【観劇レポ】scorpion「【再演】真珠、笑って。」
【ネタバレ分離】 scorpion「【再演】真珠、笑って。」の観劇メモです。
もくじ
初回投稿:2026年01月12日 18時32分
最終更新:2026年01月12日 18時32分
公演前情報
公演・観劇データ
| 項目 | データ |
|---|---|
| 団体名 | scorpion |
| 題 | 【再演】真珠、笑って。 |
| 脚本 | 児玉トウカ |
| 演出 | 児玉トウカ |
| 日時場所 | 2026/01/09(金)~2026/01/12(月) 早稲田小劇場どらま館(東京都) |
団体の紹介
団体の紹介を見つけられませんでした。大学生の公演です。
事前に分かるストーリーは?
こんな記載を見つけました
孤島に住む18歳に満たない少年少女たち。世界と未来に希望を抱いた少女真珠は、幼なじみのリゲルとともに海の先を目指す。私たちは、知らないということすら知らないまま、目の前の青を信じている。
ネタバレしない程度の情報
観劇日時・上演時間・価格
| 項目 | データ |
|---|---|
| 観劇日時 | 2026年01月12日 12時00分〜 |
| キャスト | Aキャスト |
| 上演時間 | 105分(途中休憩なし) |
| 価格 | 2500円 全席自由 |
満足度
(3/5点満点)
CoRich「観てきた」に投稿している個人的な満足度。公演登録がない場合も、同じ尺度で満足度を表現しています。
感想(ネタバレあり)
scorpion「【再演】真珠、笑って。」
ストーリーは事前記載の通り。どこかピーターパンのネバーランドのような場所に住む子供たち。18歳になると星の刻印?を押されて白い塔に登ることになっている。これまで塔から降りてきた人はいないので、その先に何が待っているのかは誰も知らない。ただ一人の大人の管理者が、子どもたちを束ねている。そんな島に。かつて船を作って、その島を出たいと願った男サイフ。海に旅立ったがその後の消息が不明。真珠とリゲルは船で旅に出るが、そこに星の刻印を押されて明日塔に登る予定のレイラが乗り込んできたが、船は嵐にあいどこについたのかもわからない…が、そこは大人たちが管理する場所で。消息不明だったサイフがそこにいた…というお話。
団体初見。再演という事だが今回初めて観る作品。どこかピーターパンのお話にに似ている。ネバーランドに住むロストキッズたちは、大人になると殺されてしまう。正にそんな島に住んでいる子供たち。18歳を迎える儀式と、海を隔てた島の外の世界についてのファンタジー。メタファーと言うべきか何というべきか。かなり直球な「おとぎ話」。
大人になる事。「図書館」と呼ばれる記憶を記憶するだけの存在に「成り下がって」しまう事。そこから逃れようとすることは、時に死を意味する事。脚本を書いているのは大学生だと思うが、子供から大人になる境界線に立った時の「モラトリアムを続けたい」あるいは「社会的な仕組みに取り込まれずに自立したい」という想いと、同時にそうある事の困難さが描かれる。ラスト、真珠は客席の後方に走っていく。レイラやサイフの状況を見ると、その脱出が必ずしもうまくいくとは限らない。それでも笑って走り抜けていけ、という成人を迎えた同年代への賛歌としての作品。ファンタジーに突き抜けているとはいえ、同様のテーマを大学生が描くことは多いので、理解はしやすい。
ファンタジー色を後押しする演出も効果的。特に、全体の群舞的なダンスと、白を基調とした衣装から始まり、徐々に色を得た「大人」の星々たちが加わっていくのはビジュアル的にはとても美しい。塔のモチーフを中央に配した舞台美術も、シンプルだけれど効果的。
だけれども。舞台全体としては、おとぎ話やファンタジーに昇華するときにありがちな、説明台詞のオンパレードになっているのがとても辛い。物語のラスト以外の殆んどの台詞が、状況の説明に終始していた感覚。悩んでいる時「私悩んでいます」とか決して言わないし、心配している時に「xxが心配」とは言わない。語るべきではないことが台詞の説明で語られてしまうのにイライラ。演劇なんだから「感じさせて」欲しいのだけれどなぁ。加えて、ファンタジーとしての状況設定、島の掟の説明も当然あるので、結果的に説明だらけ。演出面で立ち上げた舞台の雰囲気を、説明が殺してくるのが何とも辛い。ラストシーンでやっと説明から脱し、ある種のカタルシスは伝わった気がするものの。伝えたい思いを「物語」へと昇華させるという点では、今二歩三歩、煮え切っていない作品だった。
レイラ役の日向アイリが好演。名前を記憶しておきたい。





































