<観劇レポート>劇団四季 「ウィキッド」(2023年東京公演)【随時更新】

#芝居,#劇団四季

【ネタバレ分離】 劇団四季「ウィキッド」の観劇レポートです。

同じ作品を何度も見る予定なので、この記事に感想を追記します。
最終更新:2023年12月03日 20時53分

公演前情報

公演・観劇データ

項目データ
団体名劇団四季
ウィキッド
原作グレゴリー・マグワイア
脚本ウィニー・ホルツマン
作詞・作曲スティーヴン・シュワルツ
演出ジョー・マンテロ
日時場所2023/10/19(木)~2024/01/27(土)
四季劇場[秋](東京都)

団体の紹介

言わずと知れた、日本最大級の劇団です。

劇団四季

過去の観劇

事前に分かるストーリーは?

こんな記載を見つけました

人も動物も同じ言葉を話し、ともに暮らす自由の国・オズ。
しかし動物たちは少しずつ言葉を話せなくなっていた。
緑色の肌と魔法の力を持つエルファバはシズ大学に入学し、
美しく人気者のグリンダとルームメイトに。
見た目も性格もまるで違う二人は激しく反発するが、
お互いの心に触れるうち、次第にかけがえのない存在になっていく。
ある日、オズの支配者である魔法使いから招待状が届いたエルファバは、
グリンダとともに大都会エメラルドシティへ。
そこで重大な秘密を知ったエルファバは、一人で戦うことを決意。
一方のグリンダは、オズの国を救うシンボルに祭り上げられる。
心の内では相手を想い合うエルファバとグリンダ。
しかし、運命は二人を対立の道へと駆り立てていく――。


「ウィキッド旋風」再び!
すべての人を魅了する
珠玉のミュージカルを、今!
世界中で旋風を巻き起こし、日本でも伝説とも言える人気を博した
傑作ミュージカルが、劇団創立70周年を記念して東京に帰ってきます!

名作「オズの魔法使い」を、二人の魔女の視点から描いた『ウィキッド』。

何もかも正反対の二人が心を通わせ、やがてそれぞれの道へと進んでいく物語には「自分の意志で道を決める強さ」や「違う生き方を尊重することの大切さ」といった、今を生きる私たちにとって重要なテーマが散りばめられています。

一方で、エメラルド色の舞台装置、数百のきらびやかな衣裳、巨大なドラゴンや空飛ぶほうきなど、そのステージは夢と魔法の世界そのもの。

そして、一聴しただけで心をつかまれる楽曲の数々。グラミー賞をはじめ数々の栄誉に輝いたその音楽は、二人の喜びや怒り、切なさを余すことなく表現し、観客の心に深い余韻を残します。

老若男女すべての人に魔法をかける、驚きと感動の超大作ミュージカル。待望の再演を、どうぞお見逃しなく!

上演時間

上演時間:180分(途中休憩20分)

満足度

★★★★★
★★★★★

(文句なしの5/5点満点)

CoRich「観てきた」に投稿している個人的な満足度。公演登録がない場合も、同じ尺度で満足度を表現しています。
ここから先はネタバレあり。
注意してください。

感想

2023年11月01日 13時30分〜

ついにウィキッドを観れる!ほぼ開場と同時に入って興奮のあまり客席をウロウロ。自席からは写真撮って良い。グッズをたくさん買い込んでしまう。周りに共学の高校生。どうやら学年全体で観に来た模様。トラゴンが見切れてしまう席だけれど、そもそも売り切れてるんだから、高校生観れるの羨ましいね。相変わらずふざけている男子高校生いる。
キャスト、あまり先入観入れたくなくて何も調べずに行ったのだけれど、今日から新キャス。おそらく全てのキャストがウィキッド初舞台なのではないかと思う。(その前の日までは、八重沢さん、飯野さんがいたし、アンサンブルにも見た事ある名前が何名か)。何となく演者もかなり緊張しているのが伝ってくるけれど。とってもいいキャスト初日だったのように思う。やっぱり冒頭のシーンで涙が出てしまって。興奮が極まったせいか、割とDGは冷静に観れたかな。家に帰って調べたら、四季版を観るのは9年20日ぶり。途中ロンドンのWickedを挟んでいるとはいえ、観劇当然いろんなものが脳内美化されている。だから、結構セリフの細かいニュアンスが気になる。そのセリフ、そんなにぶっきらぼうに言うの?とか。でも初舞台の方々ならこんなものではないか。多分1月末に向けて、物語の理解はもっと深化していくなぁ。グリンダの中山理沙さん、どことなく苫田さんを思わせるノリ。もう少し感情きめ細やかになると、自分的にはバッチリフィットしてきそう。エルファバの小林美沙希さん、歌唱力ヤバイな。江畑さんに次ぐ迫力。大好きな苫グリ・江畑フィーのコンビニに似ている気もして、とてもよい。グリンダ、OSDの早替えちょっと遅かったけれどな。これから毎週のようにウィキッドを観れる幸せを日々噛み締めたい。

キャスト

tweet

2023年11月07日 18時30分〜

感想

1週間前とほぼ同じキャスト。ディラモンド教授に田辺さん、マダム・モリブルに八重沢さん。一週間経ってメインキャストどの程度慣れたかなぁ・・・と思ってたけれど、エルファバ・グリンダ・フィエロのこ慣れ感が凄い。前回はあちこちで感じたセリフのニュアンスの違和感も殆どなくなり、マイ・ベスト・ウィキッドかもしれない、と思う。特に、エルファバの小林美沙希さんの歌唱力が前回よりもパワーアップしているのと、フィエロの富永さんが前回やり過ぎ感が強かったけれど、安定した感じに見えた。
サイドA1の席。同じ席(あるいは上下対象の席)を何回か予約しているのだけれどとても観やすい。四季の会の予約日、熾烈な戦いだったけれど、この席だけ毎回空いていたの何でだろう。詳細書きたいけれど身バレも怖いで避けておく。
舞台装置のトラブルあり。一幕のPopluarで、ベッドの移動が上手くいかなくて、少し遅れて定位置に動いたと思ったら。2幕のネッサローズのシーン、クローゼットが出て来こず、かなり遅れて登場。加えてアーチが飛ばない。シーン最後で家具がはけず、スタッフが舞台に出て人力ではかせた。その後、オズヘッドが前に出て来ない。そのまま幕降りて10分間、客電もついて中断。「舞台機構の不具合」のアナウンスあり。その後「20時50分から再開の見込み」のアナウンスもあり。幕が開くと、オズヘッドの裏面が見えてるところからスタート。「ワンダフル」最後でオズヘッド回らないんじゃないかとヒヤヒヤしたけれどその後はスムーズに。中断があったけれど、そんなの物ともせずに、むしろ盛り上がる客席。As Long As You're Mineが凄くて。あの曲って終わった後「しんみり」する事多いのに、ものすごい拍手が起きた。それくらい、エルファバ・フィエロが乗ってる。ラストのカーテンコールも、出演者いつもと違ってちょっと暖かい感じ。トラブルがあったからだろうな。とても良い回だった。

キャスト・席からの写真

tweet

2023年11月18日 13時00分〜

感想

三井エルファバと、中山グリンダのコンビ。三井エルファバは初めて、今回の東京公演はグリンダは、私はまだ中山さんしか観ていない。いわゆる「シャッフル」が始まってのキャスト。三井エルファバは小林エルファバほどの迫力はないけれど、高音が出るので、中山グリンダとのハモリがとても奇麗。ただ、小林エルファバの時は、Act 1の登場のシーン、あるいはALAYMのシーンで拍手が起きるので、客席を乗せているのは小林エルファバかなぁ、という気もする。三井エルファバ"Wizard and I"、"Defying Gravity"、No Good Deed"の延ばし方がとても長いな。うっとりする。
カイサーフィエロは、何だかチャラい。チャラいというか、ちょっと雑に見える感。今までとは違ったフィエロだけれど、これはこれでアリかな。オズダストでのグリンダとのイチャイチャ度合いが深くて、思わず笑ってしまう。平気でキスしまくってる。
飯野陛下久しぶり。おかえり。やっぱり私的には飯野陛下が一番しっくりくる。安心のオズ陛下謁見シーン。9列目、思ったよりも舞台が近かったので、グリンダの細かい表情などを楽しむ。

キャスト・席からの写真

tweet

2023年11月18日 17時30分〜

感想

今回の公演はじめての2階席。・・・実質は3階席の一番先頭(この劇場には3階はなくて、2階と3階の間に入口があるイメージ)。前が通路だった事もあって視界が開けていて、ドラゴンと舞台とが全体として俯瞰できる。ステージ床面、天井に張り巡らされた布の幌に映る照明が、もう奇麗で奇麗でたまらない。この視点。2014年ごろC席通ってた時は何度も何度も観ていたなぁ・・・などと思い出す。オズダスト、"One Short Day"で、世界に一気に引き込むカットの照明、"March of the Witch Hunters"、床を叩く瞬間に空気が変わるのも、舞台全体で観られる。ウィキッドの醍醐味は、やっぱり2階席にあり、な回だった。
X(Twitter)で、今回の音楽の録音がちょっと軽くてイマイチで、2階席の方がマシに聴こえるっていうのが流れていた。確かに1階席で聞いていると、私も同じことを感じる。特に分かるのが、"March of the Witch Hunters"でボックが「♪あいつの魔法でこんな姿に~」歌い出すときの「チチチチチ」って入るハイハット?が割れてて微妙だったのだけれど、2階だとスピーカーの位置なのか、単に遠くなったからか、不自然な工マイルドに聴こえた。全体としてキンキンしている感じが2階席では薄れていた気がする。

キャスト・席からの写真

tweet

2023年11月24日 13時30分〜

感想

はじめての最前列。しかもど真ん中・・・と興奮してはいたものの、近くで観れるというだけで、それ程変化があるとまでは思っていなかった。だってもう37.5回観てるんだから・・・と思ったら大違い。解像度が上がるってこういう事なんだなぁ。普段は小劇場を沢山観ているからこの位の距離は当たり前だけれど、役者さんの表情は全てちゃんと確認できるし、なんなら、舞台をほんの少し見上げる形だから、役者さんの口の中が見えるし(笑)。そして、たまに目が合う。ドキドキしながら観るウィキッド。こういうのもあるんだなぁ。

はじめての真瀬はるかグリンダ。全般、笑いが少な目だけれど、とにかくセリフ・感情が丁寧で、あグリンダ、そういう風に思っていたんだ・・・って何度も気が付かされるセリフ回し。37回同じセリフ聴いたって、やっぱり演じる人によってその立ち位置とかニュアンスとかは、常に異なるんだよなぁという当たり前のことを感じる。加えて、中山グリンダの時にはあまり感じれなかった、グリンダの「憂い」が真瀬グリンダではものすごくしっかり表現されている。大好きになってしまったが、次観る時には真瀬グリンダじゃなさそうだなぁ・・・もう何回か真瀬グリンダ観たい。

キャスト・席からの写真



Tweet