<観劇レポート>Aga-risk Entertainment「かげきはたちのいるところ」

#芝居,#Aga-risk Entertainment,#冨坂友

【ネタバレ分離】昨日観た芝居、 Aga-risk Entertainment「かげきはたちのいるところ」の観劇レポートです。

公演前情報

公演・観劇データ

項目データ
団体名Aga-risk Entertainment
アガリスクエンターテイメント15周年記念興行・第28回公演
かげきはたちのいるところ
脚本冨坂友
演出冨坂友
日時場所2021/07/16(金)~2021/07/25(日)
サンモールスタジオ(東京都)

CoRich 公演URL

団体の紹介

劇団ホームページにはこんな紹介があります。

屁理屈シチュエーションコメディ劇団。
一つの場所で巻き起こる事件や状況で笑わせる喜劇、シチュエーションコメディを得意としており、最近では大勢の人物がごちゃごちゃ理屈をこねたり議論をするコメディを作っている。

王道でウェルメイドなコメディを独自の理論で一捻り二捻りした作品が多いが、そんな中でも“劇場でウケること”を重視して創作している。

母体が存在せず、千葉県市川市の公民館で自然発生した野良劇団であるが、主宰の冨坂のルーツである千葉県立国府台高校を題材にした作品が多く、代表作の「ナイゲン」は各地の高校・大学の演劇部や劇団で上演されている。

演劇公演以外にも、コントライブの開催やFLASHアニメーションの製作などを手がけるなど、活動範囲は多岐にわたる。また、隔月程度の頻度で新宿シアター・ミラクルにて開かれる「演劇」×「笑い」のコントライブシリーズ、新宿コントレックスを主催する。

「アガリスクエンターテイメント」及び「Aga-risk Entertainment」が正規表記。「アガリクス」では無い。

Aga-risk Entertainment

事前に分かるストーリーは?

こんな記載を見つけました

“極左暴力集団のゆるふわホームコメディ!”
15周年イヤーに突入したアガリスクエンターテイメントの新作公演は、久々出演の塩原俊之含む劇団員と、劇団員より本公演に出てる斉藤コータ(コメディユニット磯川家)という最もコアなメンバーでお送りする、アガリスク色濃厚な一本!

現代に生きる過激派左翼団体の若者達がルームシェアする一軒家で巻き起こる、生活感たっぷりの珍騒動!?
オルグ!ゲバルト!モロトフカクテル!来週も総括総括ゥ!

2020年に上演予定だった劇場公演を延期し、それまでの間に舞台版のスピンオフを「ドラマ版」として創作。
クラウドファンディングの達成により大阪公演を追加して、満を持しての劇場公演。

ネタバレしない程度の情報

観劇日時・上演時間・価格

項目データ
観劇日時2021年7月16日
18時30分〜
上演時間160分(途中短い換気休憩あり。席は立てない。)
価格3800円 全席指定

チケット購入方法

劇団ホームページから予約しました。
当日、Suicaで決済して、指定席券をもらいました。

客層・客席の様子

男女比は5:5。
男性は40代up。女性は若い人が多かったです。

観劇初心者の方へ

観劇初心者でも、安心して観る事が出来る芝居です。

芝居を表すキーワード
・コメディ
・笑える
・会話劇

観た直後のtweet

満足度

★★★★★
★★★★★

(3/5点満点)

CoRich「観てきた」に投稿している個人的な満足度。公演登録がない場合も、同じ尺度で満足度を表現しています。
ここから先はネタバレあり。
注意してください。

感想(ネタバレあり)

「かげきはたちのいろところ」・・・結局一年近く延期になったのだろうか。昨年の公演中止後、コロナ禍の中で、この作品に関連したいろいろな映像作品が、発表されていた。でもやっぱり、アガリスクはライブだろ。そう思って、あえて見るのを避けていた。結局、今もって緊急事態宣言下だけれど、やっとライブ公演。期待値マックス。体調も整えて、空腹も満たして。満を持して劇場に向かったのだけれど。

んー。ちょっと肩透かし喰らった。正直、数えるのに両手で足りるくらいしか笑えなかった。160分、個性的な役者さんに支えられて、芝居としてのクオリティは高く、飽きる事はないのだけれど。笑った回数はごくわずか、な感覚だった。実は、笑うべきコメディ作品ではなかった?なんて事も考えてしまうくらい。

「かげきは」のアジトを舞台にした、オムニバス要素のコメディ。東京オリンピック粉砕、という時間軸を持ちつつ、物語を短編的に観れるようにもなっている。映像作品からスピンアップ(?)してきた影響かもしれない。

ただどうも、リアルな「かげきは」っていう風には観れないのが不満。・・・まぁコメディだから、「かげきは」描写にリアリティを求めている訳では無いのだけれど、設定として大きな軸なので「かげきは」を信じさせる何かが欲しいのだけれど、妙に中途半端感が否めない。それが欠けている中、スーパーファミコン含めてとても舞台セットがリアル。どっち寄り観るのがいいのかなぁ、と迷ってしまう。

加えて、私が冨坂友脚本に求めている、お話の巧みさが、あまり垣間見れなかった事が不満。伏線回収・・・というのか、「そう来るかー」という、大笑いしつつ、思わずあごをなでながら唸るような感覚が、殆どなかった。短編をつないだことが、逆効果になっているようにも感じた。

唯一、面白かったのが、第11話「秘密作戦をもう一度」。コピー機に置き忘れた原稿回収と、サプライズパーティを気が付かないフリをするのが交錯する話が、笑ってしまったけれど。それ以外は、あまりヒットしなかった。

劇団15周年との事。別の視点で観ると、かげきはの共同生活と空中分解の過程は、どこか劇団の活動そのものをモチーフにしている部分もあるのかもしれないな・・・というのを微かに感じる。

笑えない分、役者さんの個性的な演技が光って見える。いつもどういう訳か集団の蚊帳の外にいる(笑)、矢吹ジャンプの、子供っぽい舌ったらずな感じが面白い。前田友里子、前回「発表せよ!大本営!」のお掃除のおばさんとは全く違う雰囲気に驚く。淺越岳人の、あのマイペースな感じはとにかく好き。熊谷有芳、前半部分は、いそうだなーこんなかげきは女子、な感覚。そして、津和野諒、ラストのシーンで出てくる恰好がたまらなく好き。前回「発表せよ!大本営!」で好きになったのに、今回で役者活動と一旦距離を置く、との事で残念。