【観劇レポート】Ghost Note Theater「Drifter」
【ネタバレ分離】 Ghost Note Theater 「Drifter」の観劇メモです。
もくじ
公演前情報
公演・観劇データ
項目 | データ |
---|---|
団体名 | Ghost Note Theater |
回 | Ghost Note Theater 第6回公演 |
題 | Drifter |
脚本 | 鷲見 武 |
演出 | 鷲見 武 |
日時場所 | 2025/07/29(火)~2025/07/31(木) スタジオ「HIKARI」(神奈川県) |
団体の紹介
劇団ホームページにはこんな紹介があります。
2021年創立 神奈川県を拠点とする劇団 鷲見武主宰
事前に分かるストーリーは?
こんな記載を見つけました
広がる大地の果て、孤独の旅人たちは過去の影を風に散らし星空の下を漂う。愛した者たち、託された夢、遥か遠い約束も全て風と共に流れ、歩みに溶け込むー
漂流者の物語は終わることなく続くのだ…
ネタバレしない程度の情報
観劇日時・上演時間・価格
項目 | データ |
---|---|
観劇日時 | 2025年07月30日 19時00分〜 |
上演時間 | 95分(途中休憩なし) |
価格 | 3800円 全席自由 |
満足度
(4/5点満点)
CoRich「観てきた」に投稿している個人的な満足度。公演登録がない場合も、同じ尺度で満足度を表現しています。
感想(ネタバレあり)
「カムイ」たちのいる「マホロバ」に入りこんできた和人たち。言葉が違う二つの民族は、通訳を介して何とかコミュニケーションを取り、お互いを理解していく。しかし、豊富な資源のある「マホロバ」を争うためにお互いは戦争を始めてしまい、仲良くなった者が命を落とす。・・・おそらくアイヌ民族、北海道北部の土地の争いをモチーフにした演劇。
「カムイ」や「マホロバ」という言葉が劇中に出てきた。恥ずかしながらその正確な言葉の意味を知らない事に開演ほどなくして気が付く。劇中も、特に具体的な地名が説明されるわけではなく、元号は語られていたが馴染みがなかったので、具体的にどの時代の事なのか、ちゃんと把握できていない自分に気が付いた。北海道、あるいはアイヌや樺太をイメージした物語なのだろうとは思うが、(私が感じた限り)具体的な特定には踏み込んでいなかったように思う。その理解が正しいとすると、かなり抽象的に「異民族への侵略と戦争の歴史」そのものを扱いたかった作品かもしれない。
二つの民族の言語が異なるというのが一つのキーポイント。劇中に出会う異民族の女性(役目がパンフレットに記載がない)との交流が話の軸だが、常に日本語ではないものを使っていて。通訳を介して会話していく。実際に何かの言語(アイヌ語?)なのかは分からなかったが、全く分からない言語でも感情の線を保ったまま客に伝わっているのが良い。
「カムイ」という言葉は、確か「精霊」みたいな意味だった・・・と思うのだが、劇中精霊たち6人?は様々な役に変化する。役ごとの区別が少しつきにくいのが難点だったが、白い四角の舞台を回りながら身体表現に近いものを通じて様々なものに「成り代わる」ような描写が印象的だった。
役者さん。紅一点の岡安雅代が印象に残る。カーテンコールで役名を紹介していたがパンフに記載がないのが残念。