<観劇レポート>Aga-risk Entertainment 「SHINE SHOW!」

#芝居,#Aga-risk Entertainment

【ネタバレ分離】昨日観た芝居、 Aga-risk Entertainment「SHINE SHOW!」の観劇レポートです。

公演前情報

公演・観劇データ

項目データ
団体名Aga-risk Entertainment
アガリスクエンターテイメント第29回公演
SHINE SHOW!
脚本冨坂友
演出冨坂友
日時場所2022/08/31(水)~2022/09/04(日)
シアター・アルファ東京(東京都)

CoRich 公演URL

団体の紹介

劇団ホームページにはこんな紹介があります。

屁理屈シチュエーションコメディ劇団。
一つの場所で巻き起こる事件や状況で笑わせる喜劇、シチュエーションコメディを得意としており、最近では大勢の人物がごちゃごちゃ理屈をこねたり議論をするコメディを作っている。

王道でウェルメイドなコメディを独自の理論で一捻り二捻りした作品が多いが、そんな中でも“劇場でウケること”を重視して創作している。

母体が存在せず、千葉県市川市の公民館で自然発生した野良劇団であるが、主宰の冨坂のルーツである千葉県立国府台高校を題材にした作品が多く、代表作の「ナイゲン」は各地の高校・大学の演劇部や劇団で上演されている。

演劇公演以外にも、コントライブの開催やFLASHアニメーションの製作などを手がけるなど、活動範囲は多岐にわたる。また、隔月程度の頻度で新宿シアター・ミラクルにて開かれる「演劇」×「笑い」のコントライブシリーズ、新宿コントレックスを主催する。

「アガリスクエンターテイメント」及び「Aga-risk Entertainment」が正規表記。「アガリクス」では無い。

Aga-risk Entertainment

事前に分かるストーリーは?

こんな記載を見つけました

【あらすじ】
真夏の高層ビル。オフィス街に似つかわしくない照明が灯り、歌声が響く。
今日は、とある高層ビルで開催される会社対抗のど自慢大会。
普段はオフィスで働くサラリーマン達が、一年に一度だけ歌手になれる夢の舞台である。

…だが、その裏側は修羅場だった。
迫るタイムリミット、牙を剝くクライアント、襲いかかる通常業務、そして膨れ上がる自己顕示欲。
それら全てを乗り越えて、社員達は夢の舞台を成功させることができるのか…?

夢と仕事が交錯する、サラリーマン群像歌謡シチュエーションコメディ、開幕。

ネタバレしない程度の情報

観劇日時・上演時間・価格

項目データ
観劇日時2022年9月2日
14時00分〜
上演時間155分(途中休憩 5分)
価格4500円 全席指定

チケット購入方法

CoRichで予約しました。
当日受付で、Suicaでお金を払い、座席指定された券をもらいました。

客層・客席の様子

男女比は7:3くらいで男性多め。
男性は40代up多し。女性は年齢様々でした。

観劇初心者の方へ

観劇初心者でも、安心して観る事が出来る芝居です。

芝居を表すキーワード
・コメディ

観た直後のtweet

満足度

★★★★★
★★★★★

(5/5点満点)

CoRich「観てきた」に投稿している個人的な満足度。公演登録がない場合も、同じ尺度で満足度を表現しています。
ここから先はネタバレあり。
注意してください。

感想(ネタバレあり)

ビルに入っている企業対抗の、カラオケ大会の決勝戦。そこに集う人々コメディ。上演時間が若干長いのは、22曲が熱唱されるカラオケ大会の尺を、そのまま芝居の尺にしているから。表舞台で歌うシーンと、裏でのドタバタを行ったり来たり。裏に焦点が当たる場合でも、表で歌われている曲がうっすら聞こえてくる。

コメディ作品だから、感想書くにしても、いつもの通りそれ程言葉が出てこない。ただとにかく、面白かった。

カラオケ大会の出場者が、歌いたくなかったり、順番を入れ替えて欲しかったり、パワハラを告発しようとして居たりと、様々。すったもんだしているうちに、気がつくと、歌う方向に。カラオケ大会の裏場面、というシチュエーションがいい。劇中実際に唄われる歌、大和田あずさが歌う「ロマンスの神様」、三原一太が歌う「粉雪」、平田純哉と北川竜二のラップバトル、が印象的。(そして、シーン中では歌えないのに最後に優勝してしまう真嶋を演じる、笹井雄吾。「オージービーフ」って指の三角形、客席は誰も笑ってなかったけど、私はひとりでヅボった。)最後は、熊谷有芳演じる鈴本が、長渕剛の「とんぼ」を、仮装ネタも併せて歌う。矢吹ジャンプに「音痴」と突っ込まれても、仮装で歌い上げる。最後まで予想裏切ってくれるなぁ、という感じ。久々に笑ったなーと思った。

前回の「かげきはたちのいるところ」で強く感じた、冨坂友の「屁理屈な脚本」の成分が少なめなのは、今回も同様。屁理屈よりも、シチュエーションでみせる部分が多い気がする。(なので、例えば「ラップバトル」は、かなり早い段階でオチが読めてしまってた・・・まあそれでも、トラメガでのラップは、面白いのだけれど)。冨坂脚本には、とことん「屁理屈」を突き詰めて欲しいというか、論理的な構造で笑わせて欲しい、という(勝手な)想いがある。「かげきは・・・」以降、作品が変化しているのか、出演者の変化などの違う原因なのか、それ以外か。変化の行く末が、ちょっと気になる所。

小劇場で、J-POPの曲がここまでおおっぴらに流れるのも珍しい。しかも、ライブ配信もあるというのだから、すごい。カラオケに関しては、第一興商の音源協力、と書かれている。権利関係等に、なかなかお金と手間がかかっているんだろうな。どんな苦労があったのだろう、なんて事も気になってしまう。後日談として聞いてみたかったり。