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【観劇レポ】神奈川県演劇連盟合同公演「KNOCK UP」

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【ネタバレ分離】神奈川県演劇連盟合同公演「KNOCK UP」の観劇メモです。

初回投稿:2025年12月19日 10時07分
最終更新:2025年12月19日 10時07分

公演前情報

公演・観劇データ

項目データ
団体名神奈川県演劇連盟合同公演
KNOCK UP
脚本坪井俊樹(クェル・ペッパー/劇団スクランブル)
演出中山朋文(theater 045 syndicate)
日時場所2025/12/18(木)~2025/12/21(日)
神奈川県立青少年センター・紅葉坂ホール(神奈川県)

CoRich 公演URL

団体の紹介

劇団ホームページにはこんな紹介があります。

正式名称:「一般社団法人 神奈川県演劇連盟」。
略称:「TAK」(Theater Association of KANAGAWA)

1960年結成。神奈川県内で活動する地域団体および個人会員によって構成。
2024年、一般社団法人となる。

神奈川県演劇連盟合

過去の観劇

事前に分かるストーリーは?

こんな記載を見つけました

過去なのか未来なのかはたまた異世界なのか、とにかく海賊がはびごる大海賊航海時代の世界。女海賊「サーカス」は突然の嵐に見舞われ失踪してしまう。一方2025年現代、新進気鋭の劇団「バイキング」は公演を控えていたが、トラブルに見舞われプロデューサーと劇団員は空っぽの大ホールで頭を抱えていた。そんな中、突如嵐と共に海賊団「サーカス」が船ごと現れた!助け舟か、泥舟か、腹をくくって船に飛び乗る劇団員たち!

ネタバレしない程度の情報

観劇日時・上演時間・価格

項目データ
観劇日時2025年12月18日
19時00分〜
上演時間85分(途中休憩なし)
価格3000円 全席自由

満足度

★★★★★
★★★★★

(5/5点満点)

CoRich「観てきた」に投稿している個人的な満足度。公演登録がない場合も、同じ尺度で満足度を表現しています。

感想(ネタバレあり)

神奈川県演劇連盟合同公演「KNOCK UP」

受付を済ませて開場したロビーに進んでも、なぜかホール後方の扉が開いていない。扉横の関係者入口を進み、楽屋口に通されてバックステージへ。舞台袖口を通ってたどり着くのは、青少年センター・紅葉坂ホール(いわゆる大ホール的な)の舞台面。円形の回転舞台のふちをなぞるように舞台後方に客席。着席すると緞帳を裏から見る向き。上演中は緞帳が開き、いつもの紅葉坂ホールの客席を舞台から眺める形に。回転舞台も回りーの、客席をも舞台にしての演劇。

ストーリーは事前説明の通り…なのだけれど。まさにこの舞台が、劇団バイキングの公演する舞台。町興しの演劇らしく共演するはずの漁師が「飛んで」あるいは「ボイコット」して来ない…と思えば緞帳が開き、(本来のホールの)客席の後方奥には海賊船。銃をぶっ放して舞台に乗り込む海賊。劇団バイキングの舞台稽古?になだれ込んできて戸惑う演劇人。そう。ストーリーの通りなのだが。虚実がちょっと曖昧な演出にもう一気に引き込まれる。

どうして海賊船が客席に突っ込んだのか…劇中そんな野暮な説明は全くない。理由は分からんけれど、剣と拳銃で武装したマジな女海賊が演劇の稽古場になだれ込んで芝居を作る。創り上げた芝居を上演して、(本来のホールの)客席に向かって演じてカーテンコール。女海賊のキャプテンは芝居創り上げて、感極まったのか涙までしている。

…つまるところかなり大々的なシチュエーションコメディ。劇団スクランブルの坪井俊樹の作品らしい。ストーリーだけ読むとちょっとありきたりな話にも思えるものの、フィクションを構成する面倒な説明を殆どしていないのに、作り上げた状況と空間の圧力で納得してしまうのが心地よい。やっぱり演劇って体験だよなぁなんてことをふと思いながら、「舞台の上から」展開する舞台を興奮して観ていた。

紅葉坂ホールの舞台袖に入るのは、高校時代に演劇部で大会に出た時以来30年ぶり。何年か前の改修工事もあってとても綺麗になっていたけれど、諸々の位置関係は変わらずで。懐かしくてムネアツ。

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