは思うのだが)
日常を表現するにしても、
舞台に立つ役者には、日常よりも、さらに美しさを加えて欲しい。

久しぶりのSTスポットは、良くも悪くも変わっていなかった。
かつて、劇場スタッフ用のブースだった所に、
仕切り用の扉が設置されていたくらいだろうか。
先のスケジュールを見ると、
舞台の公演は少なくなっているように感じたが
久しぶりにここでの演劇を、今後も見てみたいと思う。

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