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<観劇レポート>五反田団「いきしたい」

#芝居,#五反田団

【ネタバレ分離】昨日観た芝居、 五反田団「いきしたい」の観劇レポートです。

公演前情報

公演・観劇データ

項目データ
団体名五反田団
豊岡演劇祭2020
いきしたい
脚本前田司郎
演出前田司郎
日時場所2020/09/25(金)~2020/10/05(月)
こまばアゴラ劇場(東京都)

CoRich 公演URL

団体の紹介

劇団ホームページがトラブルのため、閉鎖中でした。
回復したら追記します。

五反田団

事前に分かるストーリーは?

こんな記載を見つけました

この度のコロナを語る演劇は今後、飽きるほど目にすると思うので 、
コロナに全く関係のない個人的な出来事について書くつもりです。
個人的な出来事については、すでに飽きるほど見ていると思います が、
僕は飽きません。
夫婦と男の話にしようと思います。どこにでもあるような普通の話 、
くだらない話を、夢の文法を使って描きたい。
結果変な話になるかと思いますが、難しくはないです。気軽に見て ください。
こういう状況なので少数精鋭です。
稽古場には大抵4人しかいないという環境ですが、
誰かがコロナにかかれば即公演中止というスリリングな状況ですの で、
是非見に来てくださいとは言いにくいですが、ぬかりなくやります 。
よろしくお願いします。

観劇のきっかけ

評判が良いので気になって、の観劇です。
コロナによる劇場の規制が緩和されたため、追加で座席販売時にチケット購入しました。

ネタバレしない程度の情報

観劇日時・上演時間・価格

項目データ
観劇日時2020年9月25日
19時30分〜
上演時間65分(途中休憩なし)
価格4000円 全席自由

チケット購入方法

劇団サイトからのリンクで、ローソンチケットで購入しました。
カード決済して、電子チケットをスマホアプリにダウンロードしてチケットを購入しました。
当日、スマホの画面を見せて、入場しました。

客層・客席の様子

男女比は8対2くらいで、男性多め。様々な年齢層の方がいました。

観劇初心者の方へ

観劇初心者でも、安心して観る事が出来る芝居です。

芝居を表すキーワード
・シリアス
・笑える
・会話劇
・シンプル

観た直後のtweet

映像化の情報

情報はありません。

満足度

★★★★★
★★★★★

(5/5点満点)

CoRich「観てきた」に投稿している個人的な満足度。公演登録がない場合も、同じ尺度で満足度を表現しています。
ここから先はネタバレあり。
注意してください。

感想(ネタバレあり)

ストーリーは。
夫婦の引っ越しの様子。ただ、夫婦の会話が、かみ合っているようで、どこかかみ合ってない。夫が引っ越すらしいが、どうして引っ越すのかもよく分からないし、何故か妻も付いてきそうな感じもあり。そこに、奥の部屋から出てくる死体。しかも、死体が動く。ある時からは普通にしゃべる。どうやら死体は、妻の"元の夫"で、何年か前に死別したらしい。ちょっとラブラブな感じに嫉妬する"今の夫"。コンビニにパンツを買いに行ってという妻の頼みに、キレてしまう。"今の夫"と、"元の夫"。どっちも生きているようで、死んでいるようで、大差ない。どうやら、この光景は妻の頭の中の光景のようだ。抜けた歯が、まるで海の底の砂のようだというので、"今の夫"も"元の夫"も、水着になって海に潜っていく・・・と、かなりはしょってまとめるとこんなストーリー。

初めて観る劇団、五反田団。65分で、こんな世界を、世界観を、会話だけで紡ぐんだなぁ。隠喩みたいに表現されてい事を徐々に明らかにして、そして更に具体化していく鮮やかさ。ナチュラルな会話のやり取りの中に、笑いの取り方が鋭くて、とにかく秀逸。最終的には、深い海の底に、光るパンツを持って沈んでいく悲しいお話だけれど。観ている側の想像力の翼を全開に広げさせてくれる。終演後、すごいもの観たなぁ、という感覚だった。

冒頭、"今の夫"との会話が、ごくナチュラルに「すれ違っている」様を見せてくれる。そのすれ違いが面白い。まるで、我が家の夫婦の会話を見ているようだった(笑)。会話しているのに、過去形で話していたりする、言葉の端々が気になるのが伏線になっていて。"元の夫"の死体がしゃべり出して、生きている死体「イキシタイ」だと分かる。この3人の「生きている、死んでいる」のやり取り。クスクス笑うんだけれど、段々と本腰入れて笑わされる。あれ、これコント作品かなとか思う。最後まで観て思うのは、シチュエーション・コメディの要素が、とても大きい作品だという事。

この話、妻の妄想・・・というか、妻の心の中の世界なんじゃないかなぁ、と薄々気が付くのは、大体半分、30分位のところ。パンツを買いに行く行かないで、"今の夫"が駄々をこねるのが、面白くて、悲しくて。そのあたりから明確に見えてくる、この芝居のシチュエーション。"今の夫"は、死んでいるのか、生きているのか、どっちでもないのか。そんな事を思いながら、奥歯に挟まった歯を吹き出して。

一人の女性の頭の中の葛藤、という視点で観ると、少し救いの無いような面も見えて、怖さもあるものの、どちらかというと、徐々にピントが合って見えてくる人間関係の群像の方に興味を惹かれて。その魅せ方がとても上手い。そんな事を思った作品だった。

気になった役者さん。岩瀬亮、パンツをコンビニに買いに行く下りで、駄々をこねているシーン、最初は客席も笑っているのに、気が付くと真剣になって客席が静かになるシーン、が印象に残る。
谷田部美咲、噛み合ってない会話の組み立て方がものすごくナチュラルで、真顔の具合が面白い。足・・・というか、下半身のバランスをかなり意識しながら演技されているのが印象的。時に舞踏のように見えるシーンもあり。浅井浩介、スッとぼけた活き死体の、とぼけた顔が印象的。


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