<観劇レポート>ミュージカル「SINGIN’ IN THE RAIN ~雨に唄えば~」

#舞台

【ネタバレ分離】昨日観た芝居、 ミュージカル「SINGIN' IN THE RAIN ~雨に唄えば~」の観劇レポートです。

公演前情報

公演・観劇データ

項目データ
団体名TBS/BS-TBS/HORIPRO/ぴあ/TOKYO FM/TSP
SINGIN' IN THE RAIN ~雨に唄えば~
脚本ベティ・コムデン、アドルフ・グリーン
演出ジョナサン・チャーチ
日時場所2022/02/01(水)~2022/02/13(日)
東急シアターオーブ(東京都)

CoRich 公演URL

団体の紹介

複数の会社による共催公演のようです。

SINGIN' IN THE RAIN ~雨に唄えば~ 2022

事前に分かるストーリーは?

こんな記載を見つけました

10万人以上を魅了したあのミュージカルが
どしゃぶりの雨とアダム・クーパーとともに戻ってくる!
史上最強にして、最高のエンタテインメントミュージカル、日本特別公演!
誰もが口ずさむメロディー〜SINGIN’ IN THE RAIN〜♪。
ジーン・ケリーが雨の中で歌い、踊るあの名作ミュージカル映画『雨に唄えば』はどれほど多くの人を魅了してきたでしょうか? 『雨に唄えば』はハリウッド映画がサイレントからトーキーへと進化変貌する時代を描き、ブロードウェイを目指す作家と俳優のサクセス・ス トーリーと映画制作の舞台裏をコメディタッチで描いたミュージカルです。ストーリーの面白さもさることながら、ドン役を演じたジーン・ケリーのダンスシーンが圧巻でした。ミュージカル映画として誕生した『雨に唄えば』は、その後、世界中で繰り返しミュージカル舞台として製作されてきました。

大興奮!14トンのどしゃ降りの雨の中、あの映画の名シーンが舞台で蘇る!

長きに渡り愛され続けている『雨に唄えば』。
2012年ロンドンのウエスト・エンドで決定版と言っても過言ではない『雨に唄えば』が誕生しました。『レ・ミゼラブル』や『オペラ座の怪人』、『キャッツ』といった傑作ミュージカルを生んだ土壌を持つロンドンから、21世紀に「世界中のすべての人をハッピーに」をモットーに生まれたこの決定版が、2017年、ウエストエンドオリジナルキャストのアダム・クーパーが特別出演し、すべての観客を魅了し、劇場中をハッピーにしました。
日本では2014年、日本公演のためだけにウエストエンドオリジナルキャストのアダム・クーパーが特別出演。その華麗なステップで4万人を超える観客を魅了し、当時、会場となった東急シアターオーブの海外招聘ミュージカルでの最高動員記録を樹立しました。その後一旦カンパニーは解散したものの、日本のファンからの熱烈なアンコールを受けて、2017年には日本公演のみのカンパニーを立ち上げ上演し、初演を上回る6万人の動員を達成しました。

舞台は1920年代、サイレント映画全盛期のハリウッド。

映画スターのドン・ロックウッドと大女優のリナ・ラモントはスター同士のカップルと世間でもてはやされていた。しかし実際はリナが一方的にドンを追いかけているだけで、美人だけれども演技は下手、しかもわがまま。思いこみの激しいリナにドンはむしろうんざりしていたのだった。そんな折、ドンはパーティに行く道すがら、駆け出しの女優キャシーと出会い、恋仲に。

やがてハリウッドにはトーキー映画の波が押し寄せてくる。ドンとリナの新作サイレント映画も急遽トーキーにすることになる。だが、リナは大変な悪声であり、トーキー映画には不向きであった。当然ながら試写会は大失敗。

そんな映画を公開するわけにはいかないと危機感を抱いたドンとその親友コズモ、そしてキャシーの三人は、映画をミュージカルに作り変えることを思い立つが、リナの声をどうするかが問題となり…。

ネタバレしない程度の情報

観劇日時・上演時間・価格

項目データ
観劇日時2022年2月4日
13時00分〜
上演時間160分(途中休憩20分) 90-休20-50
価格S席 15000円 全席指定

チケット購入方法

チケットぴあで購入・決済しました。
セブンイレブンで予約番号と共に引き換えました。

客層・客席の様子

男女比は6:94で女性多し。
でも、割と男性もチラホラ見かける客席でした。休憩時間、男性トイレが混んでたし。

観劇初心者の方へ

観劇初心者でも、安心して観る事が出来る芝居です。

芝居を表すキーワード
・ミュージカル
・コメディ
・ハッピー

観た直後のtweet

満足度

★★★★★
★★★★★

(5/5点満点)

CoRich「観てきた」に投稿している個人的な満足度。公演登録がない場合も、同じ尺度で満足度を表現しています。
ここから先はネタバレあり。
注意してください。

感想(ネタバレあり)

どちらかというと、ノスタルジーの分類なのかもしれない。

映画「雨に唄えば」をはじめて見たのは、確か中学生の頃。テレ東の昼の映画枠だったように記憶している。ストーリー云々より、もうとにかく楽しいミュージカルで、衝撃的で。レンタルビデオ屋に走って、(当時は有料でやってくれた)ダビングをしてもらった。叔父の家に遊びに行った時に、ビデオの背ラベルをワープロで作った。地元のCDショップでホコリをかぶっていたサントラCDを買って、何度も聴いて、英語の歌詞を覚えた。それくらいお気に入りな映画だった。

生のミュージカル版があるのは、風の噂に聴いていたけれど、これまで観れておらず。コロナ前に「よし、観に行くぞ」と思ってから、2度も延期になって、その度に黄色いチラシを捨てていた。今回も、1月22日~31日までは中止。ダメかと思ったけれど、直前に券を買って、なんとか観ることができた。

映画が発祥のミュージカルなので、舞台化するのは結構大変なんじゃないかなぁ、と思ってた。あの有名な、雨の中で歌うシーンだけ再現されても、それ以外の部分が全然違ったら、正直、気持ちは乗るに乗れないけれど…。それは杞憂。ストーリーは映画を忠実にレスペクトしつつ、舞台で難しい部分を違うものに置き換えている。元々の映画ファンのノスタルジーも裏切らない展開だった。

曲の良さは、もうここで書くまでも無いけれど。特に"Good Mornig"は、終わった後拍手が鳴りやまなくて、倒れた3人はしばらくそこでモジモジしてた。実は、「雨に唄えば」って、それまでのヒット曲を数珠つなぎにしたミュージカルで、オリジナル曲って殆どないんだけれど。この"Good Morning"は、もうこのミュージカルのこのシーンのために書かれた曲としか思えないな。映画だと、3人でソファーを踏みながら倒すシーン、しっかりと再現されていて嬉しかったな。

加えて、舞台版では、雨。14トンの水っていう事だけど。やっぱり実際に観ると迫力ある。最前列4列くらいは、ハッピーレイン・シートで、専用の黄色い雨がっぱもらえて、飛んでくる水しぶきを受けれる。1幕の最後に「Singin' in the rain」で終わるので、休憩時間に舞台まで駆け寄ってみた。かっぱが必要なほど、水は飛んでなかったけど、それでもやっぱり水しぶきすごい。目の前でももう一回見てみたい。

アンサンブルの女性が、とにかくスタイル抜群なザ・1920年代な人ばかりで、観ていて飽きず楽しい。"Broadway Melody"の、あの妖艶な女性だけ、一人アンサンブルの中に黒人の女性がいた。どちらかというとレビュー的・タップダンス的なダンスが多いけれど、あの曲たちに乗せられると、もうワクワクが止まらない。

・・・どうしても「映画が大好きだから、舞台も」っていう、ノスタルジックな感想になってしまうけれど。まあ、楽しいし、それでいいかな。うむ。

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