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【映画レポ】「ウィキッド 永遠の約束」

5.0

初回投稿:2026年03月08日 13時28分
最終更新:2026年03月08日 21時09分

映画基本情報

タイトル

「ウィキッド 永遠の約束」

2025年製作/137分/G/アメリカ/原題または英題:Wicked: For Good
配給:東宝東和
劇場公開日:2026年3月6日

キャスト

エルファバ:シンシア・エリボ/グリンダ:アリアナ・グランデ/フィエロ:ジョナサン・ベイリー/ボック:イーサン・スレイター/ファニー:ボーウェン・ヤン/ネッサローズ:マリッサ・ボーディ/マダム・モリブル:ミシェル・ヨー/オズの魔法使い:ジェフ・ゴールドブラム/シェンシェン:ブロンウィン・ジェームズ/ダルシーベア(声):シャロン・D・クラーク/臆病なライオン(声):コールマン・ドミンゴ

スタッフ

監督: ジョン・M・チュウ /製作:マーク・プラット,デビッド・ストーン/製作総指揮:スティーブン・シュワルツ,デビッド・ニックセイ,ジャレッド・ルボフ,ウィニー・ホルツマン,デイナ・フォックス/原作:グレゴリー・マグワイア/原作ミュージカル(作詞・作曲):スティーブン・シュワルツ/原作ミュージカル(脚本):ウィニー・ホルツマン/脚本:ウィニー・ホルツマン,デイナ・フォックス/撮影:アリス・ブルックス/美術:ネイサン・クロウリー/衣装:ポール・タゼウェル/編集:マイロン・カースタイン/音楽:ジョン・パウエル,スティーブン・シュワルツ/音楽監修:マギー・ロッドフォード/振付:クリストファー・スコット/視覚効果監修:パブロ・ヘルマン/キャスティング:バーナード・テルシー,ティファニー・リトル・キャンフィールド

公式サイト

ウィキッド 永遠の約束
(公開後、一定期間でリンク切れの可能性あり)

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解説・あらすじ

「オズの魔法使い」に登場する魔女たちの物語を描いた大ヒットブロードウェイミュージカル「ウィキッド」を実写映画化した2部作の後編。オズの国に隠された真実を知り、それぞれの道を歩むことになったエルファバとグリンダ。「悪い魔女」として悪名を着せられ民衆の敵となったエルファバは、言葉を奪われた動物たちの自由のために戦い続けていた。一方「善い魔女」となったグリンダは、希望の象徴として名声と人気を手にするも、その心にはエルファバとの決別が深い影となって落ちていた。和解の言葉も届かず、2人の溝が深まっていく中、オズの国に突如現れた“カンザスから来た少女”によって運命は大きく動き出し、2人はかつてのかけがえのない友と向き合うことになる。第97回アカデミー賞では作品賞を含む10部門にノミネートされ、衣装デザイン賞と美術賞を受賞するなど大きな成功を収めた前編「ウィキッド ふたりの魔女」に続き、本作でもジョン・M・チュウ監督がメガホンをとった。また、エルファバ役のシンシア・エリボ、グリンダ役のアリアナ・ グランデら豪華キャスト陣も引き続き出演する。

満足度

★★★★★
★★★★★

(5/5点満点)

ここから先はネタバレあり。注意してください。

感想(ネタバレあり)

2026年3月6日。日本公開初日に字幕で2回鑑賞。うち一回はDolby Atmos。この作品に関してはIMAXかScreenXで見るのが良いと思うが、スケジュールの兼ね合いで選択できず。

正直な所物悲しい。20年来愛してきた作品が映画化され完結。…舞台での上演は世界中で続いているし、日本での封切を前に劇団四季が2027年に再度東京で上演することを発表したりもした。まだ観れるのだけれど、それにしても終わってしまう物悲しさが強い。Part I(以降「前編」と呼ぶ)にもあったエンドロールの最後の「初演に携わった人と、世界中で公演を続けているカンパニーへの謝辞」に今回は字幕が付いていたが、あの部分を見てさらに物悲しさが増す。けれども。けれども。「ウィキッド」という作品が映画化されて、舞台までは見に行かない人の目にも留まり、あるいは舞台を観に行くきっかけにしてもらえたらいいなぁなどと、とても引いた目線で醒めた感覚を持っている自分がいる。

作品。予想はしていたものの…前編ほどの感動はなかったし、ミュージカルから変更している部分が納得しがたいなぁ…という箇所が多かったようにも思う(前編のあまりに完璧な解釈を伴う変更と比べて)。なので、映画の前半部分は割と「それでいいのか?」的な事を何度か思いながらハラハラとながら見ていた。それでも"No Good Deed"、"March of the Witch Hunters"あたりからチロチロと泣き始め、"For Good"ではゲロゲロと泣いていた。

どうしても気になる部分が目に付いてしまうけれど…そう言った「気になったこと」も含めた「ウィキッド」に感じたことも、私にとっては大事なので備忘のためにも挙げておく。(まあ単なる愚痴だけれどw)

・ミュージカルの原歌詞と結構変えている部分が多く、それが不自然だと感じた部分が多かった。特にオズ陛下周りは多かった気がする。
・動物を移動させてはいけない…という設定は良いものの、マンチキンの移動にも制限があるのか…確かに「あなた(ボック)をここに縛り付けた」ってネッサの台詞に現実味をどう持たせるかって話だよなぁ。
・とはいえ、全体的に「政治的な正しさの怖さ」みたいなトーンは控えめだったように思う。これはトランプ政権下で公開した影響でトーンを抑えた…と思うのは考え過ぎかなぁ。


・ネッサの靴に魔法をかけるシーンは、キャスティング上致し方ないとはいえ、心配していた事が起きてしまった(映画だけしか見ていない人にはシーンの意味が通じていない気もする)。他にやり様なかったのかなぁ。
・"Wonderful"は、オズ陛下とエルファバ、二人のシーンにすべきなのにグリンダがチラチラして二人の仲を取りなしているのがちょっと違うよなぁ…。
・"As Long as You're Mine"で二人が抱き合いながら宙に浮くのは違うよなぁ…とか(「イン・ザ・ハイツ」では許されても、ウィキッドでそれはダメだろ)。あ、この二人本編中ではプラトニックじゃない描写なのか…(笑)。
・"For Good"の綺麗なハモリ…あれ?二人の音域の差(の無さ?)がモロに出てしまった?と思ったのは私だけ?
・「かかし」について説明がないので、映画だけを見ている観客に伝わったのかなぁと心配になったり(1939年の「オズの魔法使」を見ている前提になっていて…それってアメリカ人の感覚だよな、とかね)。
・新しく挿入された曲は全く耳に残らなかった(というか他の曲が強すぎて無理だろうという気がする)。

無条件に喜んで受け入れた前編とは異なって、けっこう「あれっ?」て思う場面が多かったけれど。

まあでも「キャッツ」の映画化みたいに"やらかし"た"タマネギ"だったらどうしようって思ていた時期もあった。この作品がしっかりとした形で映画化されて、完結してくれたことは嬉しい。

来週もう何回か見た後。配信や円盤化を待つ。そして来年の劇団四季の公演も。

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そういえば書き忘れた。
"As Long as You're Mine"の“It’s just for the first time I feel… wicked”を「はじめて悪い魔女になったみたい(うろ覚えのニュアンス)」って字幕が訳していたのは…どうなんかなぁ、と思った。とても正しいし、劇団四季版でスポイルされているニュアンスは入ってはいるものの。
でもあそこで「ウィキッド」って音で言っているのを伝えて欲しかったんだよなぁ。「悪い魔女に」に「ウィキッド」ってルビをふって欲しかったなぁと思った。

この台詞の翻訳の解釈についていろいろ読んでいたら、この"Wicked"の台詞の後、Broadwayの上演では笑いが起きるってPostを見かけた…。私もBroadwayは一度しか観ていないけれど、笑いというよりかは「ついにキスしたなー」な歓声だった気がするけれどなぁ…笑いというより。

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