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【観劇レポート】アナログスイッチ「伊能忠敬、測り間違えた恋の距離」

#芝居,#アナログスイッチ

【ネタバレ分離】 アナログスイッチ「伊能忠敬、測り間違えた恋の距離」の観劇メモです。

公演前情報

公演・観劇データ

項目データ
団体名アナログスイッチ
アナログスイッチ 22nd situation
伊能忠敬、測り間違えた恋の距離
脚本佐藤慎哉(アナログスイッチ)
演出佐藤慎哉(アナログスイッチ)
日時場所2025/08/14(木)~2025/08/19(火)
ザ・スズナリ(東京都)

CoRich 公演URL

団体の紹介

劇団ホームページにはこんな紹介があります。

アナログスイッチ/Analog Switch

2012年佐藤慎哉を中心に旗揚げ。
「ゆるくて笑えてほっこりする」ワンシチュエーションコメディ劇団。
毎回一つのシチュエーションをテーマに、舞台を作り上げる。
人物の実感から外れることなく、湧き出る感情、人間の可笑しさから観客の笑いを誘う。
観客を笑わせつつも、しんみりさせ、最後にはほっこりと優しい気持ちにさせる作品が多い。

2024年より、長年ニッポン放送で様々なラジオ・舞台をプロデュースしてきた鳥谷規が、「アドバイザー」に就任。

今後のアナログスイッチにご期待ください。

アナログスイッチ

過去の観劇

事前に分かるストーリーは?

こんな記載を見つけました

「妻との距離がわからない。」

測量の名人、伊能忠敬。
その帰りを待ち続けた内縁の妻、お栄。

新たな測量旅が差し迫る中、
二人は互いの距離を測りかねていた。

旅したい夫と、引き止めたい妻。
二人の距離を調節し続ける、
師匠と弟子とその仲間たち。
諮り、図って、謀られて、
伸び縮みするみんなの距離。

測るに測れない距離を、
それでも測ろうとする、
お江戸測量ラブコメディ!!

ネタバレしない程度の情報

観劇日時・上演時間・価格

項目データ
観劇日時2025年08月14日
19時00分〜
上演時間120分(途中休憩なし)
価格5500円 全席指定

満足度

★★★★★
★★★★★

(5/5点満点)

CoRich「観てきた」に投稿している個人的な満足度。公演登録がない場合も、同じ尺度で満足度を表現しています。

感想(ネタバレあり)

伊能忠敬が蝦夷の測量から帰宅すると内縁の妻お栄が拗ねている。どうも「プロポージュ」をしてほしいようで、近くの天文台の部屋に、間宮林蔵と応為と一緒に引き込んでしまう。伊能忠敬は、測量の事ばかり考えていて恋に疎い。お互いの部屋が望遠鏡で見える距離。周りの人々が、お互いを嫉妬させるように仕向けて行くが、間宮林蔵はお栄に、弟子のお菊も伊能忠敬に恋心を持っていて・・・だんだん複雑になっていく恋の駆け引きを描いたコメディ。

タイトルとあらすじの数行を読んだだけで、大体の話は読めてしまう。読めてしまうのだけれど、どんな感じのコメディかなと観たくなる不思議。伊能忠敬を測量の事しか考えていなくて、ちょっと恋心に鈍い男として描いているのが面白い。ガハハと2時間、たっぷり笑わせてもらった。

ちょっと設定が粗い部分が多いかなぁと感じて、満足度の星は4か5か迷った。お菊の恋心がちょっと分かりにくいし、途中の嫉妬合戦は正直細かい話までは追えなくなってしまっていたし、測量の心得もありそうなお栄と伊能忠敬の過去はどんな関係だったのか…がイマイチ分からないのだけれど。…まあ面白いから細かいことはいいかな、と。理屈で笑わすというよりはキャラクターとシチュエーションそのもので笑わされている感覚。セリフ何言ってるのか聴きとれなくても客が笑ってしまう雰囲気を作り出すのは凄い。

Wikipediaで簡単に伊能忠敬について読んでみると、この「お栄」というのは実在の人物のようで、大崎栄という人のよう。キャラクターはともかく伊能忠敬の状況そのものは、割と史実を前提にしているのに驚いた。

役者さん。伊能忠敬を演じる奥谷知弘が、イケメンなのに不器用な感じも出ていてなかなか良かったのと。最近あちこちで見かける土本燈子の、ぶっきらぼう系の演技がアナログスイッチの雰囲気にとてもハマっている。アナログスイッチの劇団員はなぜ集まると面白く見えてしまうのだろう。主役を客演に任せての作品だけれど、アナログスイッチらしさがしっかり出ているのもよかった。

舞台#芝居,#アナログスイッチ